パンドラの塔 君のもとへ帰るまで
中央値: 80 Amazon点数: 4.3
スコアーボード
標準偏差 10.57 難易度 2.26 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt |
88pt
GOOD!
鎖を使ったアクションはなかなか面白く、爽快感もあります。
キャラクターデザインが魅力的。グラフィックも良く、音楽も印象的。
単なる時間制限ではなく、もたもたしているとヒロインが徐々に獣化してしまうという設定。
そのため、時間制限にイラつくのではなく、無理をして遅くなってしまった事を反省するといった感情になりました。ヒロインの獣化のグロさは、いさぎよいほど強烈で、「獣化させてはいけない!」という緊迫感を持ってプレイできました。
また、時間を気にしながら戦いつつも、ある程度早く戻る事ができるような仕掛けやアイテムもあり、多少無理をしても、ギリギリ間に合うといううまい作りになっていています。
ヒロインが健気に喋る反面、主人公が寡黙なので、主人公へ自然に感情移入できました。
主人公役の声優さんは、セリフが少なくてちょっと物足りなかったのでは?
BAD/REQUEST
最初にこの世界のバックボーンやキャラクターなどについての説明がほとんど無く、唐突にストーリーが走り出してしまうのでとまどいます。
徐々に状況がわかる事で、ストーリーにはまって行くという要素はあるにしても、主要なキャラクターの関係性くらいは説明してくれてもよかったのでは。
プレイそのものの難易度はさほど高くなく、後半のボスキャラもある程度がんばれば初心者レベルでも倒せるが、ボスキャラのウィークポイントやステージの進み方についてのヒントが、もう少しほしかったです。特に、後半にある隠しワープポイントは、かなり分かりづらかった。
人によっては、「困った時の攻略サイト」という事になるかと・・・
COMMENT
46インチプラズマTV Wiiリモコン・ヌンチャク
基本的にすごく良くできたゲームで、グロが苦手でない方は絶対に買いだと思います。
いいゲームだけに、もう少しボリュームがあれば・・・というか、もう少し楽しみたかったという気持ちにさせてくれる作品でした。続編を期待します。
2周目でないと開けられない部屋があったり、ヒロインとの親密度によってエンディングが違ったりするのも面白いですね。
あと、内容とは関係ないのですが、主人公の顔が、目が切れ長でほりの浅い東洋人顔なのも、個人的には好きです。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2016-07-03この作品は発売当初からずっと気になっていたのですが、Wiiで他に欲しいソフトがなかったため見送り続けていました。しかしいつまで経っても他に欲しいソフトが現れず……とうとうこのソフトをやるためだけにWii Uを購入しました。結論は勿論、思い切って買って良かった!
ちなみに、Wiiリモコンの特性をよく活かした操作方法なだけに、ゲームパッドやクラシックコントローラーでは操作し辛いです。操作できないことはないけど、このゲームの一番の面白さを殺すというマゾプレイにww Wii Uでやるならリモコンとセンサーバーを本体とは別に買わなければいけないので、Wii Uでのプレイを想定している方はご注意ください。
■世界観
ファンタジーに滲む程度のダーク感がとても良いです。説明書のキャラ絵やムービー中に挿入されるイラストなどを見ると、デザイナーさんのセンスの良さがダイレクトに伝わってきます。
私はグロ・スプラッタが全くダメな人種なのですが、この作品のグロさは美しさも孕んでいるので全く怖くないです。画質もWiiクオリティだしね(笑) でも注意喚起しているレビューも沢山あるので、結局人それぞれなのかも。
■シナリオ
他の方もよく言われていますが、ヒロインがとても可愛らしく「この子のために頑張ろう」という気持ちになるので、「妻のために毎日外に出て必死に稼ぎ、でも妻が心配だから急いで帰り、そしてこまめなプレゼントを欠かさない愛妻家の旦那」の気分が男女問わず味わえます(笑)
設定が非常に緻密なのですが、全てが語られることはなく、しかしそれが不快ではなく考察の楽しさを生み出してくれます。Sランクでクリアした後は、是非攻略本やwikiの考察を読んでみてください。
■キャラクター
メインキャラはたったの三人なのですが、全員とても魅力的です。三人だけ(正確には四人だけど)でずっと同じところで暮らしているのに、飽きたり窮屈に感じたりすることはありません。
ヒロインは皆様が言う通りとても可愛いのですが、主人公のエンデも負けてません。無口だし彼だけボイス無しのセリフが間々あるので、恐らく”プレイヤーの器”タイプの主人公として作られたのだと思うのですが、いわゆる無個性主人公とは違って無口さに違和感がありません。無言で顔アップのシーンになると「エンデ今こういうこと考えてるんだろうな~」と自然と想像できて、それが感情移入に繋がります。”プレイヤーが主人公と同じ気持ちになる”のではなく、”主人公がプレイヤーと同じ気持ちでいるように感じられる”というのでしょうか。卵が先か鶏が先かって話になるのですが、後者の方が主人公との一体感が強く、それがプレイしていて心地よかったです。
■グラフィック
SD画質にもかかわらず、一瞬それを忘れて「あっ、ここすげー綺麗!」と感動できるマップが多々あり、細かいところまで作りこまれているのがひしひしと伝わってきます。主人公の装備品やヒロインにあげられるプレゼントなど、別に省いても怒られないし大半の人は気にしないんじゃないかってくらいこまごましたポリゴンまで用意されています。
加えてディティールだけでなく、マップ全体、ゲーム全体の雰囲気がきちんと統一されているのも素晴らしいです。3Dグラフィックでここまで纏まりを持たせるのは、かなり執拗な調整が必要だった筈。今更ながらお疲れさまです。
それだけに、主人公とヒロインの顔が2Dイラストとはやや違うのが残念で仕方ありません。顔の造形は難しいので、普段なら「まあちょっとくらいはね……」となるのですが、マップの完成度が良すぎるあまり、それと比べると及ばない一歩が大きく感じられます。
■アクション
「鎖で戦う」というのが斬新であり、かつ面白い操作感となっています。WiiやDSってハードの機能を活かせてないソフトばかりであまり好きじゃないんですが、この作品はWiiリモコンの性質をとてもうまく利用していると思います。派手にぶんぶん振り回すわけではないのに、Wiiリモコンでないと実現できない操作なんですよね、これが。
私自身は、アクションゲームは中級者といったところでしょうか。そこそこ出来るほうですが、あんまりあれこれアクションがあるとこんがらがってしまいます。なので自分でボタンを割り当てられるゲームなんかだと、使わないアクションは消してしまって、少ないボタンで操作しやすいように変更してしまうようなタイプです。
ですので最初は鎖アクションを覚えるのに苦心しましたが、使える場面になると毎回操作ガイドが出てくるので大丈夫。このガイドがまた絶妙に邪魔にならない。
私は中盤に差し掛かったところで鎖を使いこなせるようになったので、それ以降はむしろちょっと物足りないくらいで、特に第二武器のアクションが少ないことが気になるようになりました。スティックとの組み合わせで武器の振り方が変わるだとか、中盤以降から使えるようになる特殊なコンボや、鎖と第二武器・或いは複数の第二武器を同時に使う合体必殺技みたいなのがあれば良かったな。
あと、鎖でターザンをやる時に、方向転換が上手くいかなかったり、飛びたい方向と逆向きに飛んでしまうことが間々あるのが辛いです。判定どうなっているんだろう……
また、ボスが強すぎるという感想が多いですが、中級者の私には丁度良いくらいでした。各塔には、その塔のボスの倒し方のヒントが落ちているので、難しいと言っている人の中にはそれを拾えていない方もいるかもしれません。余程難しければ攻略サイトを見るのもアリだと思います。謎解き要素がある以上、始終攻略サイトに頼るとつまらなくなってしまいますが、つまずいてイライラするくらいなら頼ってしまうのも手です。
■ダンジョン
私はダンジョンは時間を掛けて隅々まで探索したいタイプなので、最初は引き上げどころを間違えて何度かやばいことになり、制限時間を煩雑に感じていました。が、やばくなること三回目で「どうせまた明日来るんだから、細かい探索は次で良いや」と諦めがつくようになり、それからは危なげなく進められるようになりました。
どの塔も丁度良いタイミングで帰路のショートカットを見付けられる構造になっていますが、これは裏を返すと”まだ少し余裕があっても、ショートカットを見付けたら帰るのがベター”ということです。「向こう側にまだ行っていないからそこだけ確認を……」と欲張ってはいけません。何故なら、「アイテムがあるだけの部屋」というのが殆ど無いからです。「あそこ多分アイテム部屋か行き止まりだから、ちょっと確認だけ!」と行ってしまうと、大概そこが次の道に繋がる仕掛け部屋になっていて、確認だけでは済まなくなってしまいます。
「一つの塔を何日もかけて攻略する」「敵が強いと思ったら一旦クリア済みの塔に戻って回復アイテムと合成素材を溜め込む」という風に、焦らず長い目で見てプレイすれば、アクションが苦手な人でも大丈夫だと思います。セレスのこともあって、早くシナリオを進めたい! と思うのですが、そこはRPGですから。クリア時間はそれなりに掛かるものとして割り切るしかないですね。
しかし、制限時間より面倒なものが一つ……視点移動です。前後左右も容赦なくいきなり切り替えてくるので、慣れたマップでもカメラが切り替わるところは毎回操作しづらいです。致命的とまでは言いませんが、頻繁に起こるので地味に鬱陶しい。しかも、カメラアングルが謎解きのヒントになっている場合もあるので、一概には批判できないのがなんとも;
■音楽
BGMも歌もとても良いです! 数は少ないですが、不思議とあまり気になりません。飽きの来ない良いBGMということですかね。
RPGってシーンごとに逐一BGMが変わるのでとかく曲数が多くて、その分外れ曲も沢山ある(どれもアイデアを振り絞って作った曲だと思うので、こういうことを言うのは非常に申し訳ないんですが;)ものですが、この作品は量より質がスタンスなのかも。全部当たり曲だなあと思います。サントラ、欲しいんだけどなあ……
■その他
ムービーやセレスとの日常会話、塔のグラフィックなど何かと使い回しが多いです。こういうのって気にならない人は全く意に介さないけれど、気になる人はすごく気になりますよね。
塔のグラフィックが似たり寄ったりなのは、世界観とシナリオの謎に関わる部分なのでまあアリとして……ムービーの使い回しはちょっと引くくらい多いですね。多分毎回”律儀に”挟んでるんだと思いますが、ここまで来ると最早「律儀」ではなく「節操がない」(笑)。ワンタッチでスキップ出来るので私はぎりぎり許容範囲内でしたが、もしこれが「イベントシーンをスキップしますか? はい・いいえ」とかって表示されるやつだったらアウトでしたww 紙一重ですw
■総評
アクションの難易度は人それぞれだと思いますが、ゲームオーバーになってもペナルティはなく、直ぐに復活できるチェックポイントも沢山設置されているので、ゲーム自体の難易度はあまり高くないのではないでしょうか。真っ黒な商品パッケージやグロ表現など、パッと見「一見さんお断り」みたいな雰囲気なのに、初心者救済措置が沢山あるのがミスマッチで不思議ですw
文句が一つもないわけではないのですが、かなり少なく抑えられていると思います。ゲームのレビューってよく書くんですが、普段はもっと批判が多くなるので(笑)
何より、ちょっとの文句なんか黙らせてしまうくらいの熱意がこのゲームには込められていると思います。本当に「よく作りこまれている」という言葉がしっくりくる作品です。タグ付けできるなら「もっと評価されるべき」と付けたい……
いつもならちょっと厳しめに☆4にするところなのですが、熱意に負けました。満点を付けさせていただきます!
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GOOD!
★ゲームバランス
簡単すぎず、難しすぎずでゲームとしてのバランスがいい。
ボスは強くともチェックポイントから何度でもやり直せる、親切設計。
★ボス戦
どのボスも仕掛けが色々あって面白かった。
鎖で引っ張ってダメージを与えて、最後に釣り上げるって言う一連の行為自体が面白い。
良いアイディアだなと思った。
★鬼畜な設定
清楚な女の子に魔物の肉を食わせなけりゃ化け物になっちゃうという設定が面白かった。
時間で化け物化が進むのも面白い。
あえて肉を食わせずに化け物になっていく様子を見るのも一興。
BAD/REQUEST
★ストーリーがわかりにくい。
設定は面白いんだが、それがストーリーに生かされることは無かった。
世界情勢がざっくりと説明されるだけで、具体的な事はよくわからない。
肝心のエンデとセレスの身の上と間柄すらはきりわからない。
どうやら好き合ってるみたいだと思われるだけで、
どんな風に出会って、どんな風にこうなってるのか、大雑把にしか説明されない。
もっとじっくりストーリーを見せても良かったのでは。
★雰囲気がうすら寒い
鬼畜な設定故に雰囲気が寒くなるのは仕方ないかも知れないが、
ここまでホラーだとは思わなかった。
これを万人に勧められるかと言ったら・・・完全に無理だと思う。
魔物化が進んでしまった時間帯に、家に帰るときのあの悲壮感といったら・・・。
わかってても気が重くなる。
序盤はそんな雰囲気も楽しめるが、終盤は本当に気が重くなってゲーム自体やりたく無くなることもしばしば。
とにかく全体的に暗く重く、寒い。
★ボリュームが少ない
まずBGMが少ない。
塔の基本BGMが一つしかないのでチープな感じは否めない。
塔の構造も、階層が少なく、むしろ城か砦っぽい。
そして完全クリアまで30時間ほどで行けてしまうボリューム。
全体的にあっさり目の作品だったと思う。
COMMENT
クラコン使用。
最初はレベル上げやったり、装備品や回復薬作成のための素材集めやったりして狩りゲーっぽいプレーで楽しんでました。
しかし、中盤あたりからはそういう作業は全く必要ないと悟り、
だいたい5番目の塔以後は、アスレチックゲームと化しました。
そこら辺から若干モチが下がっちゃったかな。
最初の頃は時間限定素材なんかもこまめに取りに行ってたけど、中盤以降は全くやりませんでした。というかレアな素材余りまくってるし・・・。
狩りゲー要素は取って付けたようなもので、基本はゼルダみたいなパズルアクションゲームだったと思う。
で
1週目ラストはBランクでクリア。
2週目スタートして一度も塔に行く事無くセリアの信頼をマックスして、即ラスボス撃破でSランククリア達成。
小粒だった印象ですが、全体的にはそつ無くまとまった作品だと思う。
ただやっぱり、雰囲気がアレなんで、人を選ぶ作品かと思う。
ホラーが苦手な人は手を出すべきではない。