零 ~濡鴉ノ巫女~
中央値: 79 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 13.44 難易度 1.67 mk2レビュー数 3ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足度 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt |
79pt
GOOD!
・ストーリー
初めて麻生博士がキャラとして登場!もう麻生博士主人公で物語作ってほしいです!登場キャラは過去作から出演しているキャラもあってシリーズ通してプレイしている方でも十分楽しめると思います。マルチEDでその後の展開がかなり変わるのもシリーズ通しておなじみです。こう救われないキャラの物語は哀愁がありさすが零といった作りです。
・グラフィック
さすがDEAD or ALIVEのコーエーテクモ社。キャラデザはすごく良くできており美しいです。特に濡れた肌の表現はこれまでプレイしたゲームの中で一番良かったと思います。それがコスチュームと組み合わさうともうこれエロすぎです。しかも動くたびに揺れる揺れる、もうプルンプルンです。やっているゲーム間違うかと思います。
メインフィールドとなる日上山ですが木々の再現、流れる水の質感、神社等の建物のテキスチャも非常にしっかりと作りこまれています。
・音楽
AnJuさんのテーマもしっかりと合っています。しかしつっこさんのBGMがいいです。これは思いで補正なのかシリーズ通して聞いてるせいでひいきがあるかも。ゲーム全体としては和風ホラー調の重苦しい雰囲気のBGMが多いです。人影もないのにたまに入る音声がいい演出しますのでぜひイヤホンプレイをお勧めします。
・熱中度
先が気になって仕方ないのでクリアまでは一気に進めてしまいました。ただしクリア後は…
・難易度
初回プレイはEasyとNormal。クリア後はナイトメアが追加されます。正直今作は「月蝕の仮面」に並ぶくらいの低難易度です。新規の方もノーマルプレイで十分楽しめるでしょう。さくさく進め、怨霊を爽快に倒せるゲームだと思いますが、その分怨霊の複数同時出現が増えた気がします。
・快適さ
MAPが広くなった分屋外時の移動速度がかなりあがりました。フィールド上の探索はしやすくなったと思います。
・WiiUパッドの仕様
WiiUパッドを実際のカメラのように動かして怨霊を撮影できる点は素晴らしいです。WiiUの機能をフルに活用できていると思いました。ファインダー視点を360°使いながら戦闘するのは非常に面白いです。
また、3DSのようにTVにゲーム画面、WiiUパッドにMAPをと2画面表示できるためMAPが広くなっても非常に快適に探索を進めることができました。
BAD/REQUEST
GOODにいろいろ書きましたが不満点も実は多いです。特に不満なところを書きます。
・オートセーブ
個人的にはこれが今作一番の問題点。自分でゲームをやめるタイミング選べないシステム。そもそも今回はMAPが広く作られているとゲーム発売発表の時に言われておりました。そうしたら探索箇所も増えるでしょう。色々回ってかなり時間がたった後に一端切りたいと思っても最終チェックからはかなり時間がたっているため次のチェックポイントまで強制的に進まざるを得ません。
また、恒例の浮遊霊撮影ですが、チェックポイントまではセーブされないので難しい浮遊霊の撮影を成功しても次のチェックポイントまで別の浮遊霊撮影をノーミスで行くかもしくはあきらめて同じステージを何度もやり直すかの2択を迫られます。さらに後述のミッション制とスコアによるランク制との相性がすごい悪いです。
・ミッション制とスコアによるランク制
何故こうしてしまったのかわからない。ストーリーは全14章で構成されており、1章クリアするたびにランクが決められます。このランクをやり込もうとするとオートセーブの仕様もあって途中からのやり直しがしずらく非常に快適性がありません。またキャラによって難易度がかなり違います。女性キャラは「浮遊霊撮影の成功」+「強化レンズ得を使ったフェイタルフレーム(以下FF)」を使ってようやく最高ランクに達しますが、男性キャラは適当に連射撮影して怨霊を生かさず殺さずにすれば簡単に取れます。高得点を取るシステムを理解するまで時間がかかりました。確かに長くやれるゲームですが、楽しく遊べるゲームと長く遊べるゲームは違います。またランクの取得が難易別になっているため全てを高ランクにしようとすると周回必須です。EDも難易度によって変化するわけではないので正直に言って辛いです。難易度別に評価を決めるなら難易度別にEDを用意しておくべきだと思います。メインストーリーとは別にミニゲームを作るのは手間でしょうが「月蝕の仮面」のようなミニゲーム的な物が欲しかったです。
・フィラメント機能の劣化
正直今までの方が見やすいし分かりやすいです。今作は見づらい分かり難いの一言です。例えば画面左下の端に表示された場合、標的が左に居るのか左後ろに居るのか区別がつきません。以前の仕様ではフィラメントの濃さでどちらにいるか判別が付きましたが、今回フィラメントの濃さに変化がないので判断しようがないのです。
・アイテムの取得
影追いとアイテムを拾うコマンドキーが一緒のためアイテムを拾おうとすると影追いする事が多々ありました。アイテムの足元まで行ってもアイテムを拾うのアイコンが出ないことが多いです。アイテムを拾う認識の範囲が狭すぎます。
・装備機能「感」の廃止
ノーマルをクリアした時点で霊リストが100%になるため周回して新たに撮影できる霊が増えるわけではないです。周回プレイの意味がますます失われました。
・怨霊のデザイン
BADというわけではないのですが個人的な感想として。怨霊も綺麗なキャラが多いのでホラーゲームっぽくなくなってきている所があるかと思います。怨霊が怖くないホラーゲームって一体…
後は怨霊出現の演出等が結構マンネリ化してきています。シリーズものなので致し方ない点ではありますが…
COMMENT
題材も良く、ストーリー等も良くできているシリーズです。オートセーブ機能などの新しい試みがうまく行っていない部分もありますが、WiiUの機能をたくさん使えているので個人的にはシリーズ物の中で新しさもあるゲームになっていると思います。
Amazonレビュー
レビュー者: STRAYCAT レビュー日: 2014-10-14一言で言うとナイスなホラーゲーです。自分の中では初代バイオハザード以来の恐怖感でした。
基本的にゲーム性は戦闘メインではなく探索メインな部分が大きいので終盤まではサクサク進める事が出来ると思います。
ただやっぱりゲームなのでボスクラスはそれなりに苦労する事になります。カメラを使って攻撃(除霊)するのですが、強力なフィルムは手持ちにそれほど無くフィルム切れになってしまう事もしばしば。下手をすると枚数制限のない除霊能力の弱いフィルムで戦う事も多くなります。
ストーリーに関しては最終章の行動によってエンディングが変わります。ジャパニーズホラーの王道的なストーリーで視覚的な怖さより精神的にきます。それと残虐表現も多々ありますのでその辺苦手な人にはお勧めは出来ません。
唯一気になったのがキャラのモデリング。今時の流行なのか全体的に細く、巨乳が揺れて足がものすごく細くて長いです。顔も全キャラどれも同じようで特徴が無く良くも悪くもテクモのキャラの顔をしています。(所謂人形顔)主要登場人物に母娘の親子が出てくるのですが、どう見ても同じ年頃の女性です。それと登場人物が睡眠中のシーンが何度となく出てきますが、何故か普段着そのままで布団も掛けずに寝ています。コレが凄く違和感ありまくり。
ラスボスの倒し方がわからなくて十数回リトライしたのはここだけの話。クリア後のミニゲームはいらなかったんじゃないかなぁと。デッドオアアライブ売りたいんだろうけど。
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GOOD!
・ストーリーは中々惹き込まれる内容で、続きが知りたいと思うような感じがあり、良い感じです。
・キャラクターのモデリングやグラフィック面はシリーズ恒例ではありますが、綺麗です。
キャラクターが濡れた際の服や肌の質感などはよくできています。
ただ、女性キャラクターの手がやや長過ぎたり、肩幅がありすぎるような、バランスが悪いような気もしました。
・フェイタルフレームによる大ダメージが基本だった戦闘が、通常撮影で霊片を発生させて被写対象を増やして一気に撮影するシャッターチャンスでも大ダメージを出せるようになったことで、戦い方に幅が出ました。強化レンズなどと組み合わせれば、攻撃を待つため時間がかかったり、失敗すれば体力を減らす可能性もあるフェイタルフレームを狙わなくともサクサク進めることもできるようになっています。
・パッドだけでもゲームができる。
マップ呼び出しがパッド側画面のタッチで一瞬で呼び出せるため、迷った時には便利です。本体から出力している大画面を主に見ている際はパッド画面に目を向けないと行けないのが手間ではあるかもしれません。
本体から出力している画面か、パッド画面か、どっちか一方でも良いと言えば良いんですけれど。
・ゲームがミッション制になり、次の章へのアイテムの持ち越しができなくなりました。代わりに、章を開始する際にポイントを支払って所持アイテムを増やすことができるようになっています。
使わなかったアイテムなどはリザルトでポイントに還元されるため無駄にはなりませんが、アイテムを惜しまず使うことができるようになっており、どうしてもクリアできない時などにはアイテムを多く持ち込めます。
BAD/REQUEST
・操作性が悪い
ゲームパッドを用いた射影機による撮影は、やり始めた当初は斬新かつ雰囲気もあってそれなりですが、ゲームを進めていくうちに煩わしくなるようになりました。
パッドによる撮影エリアの回転も判定が適当で、画面内では縦やナナメになっているのにパッド自体は横に持てている、なんてこともままありました。結局、スティック操作で進める方がストレスが減りました。
また、今作はこれまでと違い、カメラの向きとキャラクターの懐中電灯を向きが一致していません。カメラの回転やキャラクターの旋回、移動にも慣性がかかっており、「向きたい方角にキャラを向けようとして違う方を向く」「見たい方向に懐中電灯が中々向けられない」といったことが多々起こり、アイテム等の取得や霊との戦闘にも影響してきます。
アイテムの取得可能な位置判定が微妙で、足元に見えているのに拾うためのガイド判定が出ないため位置や向きの調整が必要になったり、同じボタン操作で行う動作が暴発したりします。
アイテム反応のガイドも、画面中心に対して方角ガイドの反応が出るため、視界内に捉えているものでもガイドマーカーが表示されることが多く、画面外に別のものがあるのかと思えてしまう場合が多々あり、不親切に感じました。
パッドのつくり自体にも問題がありそうですが、スティックやボタンの配置に対して使用するボタンの位置にイマイチ良い印象がありません。XやBが咄嗟に押し難かったり、メニュー呼び出しがYだったりするのが慣れません。
メニュー画面などから戻る際のレスポンスも遅く、少々テンポが悪いところがあります。
・あまり怖くない
雰囲気はあるのですが、霊たちが綺麗な印象が強く、恐怖感が薄れている感じがします。
また、覗いたりする動作やアイテム取得のために手を伸ばす動作がある割に、それによって発生する恐怖イベントが少な過ぎたりマンネリだったりします。
霊との戦闘も、比較的難易度は低くなっているとは思うのですが、多対一になる状況が多く、操作性があまり良くないプレイヤーに対し、回り込むような動作を頻繁に使ってきます。囲まれる状況が多いため、戦闘自体を面倒に感じることがかなり増えました。
敵に掴みかかられた際、拘束から逃れつつカウンターでフェイタルフレームを撮れるシステムもありますが、掴み攻撃で動き続けている敵の撮影可能ポイントに対してパッドを適切な角度に傾けて撮影する必要があるのですが、囲まれたりして何度も掴まれるような状況になると面倒に感じてきます。
良い点であげた濡れる表現ですが、システム上は雑魚霊との遭遇確率が上昇するなどの効果があるため、余計に戦闘が増えて面倒です。グラフィック向上や表現の関係で、雑魚霊の出現などに恐怖感があまり感じられないのが一番の原因な気がしてなりません。
・ゲームがミッション制になり、次の章へのアイテムの持ち越しができなくなりました。
次の章へアイテムが持ち越せないため、探索して貴重な消費アイテムを見つけた時の喜びは薄れています。フィルムやアイテムを温存するべきか考えたり、一息つけるセーブポイントを探したり目指したりといった、探索感も薄れてしまっています。
・フィールド自体は広いのですが、同じフィールドを違う方向へ向かったりと行ったり来たりします。
また、フィールドマップ自体は広くとも、移動可能な道や部屋は狭いことが多く、戦闘時に煩わしさを感じることが多々ありました。霊は壁を擦り抜けて全方位から襲ってきますが、壁越しに撮影できることは稀なので、視界を確保するために移動したり誘導したりが手間に感じてしまいます。プレイヤーが移動不可能な場所を平然と動いてくるため、全体的に多数を相手にするのが苦痛でした。
COMMENT
シリーズはそれなりにプレイしているため、厳しめに評価しています。
怖がりな友人たちとクリアまでプレイしましたが、共通して、
「操作性が悪い」
「カメラやキャラクター挙動のレスポンスが良くない」
「霊や戦闘が怖くない」
「霊と戦うゲームになりつつある」
「ストーリーは面白かった」
という感想を抱きました。
ミッション制になったこと自体は賛否両論だとは思いますが、プラスだともマイナスだとも感じませんでした。
ホラーゲームの「零」として面白ければそこはさほど問題ではないかなと思っています。
一番不満だったのは、操作性やレスポンスといった快適性の部分でした。そこに引き摺られて霊との戦闘が面倒くさくて仕方なく感じるところが多々あり、プレイを投げ出しそうになる時がありました(最初ノーマルで進めていたので難易度を下げてゴリ押ししましたが)
ストーリーはミステリーな感じもありつつ、過去作に関係のありそうな要素があったりと面白かったのですが、肝心のホラー部分は劣化している気がします。怖いと思うイベントや演出もあるにはあったのですが、全体としてはそこまで怖くなくなってしまったのが残念でなりません。
襲い掛かる恐ろしい怨霊が一番恐ろしいタイミングで撮影することが大ダメージを与えられるチャンスという零シリーズの特徴が、霊のモデリングや演出が美麗な方に向かっていることで薄まっているような気がします。
良いところもあるにはあるのですが、次回作では改善されていて欲しいと思うところが多かった印象です。