Xenoblade(ゼノブレイド)
中央値: 90 Amazon点数: 4.5
スコアーボード
標準偏差 13.77 難易度 2.30 mk2レビュー数 114ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 3pt | 2pt |
91pt
GOOD!
・オリジナリティ
このゲームにおける特徴のみをそれぞれ抽出すると最近では珍しくなくなって来た「オープンワールド+シームレスバトル+多数のサブクエスト」がまずパッと思い浮かびますが、それらに加えて和製のRPGらしいシナリオを軸とした進行も兼ね備えています。
これらの「今まで見たことのある」要素を自由度、開放感、牽引力を殺す事なく丁寧にまとめて個々の楽しさを大きく引き上げているのが素晴らしいです。
その他、特筆すべきシステムとして「未来視」「キズナグラム」というものがあります。
「未来視」は戦闘でピンチになった最に敵の行動をわずかだけ先読みすることができるというもの。物語の設定にも関わるこのシステムが戦闘での緊張感と打開した時の爽快感を上手く演出してくれます。
「キズナグラム」は町の人達からクエストを受け達成するとプレイヤーとだけでなく関連する街の人同士のコミュニティーも変化していくというもので、個々のエピソードの展開も小さい悩みから将来の事、本編の余談とも言える興味深い話まで様々で、普通は添え物程度の扱いである「街の人」という存在をここまで掘り下げて愛着を持たせてくれるとは本当に驚きました。
また、プレイヤーキャラ間では「キズナトーク」というものがあり、絆が深まると見られるイベントになっています。これによりそれぞれのキャラクターの新たな側面を垣間見えたり。幅の広さだけでも驚愕するところですがこれらは選択によって経過、結果も変わってくるのだから色々な意味でたまりません。
・グラフィック
よく「解像度の低さが惜しい」と言った意見を見聞きしますが、ハードの関係上の限界がある程度わかっていても思わずそう言ってしまいたくなる出来でもあります。
裏をかえせば「解像度さえ高ければもっと美しい映像になっただろうな」と思わせるという事。非常に綺麗です。
特にマップの風景は時間と天候で見た目だけではなく出現する敵まで姿を変え、他のHDグラフィックのゲームも圧倒するほど広大で情感に富んでいて「ここを自由に歩けるのか」とワクワクしました。
RPG好きなので現行の据え置きゲーム機の他作品も和洋問わず色々やってきましたがこれほど感情に訴えかけられたゲームは初めてでした。
キャラクターのグラフィックに関してはデザインは好みによるでしょう。個人的にはイベント時の表情も人形っぽくなく、僅かな心情の変化の表現がよく出ていると思うし、最近よく見る感じのデザインじゃない落ち着いた感じが好みです。
ハード的な都合を思わせるグラフィックの難は感じますが、このゲームへの評価としては5点しか無いと思いました。
・音楽
音楽も非常に素晴らしい。曲そのものもさることながら、使い方が非常に上手いと感じました。
マップ、戦闘、イベントそれぞれの状況に合わせて素直に気持ちが乗っていける、かといって主張していないわけでもない、表現が難しい絶妙さでした。
マップ音楽に至っては昼夜が入れ替わるとフェードして曲調も変化するというこだわり。戦闘中のキャラクター同士の掛け合いや鳥の羽ばたき、川のせせらぎ等も含めて「音」に対する並ならぬこだわりを感じました。
・熱中度、満足感
神様の体の上という設定から始まり、魅力的なキャラクターたちとテンポよく引っ張ってくれるシナリオ、冒険心をくすぐりつつ新たな発見には見返りまでくれる広大なマップ、戦略性と爽快感に富む戦闘、プレイヤーの行動で様々に変化しこの世界の息吹を感じさせてくれるキズナグラム。
まだ書き足りませんがこれだけ個々の要素がしっかり作られてボリュームも十二分にあるのに熱中できないわけがない。クリアこそしましたが現在進行形で熱中しています。
満足感も熱中度に起因するので同じ点です。
・快適さ
マップを歩いていてランドマーク(特徴的な地形)を発見すると以後はそこまで一瞬でワープ可能になります。ほぼロードもなく非常に快適で「既知の部分は任意で飛ばせる」というだけで広大なマップを「探索したい」という意欲の後押しをしてくれます。
尚、徒歩でもワープでもマップ移動においてほぼ「ロードを待っている」と感じる事はありません。同一エリア内(と言っても相当広いです)では完全に無し。別エリアに移動する時は数秒程度ロード画面が出ますがこれもかなり短い。ディスクからの直接読み込みだけなのにここまで速いのは理解不能な凄さです。
ただし、このゲームで一番頂けない部分が同じカテゴリにありますがBADにて。
・難易度
自分は初クリア時にたっぷり寄り道をしたからかストーリーを追う上では特に難しいとは感じませんでした。
が、ストーリーだけ追うとなるとロケーション発見やクエストでの経験値がない分難しくなるのかなとも思います。
ちなみに、行く先々の所々に徘徊している初見では尋常ではない強さのモンスターに関しては「遊び」だと思うので考慮していません(これがまた楽しい)
BAD/REQUEST
・快適さ
この項目に関して2つあります。移動関係の快適さと相殺して3点。
1つはこれもWii自体の問題とも取れるところですが、メニューを開く時に若干の引っ掛かりを感じます(裏で読み込んでいる様子)ただ、これはゲームに没頭している内にほとんど気にならなくなってきました。
もう1つはアイテム関連。ソートが記録されなかったり、装備品のパラメータを装備中と所持しているもので比較できなかったり、主にクエストで使う素材アイテムが結構な数持てるもののすぐ一杯になってしまったりと細かい部分で煩わしい。
敵を倒すと必ずアイテムが出て装備品も結構な頻度で落とすのでこの辺はもう少し快適になるよう頑張って欲しかった。
それから、採点項目とは関係ありませんがプレイしているとあっという間に時間がなくなっています。言い掛かりみたいな悪い点ですが困りものではあります(笑)
COMMENT
とにかく楽しませて貰いました(まだ遊んでますが)。色々書きましたがまだ書ききれない事ばかりです。こんなにRPGが面白いと感じたのはいつ以来か。
大きく自由な世界で好奇心の赴くまま冒険し、その結果が世界の存在感をまた大きくして行ってどんどん引き込まれていった感じです。
シナリオもキャラクターは敵味方共に魅力的で、クリア後の余韻も心地良く。
今や数多の心ないゲームで乱用され嘲笑にすらなりつつある「王道」という言葉を本来の意味でしっかり踏まえた良いシナリオだと思いました。
シナリオのみならずこのゲームにおいては「広大」「美麗」と言った謳い文句に嘘偽りはないなと感じられたのがとても嬉しいです。
買って良かった。プレイして良かった。本当に「こんなRPGがやりたかった」願いを叶えてくれた任天堂とモノリスソフトには感謝です。
最後に、個人的にこのゲームがおすすめできるなと思う人を挙げます。
自分としては絶賛に値するゲームと感じましたが、好みは人それぞれですので参考になれば良いですが。
・能動的に考えてゲームを楽しみたい人
・スケールの大きな世界観に浸りたい人
・大筋は少年漫画のようにわかりやすく緩急の大きな話が好きな人
・設定などの横の広がりを自分で探すのが好きな人
こういった人におすすめ出来るかなと思います。
Amazonレビュー
レビュー者: コローニャ レビュー日: 2017-01-20ネタバレはありませんが、どうしても長くなりました。
RPGに必要な要素ってなんでしょう?
広大な世界を巡る冒険? 胸躍る熱いストーリー? 物語を彩る美しいBGM?
魅力的な仲間たちとの絆? 手に汗握る戦闘? 思わずやっちゃうやり込み要素?
・・・ゼノブレイドは、全部ありまぁす!
はるか昔に滅んでしまった、超!巨大な巨神と機神が舞台です。
ここで実験。ちょっとその場に立ってみてください。右足を一歩、前に出しましょう。
そのまましゃがむように腰を落とします。はい!あなたは巨神になりました。
あなたの右太ももの上を、ノミが歩いています。それが主人公たちです!
いかがです?どれだけスケールが壮大か、おわかりでしょう。
主人公の目線になると、遠景には向かい合って立つ機神が、頭上にはその大剣が見えます。
切り立った崖や大きく隆起した地面など、高低差のある立体的な箱庭感が、実にすばらしいんです!
そんな広大なフィールドを、メインストーリーそっちのけで探索!
次はどんなところなんだろう?と、新しい場所に行くたびにワクワクです。
とりわけ落ちた腕ですとか、その最たるものでしょう!
指の先端から風景を見ていると、気の遠くなるような長い年月を感じさせてある種、感動すら覚えます。
フィールドはそれぞれ朝~昼~夜とリアルタイムで変化していますが、
昼と夜とでまったく違う雰囲気になる場所も存在します。
例えば夜のザトール、枯れた木々に光芒が一斉に灯った景色に、僕は一瞬で心を奪われました。
フィールドによっては夕焼けや、雷雨に浮かび上がる機神、幻想的な光芒を包む霧、
橋から望む大瀑布にかかる虹、金色の水晶にふぶく雪といった、ファンタスティックな光景も見られます。
とくにエルト海の流星雨!なんと美しいことでしょう。ぼんやり眺めて気が付いたら朝になっていました!
PS3等でフォトリアルなオープンワールドゲームもプレイしましたが、
ゼノブレイドは現実ではありえない、幻想的な世界を冒険することに、おもしろみがあるわけです。
巨神と機神が作り出す、圧倒的な世界観を。
僕もプレイ中、あちらの世界に行ってみたいと、何度も思いました。
SD解像度だからとか、今さら古いとか言って、プレイしないなんてもったいない!
あなたがRPG好きを自負するなら、ぜひプレイしておくべきです。すばらしい世界が待っています。
え?Wii持ってない?買いましょう! よかった、これで解決ですね。
RPG、特に和製のRPGといえば、ストーリーは非常に大きな要素だと思います。
わかりやすく一言でいいますと、週刊少年うんぬんの漫画のような、熱血ものです。
展開もわかりやすく、それでいて二転三転する物語に、興奮すること間違いなし!
固有名詞乱立でプレイヤーおいてけぼりや、クリアしても謎だらけで考察必至など野暮なことはありません。
ストーリーは監督とアニメ作家の共同執筆で、任天堂スタッフのアドバイスが入るという形が取られています。
また、イベントシーンはその漫画をアニメ化しました、といった感じで、演出が本当に熱い!
一番好きなシーンはやはり、ヴァラク雪山でのダンバンさんの対決と、その後の展開でしょうか。
曲と映像が完璧にシンクロする演出で、これはもう何度見ても飽きません!
ほかにも見どころがたくさんあり、僕は最後まで興奮が抑えられませんでした。
さらにキャラクターグラフィックはマンボ…いえ、ローポリゴンでもじゅうぶん表情豊か。
ストレートなセリフに声優さんのすばらしい熱演もあり、より一層感情移入できます。
テーマは旅立ち、そして巣立ち。古臭く感じるかもしれませんが、世代を超えて普遍的なものでしょう。
高校生や大学生など、親元を離れたり新しい環境へ独り立ちしていく若者向けと思います。
でもオッサンでも大丈夫!
冒険心をかき立てる広大なフィールド探索や、魅力的なキャラクターが織りなす熱いストーリーに、
まるで少年の心を取り戻したかのような、童心にかえった気持ちでプレイできます!
かくいう僕も、ドラゴンクエスト3やクロノトリガーを、
マップすげえ!ストーリーすげえ!音楽すげえ!とプレイしていた当時の自分に、確実に戻っていました。
実はこれが一番、嬉しかったことです。
もうひとつ、ゼノブレイドの大きな魅力に、BGMを挙げたいと思います!
ガウル平原では視界が開けるのと同時に高揚感のあるサウンドが、
燐光の地ザトールではコーラスの入った美しいメロディーが、
エルト海ではその広大な海を思わせるゆったりした曲が、などなど実にバラエティ豊か。
それぞれ昼、夜でも曲調が変わりますし、静かな曲や落ち着いた曲が多いのも個人的にはうれしい。
ギターなどの弦楽器や、ピアノがお好きでしたら、きっとお気に召すでしょう!
とくに帝都アグニラータのBGMは、音楽が感情を持ったかように、心に強く響いてきます。
バイオリンの音色が訴えるように胸に深く入り込んでくるといいましょうか、
ゲームのBGMでこんな気持ちになったのは初めてです。
作曲のみなさんは、RPGのお約束のようなサウンドを崩したかった、とのことです。
どうやら監督から相当なプレッシャーを受けたそうで、彼ら彼女らが本当に心血を注いだ曲だからこそ、
多くの人の心を惹きつけるのだと思います。
フイールドの端まで探索したり、いわゆる絶景スポットを探すのが楽しいのも、このBGMがあればこそ。
一方、戦闘シーンはエレキギターで大白熱&大熱戦です! 穏やかじゃないですね。
主人公のシュルクはお人よしの優等生タイプ、でも熱血漢。
いきなり強いわけではありません。当初の目的は幼なじみの仇討ちですから、それこそ人間らしい。
幾多の苦難の中、運命を変えようと前を向いて進んでいく姿に、多くの方が共感できるでしょう。
それに、仲間みんなに感情移入して、好きになったゲームもめずらしい!
ダンバンさんは格好いいし、カルナは頼れるし、メリアちゃんは凛々しいし。
リキは癒しだし、フィオルンは一途だし、ラインはワイルドダウンだし。
ところで、操作キャラを変えられるのが非常にうれしいところです!
操作キャラを変えるとガラリと戦略が変わりますし、自分で動かせると愛着がわきます。
例えば、ラインなら体力を生かして前線で敵の注意を引き、
メリアちゃんなら補助系のアーツで支援しながら戦況を見る、など。
強い敵と戦うために、キャラの組み合わせや連携を考えながらアーツを組み立てるのも、
時間を忘れるくらいおもしろいのです。
長くていい加減、読むのに疲れてきたと思いますので、そろそろ終わりにします。
イベントごとに街の住人のセリフが毎回変わる、住人にはすべて名前が付いて生活している、
クエストをこなすと住人同士のキズナが広がっていく、選択によって分岐するキズナもある、
ランドマークにジャンプできるので移動が楽、特定の時間だけ光る湖などの細かい演出、
ザコ敵はエンカウントしない、全滅してもペナルティなし、ラスボスより強い敵がゴロゴロ、
戦闘中のキャラの掛け合いが賑やか、キズナトークで仲間の意外な一面が見られる、
悪役がすがすがしいほど悪役、サブキャラクターや敵側にも魅力がある、メリアちゃんカワイイ、
ふつうにプレイしてもクリアまで70~80時間くらい、やり込むと余裕で200時間オーバー、
イベント中以外はいつでもセーブ可能で気軽にプレイできる、2週目は強くてニューゲーム。
なんでこんな世界が、こんな薄っぺらい円盤に入ってるんだ?と、ゲームディスクを眺めてしまう。
作り込みが凄すぎて、もはや書ききれません。
有名なRPGや高評価のRPG、果ては変わり種まで、今まで色々なRPGをプレイしてきました。
しかし社会人ともなると、まともにRPGをする時間なんか取れません。
だから、これが僕がプレイする最後のRPGになってもいい、とさえ思った。
最後に。僕が少年だったら、きっとこう言うでしょう。
ゼノブレイドすげえ!なにがすごいかってとにかくぜんぶすげえ!ゼノブレイドすげえ!
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Xenoblade(ゼノブレイド)
RPG / 1人用
■価格:6800
■発売日:2010-06-10
GOOD!
○フィールド
グラフィックは粗いがマップの作り込みがすごく、ギミックが豊富。景色が壮観で相当広い。
また、「見えてて行けそうなところはだいたい行ける」という感じなので、
まさかここまで…という場所にもいけてしまうのはすごい。GTA並み。
ドデカイモンスターや強敵またはその時点では絶対倒せないようなモンスターが
あちこちに配置されているのでフィールドに活気と緊迫感が漂っている。
○音楽
かなりいい。ほとんどの曲が耳に残っていて、場面や風景によく合っていたと思う。
○ストーリー
テーマが重いわりに、あまり辛気くさくも複雑さもなく単純。
ぶっ飛んでるようであまりぶっ飛んでない。キャラ単位の掘り下げは淡泊で物語の内容は浅いものの、
できる限りプレイヤーを混乱させないように納得できるようにという丁寧な気遣いが感じられる。
○キャラ
扱いに偏りがなく、それぞれ丁寧に扱ってる印象を受けた。皆光っている。
特にムムカが悪役らしい悪役として最期まで君臨してたのはよかった。
中盤までは彼が一人で盛り上げたようなもの。
○戦闘システム
FF12の戦闘システムを少し砕いてカードゲームっぽくしたような感じ。
頭を使って攻略する達成感とごり押しの爽快感が両立している。
未来視は賛否あるかもしれないが本当に新しい試みで斬新。
戦略の幅も広がっている。
○その他のシステム
広さが仇にならないような配慮がある。
ワープ機能があり、各所にある「ランドマーク」というポイントにマップから直接行けるので
気軽に探索できる。また、死んでも近くのランドマークで即復活するので、
得体の知れない強敵にあえて突っ込んでいくのも億劫にならないのは良い。
イベント、ムービー中以外はどこでもセーブできるのも良い。
BAD/REQUEST
○メニュー画面
若干扱いにくい。メニューを開くときのロードも長い。
どうせ戦闘中は開けないし、慣れてくるとさほど気にならないがあまり親切ではない。
○ロックオン
悪いというほどではないけど稀にロックオンしづらい敵がいて、
目の前にいる敵を無視して遠方の敵を優先してロックオンしたりすることがあって、
少し混乱したことがある。
○キャラクターのグラフィック
フィールドのグラフィックはまあまあ良いがキャラクターのグラフィックが微妙。
PS2でも微妙なレベル。
○レベル差
敵が自分より10以上もレベルが高いとほぼ手の打ちようがなくなる(攻撃があたらないので話にならない)。
結局自分のレベルと同等以下の敵しか倒せないっていうのは残念。
(それでも強敵に突っ込んで瞬殺されるのは面白いけど)
COMMENT
戦闘システムとフィールドの構造や敵の配置が秀逸だと思う。
FF12に結構似ているが感覚的にはとても新しいものに感じた。
箱庭ゲームとしてもよく作り込まれていると思う。
ストーリーやキャラクターはこのシリーズにしてはあまりしつこい癖や漠然とした小賢しさはなく、
良くも悪くもスーファミのRPGにありがちな感じの、単純でわかりやすいもの。
これでもかというくらいの直球的な大どんでん返しの連続で、いい意味で馬鹿らしかった(ノリが少しスパロボっぽい)。
この手のRPGのジンクスといえる、変にややこしい設定やクドい展開、
詰め込みすぎて回収しきれず、曖昧に濁し投げっぱなし…などは少なく、比較的すっきりまとまっているように思えた。
見せ方というか仕込み方がうまいし、よくできたエンタメだと思う。
広いフィールドと音楽、ストーリーパート、戦闘パートすべてが見事に融合しており、
冒険することが自然と楽しい仕組みになっている。
見た目はなんとなくパッとしないし作りも所々粗いけど、作り方に妙なあざとさはなく素直に面白いと思えるゲームだった。