ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 1pt | 3pt |
69pt
GOOD!
3DのMAPでの位置取りを最大限に利用した包囲システムや,
武器に個性をつける特殊効果, 精神の仕様大幅変更など,
今までのスパロボからの脱却を目指したかのような新しいシステム。
たいがいこういうことをやろうとするとダメになりがちだけど,
今回はけっこううまくできていると思う。
ただ, バランスブレイカーはいますけどね。対空とか。
初めは覚えることが多すぎて戸惑うが, 5話くらいまでに慣れるはず。
1〜2話やっただけでは分からないと思う戦略上の面白さがある。
特に武器の特殊効果は, 今までは死に武装だった武器が生きる良システム。
例)マジンガーZのアイアンカッターとロケットパンチの差別化など。
オリジナリティに高い点をつけた理由です。
音楽ではタイトルのジングルの種類がすごい多い。
あとオリ曲も個人的に好きなものが多い。
リュウ・ドルクの登場シーンの曲とか, マップBGMとか。
キャラ選択時やレベルアップ時にキャラがしゃべる。
そのため, 今までは戦闘省略でマップBGMが流れ続けた戦場がにぎやかに。
ストーリーも子供と大人をうまく書き分けていたと思います。
心配だったゲッターもいい大人になってました。
BAD/REQUEST
システム面での不満が目立つ。
主なところは,
インターミッション画面でのアイテムの付け外しの面倒さ
戦艦から出撃させるときに視点変更できない
敵の詳細ステータスを確認できない
ソフトリセットができない(HOMEボタンでリセットはできる)
まだあると思いますが, 全体的にボタンを押させすぎな気もします。
なので快適さはかなり低くつけました。
戦闘シーン目的の人はPVなどのデモを見て合わないと思ったら
やめた方がいいと思います。
シームレス戦闘ももっとテンポがいいとよかった。
COMMENT
難易度は慣れないうちは高い難易度。
しかし, システムをある程度理解してしまうと簡単になります。
良くも悪くもけっこう人を選ぶゲームだと思います。
第4話や第7話が楽しめた人はこのゲームにあっていると思います。
今までのスパロボは全てやっています。
こういう意欲作を待っていた人も多いのではないでしょうか。
個人的には続編希望。
コン・バトラーVとかこのシステムなら強そうだよね。
Amazonレビュー
レビュー者: mike レビュー日: 2009-11-06シナリオ:世界観が似てる作品が多く、設定面での粗が少ない。わかりやすくシンプル。オリジナルも良
グラフィック:勿論、2Dとは比べられませんが個人的にPSのF→α位の進化を感じました。
システム:突破や押し出し、追加ダメージなど新システムが頭を使わされて楽しい。
ボイス演出:近年のスパロボで少ないDVEが多く感動。移動中やレベルアップ時などよくしゃべります。
BGM:歴代スパロボの中でもトップクラスの音質です。戦闘シーンによって曲の演出が変わったりします。
悪い点
演出面:合体や召還が命ともいえるロボ達のムービー演出などが欲しかった。(今作では光って集まるだけ)
戦闘カットイン:正直ひどいものが多い。(良いものとの差が…)もう少し枚数を増やすべきだと思う。
チュートリアル:新しいシステムが多いのにそれに対する説明が少ない。(説明書必読)
長さ:ステージクリアに1〜2時間くらいかかるのでクリアが大変だった。(増援多し)
などなどです。上にも書きましたが、今作は2Dスパロボにおけるαの様なゲームです。
戦闘シーンの進化もさることながら、見事3Dスパロボの基礎を作り上げたといえます。
今後、PSのα→外伝→第二次αの様な怒涛の進化を期待しています。
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GOOD!
【総評】
いろいろな意味で従来の枠に収まらないスパロボですが、その「枠を飛び越えた冒険」は概ね成功で、十分に満足できる内容に仕上がっていると思います。
【参戦作品・シナリオ】
エルドランシリーズ全作参戦、ラムネやリューナイトといった異世界組参戦など、発表時から話題の絶えなかった本作ですが、シンプルな熱血展開の作品が揃っていたことで各作品の持ち味を損なうことなく、良い具合にそれぞれが交じり合っています。今回初めて仲間になるベルゼブを含め、ライバルキャラクターがしっかり活躍する点も素晴らしいです。
また、一部で不安視されていたアイアンリーガーや新ゲッターの参戦についても、原作終了後の展開を採用したりいくらかキャラクターの暴力性を薄めたりしたりといった工夫により、うまく他作との親和が図られていました。意外に何とかなるものですね。
これらの参戦作品のチョイス故に20代前半ホイホイとの評もありますが、原作を知らない方がプレイしても、原作の雰囲気を肌で感じて楽しめる良質な作りになっていると思います。
【戦闘アニメ・演出】
αDC・GCと評判の芳しくなかった3Dの採用ということで、前評判では不安視する向きもあった戦闘アニメですが、これまでよりはかなり出来が良くなっています(2D、それもZ等と比較してしまうと見劣りはしますが、流石に酷かと…。これはこれで2Dにない味があると思います)。
また本作はBGMにもかなり力が入れられており(流石にサルファやWのガオガイガー系BGMの充実度と比較すると見劣りしますが)、新規参戦作品のBGMは4種類ずつ程度を収録。リューナイトファンの私としては「メテオザッパー」がきちんと収録されていて感激しました。ほか、一見原作付の曲かと勘違いしそうな「雰囲気を弁えたオリジナル曲」も充実しており、歴代でも高い評価を付けて良い出来だと思います。
【システム・戦闘のバランス】
グリッド廃止、母船能力の大幅強化、気力・SPの仕様の大幅変更等の目玉新システムについては、最初こそ戸惑うものの、馴れればその自由度の高さに魅力を感じるようになることと思います。特に、マップ上の同時出撃機数にのみ制限があり、常に全機が出し入れ可能というスタイルがかくも気持ちいいものとは思いませんでした。
また、母船・イズミの回復魔法・消耗式回復パーツの仕様変更といった『回復能力の充実』、脱力等『一部精神コマンドの大幅な性能強化』等の救済措置も充実しており、新システムへの慣れ不足故に戦闘が上手くいかない場合の打開策についても配慮されていると言ってよいでしょう。
パイロット及びユニットの各種パラメータの大幅な簡略化については、最初はどうかなと思いましたが、逆にこのぐらいシンプルな方がとっつき易いかもしれません。
【オリジナル設定】
主人公、敵勢力の設定については概ね無難な出来で、目立ち過ぎず控えめ過ぎず、いい具合に各原作を引き立てていると思います。
また、シリーズを通じても異色のオリキャラ・ザンパの存在は特筆に値します。彼の存在一つとっても、如何に(主に異世界勢を中心とした)原作の雰囲気を損なわない世界観構築に尽力したかが見て取れるでしょう。
【その他】
・今回のドモンは原作終了後であることもあり、MX以上の大人キャラになっている。師匠や兄貴が登場しない分、かなりのかっこよさを見せてくれる。
・エルドランの合体システムは最初結構戸惑うが、馴れてくると結構はまる。また、サンダーライガーへの変身やリューのクラスチェンジでHPが全回復する仕様も助かる。
BAD/REQUEST
【総評】
上述したように、大きな変更点については満足ですが、細かい点では改善要望点や惜しまれる点も目立ちます。
【参戦作品・シナリオ】
上記の通り新規参戦組が活躍する半面、それ以外の作品は完全に彼らの引き立て役に回っており、原作シナリオはほぼ登場しません。尤もこの点は「スパロボへの出演歴の長いベテラン勢が先輩として新規参戦組をサポートしている」という見方の方が妥当かと思うのですが、それら作品の原作展開を望む人にはマイナスポイントでしょう。まぁ欲を言えば、ブンドルとかカーメンとか東方不敗が暴れるところは見たかったかなぁ…。
後、アイアンリーガーの登場キャラクターの少なさはよく話題に上りますが、個人的には各種演出で補って及第点ではないかと思います。個人的には、バーチャロン等の前例に倣って次回参戦でのメンバー勢ぞろいを期待しています。
【戦闘アニメ・演出】
3Dアニメの出来が向上した一方で、シームレスに移行する通常技の方はもう少し作り込めたかな、との印象はあります。また3Dアニメについても、台詞のバリエーションがもう少し充実していればより楽しめたのではないかと思います。
また演出についてですが、できればデモムービーが欲しかったところです。特にエルドランシリーズの合体シーケンスは物凄くデモムービー向きなだけに、光の弾同士が融合して一瞬で合体、という簡素な演出は悔やまれます。
あとは戦闘BGMの音量。せっかく収録曲が充実しているのに、一部音が小さいのが少々残念…。必殺技の演出が若干食われてしまっています。
【システム・戦闘のバランス】
他の方も指摘されていますが、ソフトリセットのない仕様は最初戸惑います。まぁ、本作では囲みによる命中補正のおかげでソフトリセットの重要度は低く、さほど気にはなりません。
それより気になったのは敵の能力値が確認できないという仕様の方です。敵の能力はHPなど一部を除いてマップ中での確認が出来ず、特に所持武器の種類すら把握できないのはきついです。MAP兵器を所持しているのか、囲んだら危ない敵なのかどうか等は、プレイの中で探り探り把握するしかなく、結構戦々恐々とします。尤も2周目以降はさしたる問題ではなくなりますが。
【オリジナル設定】
オリジナル機体のデザインについてですが、主人公機であるシグザールの初見の印象は「目がくりっとしてて可愛いなぁ」。あまり武人っぽく見えませんでした(この点は後継機であるシグザリアスに進化すればやや改善されます)。また、スレイブポットやプルケリマ等、敵ザコ機の超シンプルなデザインは賛否の割れるところでしょう。
後、本作はオリジナルデビルガンダムが登場するなど、久々にデビルガンダムが大活躍します。
【その他】
その他、スパロボヘビーユーザーとしての愚痴。
・敵ザコはもう少し種類がいても良かった。魔界獣やモンスカーは最初から最後まで2種類だけだし…
・隠し要素が3種類と少々少ない。
・→関連事項として、図鑑類を埋める楽しみがいまいち。個人的には、やはり旧仕様の「総数不明」「達成度%表示付き」が一番好き。
・リューナイトとガンバルガーの決戦シナリオがルート択一になっている。従来作でもよく見られた現象ではあるものの、これはどちらも見られる格好にしてほしかったところ。合流後のもう一方の戦況報告も凄くあっさり。
・なぜエンジン王が仲間にならない…
・ベルゼブが仲間になるのに、なぜライジンオーとの合体攻撃がない…対戦で実装されてた絶対無敵剣は欲しかった。
COMMENT
これまでのスパロボシリーズ(一応シリーズは全作品プレイ済です)と比較しても、新たな領域の開拓に成功した良作。細かな不満点はあるものの、新たな意欲的刷新点がそれらを帳消しにして余りある出来と言って差し支えないと思います。
野心作としてはこれまでにもScramble Commanderシリーズや学園などの作品が送り出されていますが、これらの作品がシミュレーションRPGというジャンル自体の枠を超えた作品であったために障壁が高くなっていたのに対し、従来スタイルの延長線上で作成された本作はいい具合に「新スタイル」に対する敷居が低く出来あがっています。
ヘビーユーザーの方にも従来とはスタイルの異なる新たなスパロボとして、新規ユーザーの方にとってもシンプルで敷居の低い導入作として、ぜひお勧めしたい一本です。