ゼルダの伝説 スカイウォードソード
中央値: 74 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
標準偏差 18.04 難易度 2.23 mk2レビュー数 52ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
75pt
GOOD!
○オリジナリティ 5点
リモコンを振った方向に画面内のリンクが剣を振るという仕様、また斬る方向がバトルにも攻略にも密接に絡んでくるということなど、リモコンを剣に見立てて……というゲームはこれまでもあったと思いますが、ここまで徹底して作り込んでいるものは私の知る限り例がなかったと思います。オリジナリティには5点をつけさせていただきます。
○グラフィック 4点
PS3やXBOX360と比べると粗いは粗いですが、水彩画のような淡いタッチで描かれた世界は十分に美しく、リアルすぎない方向で作品とマッチしていると思います。4点とさせていただきます。
○音楽 4点
シリーズ通しての名曲がアレンジされて使用されていたり、断片を集めてようやく完成したメロディがゼルダをプレイしたことのある人だったらほぼ間違いなく聞いたことがあるだろう「あの曲」だったりと、過去作品の名曲をうまく取り入れて使用しています。4点をつけさせていただきます。
○満足感 4点
ダンジョン数は時のオカリナなどと比べると減っていますが、ストーリーのボリュームは結構なもので、サブイベントなども含めるとかなりの時間遊べると思います。満足感は4点をつけさせていただきます。
その他のGOOD
・以前にクリアしたダンジョンで手に入れたアイテムを、その後のダンジョンでも使う機会がある(使い捨てでない)
・ストーリーが良い(最初から最後まで「ゼルダを助ける」という目的で一貫していること、また主人公だけでなくきちんとプレイヤーも「ゼルダを助けたい」と思えるようにシナリオが作られていること)
・サブキャラクターの「バド」が良い(最初は序盤のかませ犬、単なる嫌な奴のポジションだったが、次第に成長して頼れる友人になっていく)
BAD/REQUEST
○快適さ 3点
いくつかの仕様でプレイする上での快適さが損なわれています。
・昆虫や敵の落とす宝など、拾った最初の一回だけ「○○を手に入れた!」という説明が入るのですが、プレイを一時中断して再開するたびにまたいちいち説明が入るようになります。おかげで同じ説明を何度見させられたか……。なんでこんな仕様にしたのか意味がわかりません。
・敵の攻撃を防御するのに盾が必要だが、防御するたびにゲージが減り、ゼロになると壊れてしまうという仕様。おかげで「初見の敵だからまずは防御を固めて様子を見よう」などという慎重な作戦を立てるより、「とにかく滅多斬りで攻めてみよう」という単純な戦略になりがち。壊れない盾も一応ありますが、手に入るのは本当に終盤。
・アイテムを持ち歩ける量の上限が設定されたこと。盾ゲージもそうだが、今までのシリーズで特に制限なしにやれていたことに制限をつけてしまうのはどうかと思う。
・うっかりスカイロフトから転落してしまう度に助けてくれた先輩騎士との「騎士学校で何を学んできたんだ?」という会話が入る。それだったらダメージ食らって即再開のほうがまだマシ。
○難度 2点(普通)
一応BADに書いてしまいますが、今作はゼルダシリーズの中でも特にアクション色が強いです。アクションが苦手な人は注意が必要かもしれません。
謎解きに関しては、多少詰まる箇所はあるかもしれませんが、特にイジワルなものはなかったと思います。
その他のBAD
・今回の冒険のパートナーである「ファイ」に愛着がもちにくい。感情のない機械的な喋り方と性格が最後まで続き、リンクに対する態度も初期から終盤までぴくりとも変化しません。それで最後だけあんなこと言われても特に感慨が湧くはずもなく……。せめてリンクの成長に合わせて次第に人間らしさが出てくるとか、身を呈してリンクを助けるとか、そんな場面があれば違ったのかもしれないと思った。個人的には時オカのナビィから始まりムジュラのチャットやトワプリのミドナなど、歴代のパートナーキャラの中でダントツに愛着が持てないキャラだった(別に嫌いというわけではないが……)。
・なんでもかんでもリモコンの傾きで操作させすぎ。
・大空を鳥で移動するときはミニマップ、最低でも東西南北どっちの方向に向かって飛んでいるのかを示すコンパスくらいは欲しかった。
・同じダンジョンにまた入らなければならないときがあったり、明らかにわざと遠回りをさせられたりするところがある(水増しというわけではないのだろうが……)
COMMENT
今作の良いところを挙げろと言われたらまずストーリー、次が音楽でしょうか。
サブキャラクターのバドは本当にいい味を出しています。ファイよりもバドを相棒にして冒険したかったと思うくらいです(ゼルダを助けるという目的も一緒ですし……)。チンクルみたいにバドを主人公にしたゲームが出たら買ってしまうかもしれません。
横斬りはOKで斜め斬りだと防がれてしまうなど、結構正確なリモコン捌きを要求されるので思い通りに動いてくれない場合はイラつくこともあったりしましたが、逆に思ったとおりに動いて決まってくれたときは爽快です。
BADにも色々書いてしまいましたがどれも些細なことなので、人によっては気にならないものばかりだと思います。
年末は他にも大作が多く発売しますが、時間に余裕がある人は是非本作をプレイしてみてほしいと思います。
25周年記念パック同梱のモーションプラスのリモコンを使用
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-03-19アクセスランキング
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GOOD!
・冒険する楽しさ。これはシリーズ共通の要素ですが、今回はダンジョンだけでなくフィールドまでギミックやイベントに凝っていて、今まで以上に冒険や探索の楽しさを味わえます。
・操作性。今回の目玉といってもいいモーションコントロールを全面的に取り入れた操作性ですが、これが非常に快適で新しい楽しみとなっています。剣での戦闘だけでなく、ビートルに代表されるようなアイテムの使用も楽しいです。また、ダッシュ等の新アクションもよく出来ています。
・戦闘。従来のゼルダシリーズは、あまり敵との戦闘は重要視されていませんでしたが、今回の戦闘は非常に凝ったものになっています。剣の向きを考えて斬る必要があるなど、敵一体一体の戦闘も考えて戦う必要があります。最初は苦戦しても、攻略法が分かっちゃえば簡単というバランスはよく出来ています。ボス戦も今まで以上に熱い物が多いです。
・世界観。グラフィックやキャラクターも合わせて、全体として明るい雰囲気となっています。また、スカイロフトの美しい街並みや、森のどこか懐かしい感じ、かつて豊かな地だった砂漠の物悲しい雰囲気など、魅力的な世界に溢れています。特に、ラネール砂海は圧巻です。
・キャラクター。登場人物は、人間から亜人、魔物まで様々ですが、いずれも個性的で愛嬌があるのが印象的です。特に表情や仕草がとても豊かで、非常に親しみを感じます。
・グラフィック。解像度やスペックの面でハンデがあるにも関わらず、トゥーン調と水彩画調を交えたグラフィックは独特で美しいです。
・音楽。場面ごとに応じて雰囲気を盛り上げてくれる優秀なBGMが揃っています。
・ストーリー。特別目新しいような点はありませんが、最初から最後までゼルダ救出という一貫したストーリーを土台とし、様々な出来事が発生するため最後まで飽きません。
・難易度。今回は全体として難易度は高めで程良く歯ごたえのあるものとなっています。特に戦闘やアクション面については、ゼルダシリーズでも特に難しめになっています。
・マンネリ要素の削除。従来のゼルダのお約束と行っていい、燭台に火をつける仕掛け、時間制限スイッチ、敵を全滅させる仕掛けといったマンネリ気味のギミックは今回はほぼ出てきません。謎解きについても素直な物が増えた印象です。
・虫取り。特にゲームの本筋には絡みませんが、妙によく出来ていてハマります。
BAD/REQUEST
・視点操作。ボタン数的に幾分しょうがない点もありますが、視点を操作する方法が、構えてカメラを背後に回すか、主観画面に切り開けるの二つしか無く不便です。もう少し自由にカメラを動かす操作が欲しかったです。
・余計な親切。セーブデータから再開すると、拾ったことのあるアイテムまで全て説明の演出が入るため、少々煩わしいです。
・アイテム。ビートルが序盤から終盤まで活躍する上に面白いアイテムである一方、その他のアイテムはイマイチ出番が少なく活かせてないように思います。性能が半端なものが多く、従来と比べて戦闘でもあまり使えません。
・終盤の展開。ネタバレになるので細かくは書けませんが、およそゲームを3分の2ほど進めた後の展開が駆け足気味で、中盤までの作り込みやボリュームと比べて少し物足りない印象があります。せめてラスボス直前にダンジョンがもう一つぐらいあってもよかったように感じます。ラスボスもあっけない感じです。
・ファイ。今回のパートナーキャラですが、ちょっと口うるさすぎます。体力が減るたびに警告が入ったり、ダンジョンでもすぐに答えに近いようなことを言ってしまったりします。
・空。今回は従来の平原的なポジションとして空、移動手段として鳥が登場しますが、ゲーム的にもシナリオ的にもイマイチ活かせてなかったように思います。空はほぼ完全にエリア選択のための移動用マップとなっています。
・ロード。細かい点ですが、スカイロフトと大空の間でロードが入ってしまうのは残念です。
COMMENT
細かい不満はありますが、全体としては素晴らしい出来です。
従来から続いた大作シリーズにモーション操作を大々的に取り入れるという、かなり勇敢な挑戦をした本作ですが、見事に成功しています。
また、明るくほのぼのとした世界観や、愛嬌ある住民のおかげで、ずっとその世界に篭もっていたいような感覚すら感じます。ここまで終わるのが残念に感じたゲームは久しぶりです。
従来(特に時のオカリナ以降)のゼルダは、ダンジョンでの謎解きを重視したゲームバランスのものが続いていましたが、今回はダンジョン自体はあっさり目にして、アクション性やフィールド探索を重視した作りとなっています。また、モーションコントロールを大々的に取り入れたことで、操作性や戦闘も大分異なったものになっています。
これは好みが分かれるかもしれませんが、ゼルダシリーズにマンネリを感じていた私としては、素直に歓迎します。
次回はwiiUでの製作になると思いますが、どんなものになるのか、今から非常に楽しみです。