罪と罰 宇宙の後継者[そらのこうけいしゃ]
中央値: 85 Amazon点数: 4.3
スコアーボード
標準偏差 16.93 難易度 3.68 mk2レビュー数 19ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt |
96pt
GOOD!
・操作性
使用したコントローラーはヌンチャクのみで他は試していないので何とも言えませんが、ヌンチャクに関する限りは素晴らしい操作性です。
操作性の煩雑さが問題であった前作と比べて、これは明らかに進歩していて、スティックで移動し、ポインタで狙って撃つという、非常に直観的で快適なプレイができます。
wiiのコントローラーを活かしているゲームはそれほど多いとは言えませんが、今作はまさにwiiリモコンを見事に使いこなしています。
・爽快感
今作の売りはまさにこれでしょう。テンポが良くスピード感ある構成と上述の操作性の良さが組み合わさり、他にはない素晴らしく爽快感のあるゲームとなっています。
次々と現れる敵をマシンガン、近接攻撃、チャージショット等を用いて次々と撃破していきます。
最近では珍しくなってきた、バリバリ撃ちまくって単純に爽快感を楽しむことができるゲームです。
・多彩なステージ構成
シューティングというだけあって長いゲームではありませんが(シューティングとしてはかなり長い方です)、その中に非常に多彩なシチュエーションが盛り込まれていて、飽きさせない構成になっています。
高層ビル街の中を飛び回り、海底トンネルを突破し、砂漠をバイクで疾走し、果ては宇宙まで行きます。
また、トレジャーお馴染みのパズルじみた凝った構成のステージももちろん登場します。
敵も迫力あるモンスター等が数多く登場してくれます。
・難易度
製作会社がトレジャーというだけあって、今回も難易度はかなりのものです。
イージー、ノーマル、ハードと3段階から難易度を選べますが、イージーでもお世辞にも簡単とはいえないレベルで、ハードに至っては一瞬でも気が緩んだら即ゲームオーバーです。
とはいえ、理不尽な難易度というわけではなく(一部例外除く)、また爽快感あるゲーム構成も合わさり何度も再挑戦したくさせてくれます。
一見突破困難な個所でも練習を積み、パターンを理解すれば突破できる場面がほとんどで、トライアンドエラーを楽しませてくれるゲームです。
かつて苦戦した場所を華麗なプレイで進めることができたときの快感もなかなかなものです。
・程よいトレジャーらしさ
トレジャーのゲームというと、高い完成度である一方、説明不足で裏設定だらけのいわゆる「電波」なストーリーや、捻りすぎたシステムや構成による取っつきづらさといったようなアクの強いゲームが多いイメージですが、今回は任天堂が指導しているだけあって、アクを抜いてトレジャーらしさの内の良い点を抽出したようなゲームとなっています。
ストーリーはトレジャーの割には分かりやすくなり、ステージ構成やシステムも快適さや爽快感を損ねない範囲で作りこんでくれています。
・音楽
とても良くできています。トレジャーのゲームというとレイディアントシルバーガンや斑鳩の強烈なサウンドが印象的ですが、今回もそこまでのインパクトはないものの、非常に高いレベルのサウンドとなっています。
タイトル画面やメニュー画面からすでに非常に気合が入っています。
・処理落ちはほぼない
60フレームでの滑らかな動きと、非常に多くのキャラクターや弾丸、爆風が飛び交う画面構成であるにも関わらず、処理落ちはほとんど発生しません。
BAD/REQUEST
・当たり判定
これはこの手のゲームでは仕方のないことなのかもしれませんが、自キャラの当たり判定がやや分かりにくいです。
敵の弾幕の隙間を縫うようなプレイが要求される場面がいくつか出てきますが、避けたつもりで当たっていることもあり、少々ストレスが溜まります。
慣れれば問題ではなくなってくるでしょうけど。
・距離感の掴みづらさ
これもある程度は仕方のないことなのかもしれませんし、慣れの問題でもあるのですが、敵や敵弾との距離感がつかみづらくミスをしてしまう場面があります。
・一部、面白いとは言えない場面がある
敵との格闘戦になる場面がありますが、この点は明確な攻略法が見つからずゴリ押しになってしまいがちです。
また、怒首領蜂や斑鳩などのいわゆる弾幕シューティングのような弾避けを要求される場面もありますが、これも自キャラの当たり判定の分かりづらさもあり、面白いとは言えません。
今回、スコアアタックに敵からのダメージが関わってくるので、これらのような運が絡んでしまう場面は歓迎できません。
ただ、いずれにせよ、今後新しい攻略法が編み出されて問題ではなくなるかもしれません。
・エンディング
ネタバレになるので深くは語りませんが、今作は一定の条件を満たさないとマトモなエンディングを見ることができません。
それは良いとして、その真のエンディングですら、余計に大きな謎や不安要素を残して終わってしまうというのはどうなのでしょうか?
エンディングがあまり気持ち良くないのもトレジャーのゲームには多いのですが、今回もその点は例外ではありません。
是非とも続編を出して、その点ハッキリさせてほしいものです。
・グラフィック
良い点で処理落ちのない快適なゲーム性を挙げましたが、その犠牲か、グラフィックそのものは一世代前のようなレベルとなっており、人によっては気になるかもしれません。
・シューティングゲームの宿命
これも人によっては気になるかもしれませんが、非常に難易度が高く、更に一周自体は短いため、トライアンドエラーをゲームに求めない人や、一周クリアして終わりというタイプの人には楽しめないかもしれません。
COMMENT
総合的には、任天堂とトレジャーの長所がうまく合わさった非常に素晴らしいゲームで、wiiの中でもトップクラスに位置します。
シューティングゲームというと難解なイメージがありますが、今作は非常に快適で爽快なゲームとなっていますので、シューティングに苦手意識を持っている人でも楽しめると思います。
・以下余談です
今作も前作(地球の継承者)もいずれもジャンルはアクションシューティングとなっていますが、今回はキャラクターが空を飛べるせいか、よりシューティングの色が強くなっています。
また、ゲーム全体として、コナミ在籍時代やトレジャー初期(魂斗羅スピリッツやガンスターヒーローズ)の時代の匂いを強く感じさせるゲームになっており、それらが好きだった方は今作がより楽しめるのではないでしょうか。
他の様々なゲームのオマージュだと思える場面が多く見受けられますので、それを考えながらプレイするのも面白いかもしれません。
Amazonレビュー
レビュー者: サンホイ レビュー日: 2017-07-05初代wiiの利点が生かされてます
▪️良い点
デザインや画面のレイアウトなど、ビジュアル
シューティングを進化させたようなゲーム性
▪️もうすこし良いと良かったかもな点
シナリオ、ムービーシーンの演出
▪️残念な点
音楽!
音楽が抑えめで、あんまり乗れないです
シューティングは一種の音ゲーな気がするので、コンポーザーの方にはごめんなさいですが、
売れっ子のコンポーザーがガツンとした曲を作ってくれてれば、このゲームは一生遊べたんだろうなって思います
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GOOD!
・トレジャー節全開
ありとあらゆる部分がトレジャー以外のなにものでもない。
それで伝わる人なら、買いだとわかるはずだ。
・独特の操作法
ガンシューティングの照準合わせと弾幕シューティングの鬼避け、両方やらなきゃならないってところが罪罰のつらところだな!
やっていることはシンプルでありながら、従来のシューティングゲーム二つ分の脳みそがいるような複雑怪奇なシステムにまず惚れ惚れとしてしまう。
攻撃もショット、チャージショット、斬撃の三種類と、シンプルでありながら、三つの的確な使い分けが求められ、はっきりいって脳みそも腕もなかなか追いつかない。
が、一度慣れてしまえば、リモコン操作は直感的に敵を狙うこと避けることを無理なくこなせ、一見無理のあるシーンでも三種の攻撃を的確に使いこなせば絶対に解法が用意されているなど、やればやるほど身体にも頭にも馴染んでくる、この不思議な一体感。
また攻撃することによって敵の攻撃を中断や緩和することが出来、激しい攻撃には必ず大ダメージのチャンスがあるなど、攻防が一体となったシステムは避けが主体と成りつつある昨今のシューティングとは一線を画する見事なバランス。
・バラエティ豊かな面構成
拝啓の変化が見た目に面白いのももちろんのこと、唐突に横スクロールになったり、サイキックフォース風になったり、格ゲー風になったり、なんでもありな落ち着きのない面構成はユニークの一言。
・豊富なボスキャラ
わずか八面でありながら、その間に出てくるボスは数十体におよび、その外見も行動パターンも見ていて面白く、戦ってなお面白い。ボス戦の面白さこそがトレジャーの醍醐味だという思いをあらたにした。
・wi-fi対応
単純なスコアアタックだが、やはりリアルタイムで全国のトップスコアを見られるのは良い。
BAD/REQUEST
・1プレイが長い
一周するのにノーコンテニューでも約三時間。
繰り返しプレイするには長く、一度クリアして終わるには短すぎる。
ガンスターの頃からだが、がんばって作りすぎて一周が長くなりすぎるトレジャーの悪癖は直っていないなあ。贅沢な望みではあるが、斑鳩のように短くつくりこんだ方が、結果的にやりこんだりするので、この長さはちょっとどうかと思う。
・ストーリーが意味不明
前作をプレイし、かつゲーム内で説明されていない裏設定までも把握していないと今作の基本設定からして意味がわからないというひどさ。別にストーリーなんて意味不明でもいいといえばいいのだが、それにしてはムービーシーンが多く、前作とのつながりを強調し、続編を匂わせる終わらせ方をしているので、ほかのシューティングのように完全無視しづらい。
・作り手が無茶してる感がない
もはや難癖に近い不満だが、トレジャーのゲームの中ではわりと手堅くまとまっているので、一部のトレジャーゲーム(たとえば前作「罪と罰」とか)をやった時の「無茶しやがって……」という感覚がない。技術的にも発想的にも。
システム的には順当な続編であるため、しかたないっちゃしかたないのだが。
COMMENT
照準と移動の両方を同時にやらなければならないという時点で、かなり人を選ぶソフトではあると思うが、その操作感覚でしか得られない楽しみを確実に与えてくれる。シューティング好き、アクション好きならば一度はプレイしてみるべき作品。
無限コンテニューで直前から復帰できるため、イージーにして根気よくやれば腕に自信のない人でもクリアできるはず。そして一度クリアすると不思議と二周目から格段にうまくなってるい自分を発見できるはず。繰りかえし遊ぶことによって、明確な自己の向上を実感できる、原初的とすらいっていいゲームの楽しみ方を満喫できるはずだ。
ただ、結局シューティングなので、アクションにもシューティングにも興味ない方にはオススメしかねる。なんだかんだいって難しいし。気軽に遊べないし。疲れるし。