Xenoblade(ゼノブレイド)

中央値: 90 Amazon点数: 4.5
スコアーボード
ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
90pt
GOOD!
キーアイテムである「モナド」がストーリーだけではなくシステムにも密接に関わっているため、先のイベントを見るために嫌々レベル上げをする、というRPGの問題点が軽減されています。ストーリーは謎が段階的に明らかになるように巧妙に制限されていて、真実を解き明かしていく過程で驚きと感動を主人公達と共有することができ、丁寧に作られた広いフィールドを美しいBGMで冒険することができます。また、ゲームへの没入を阻害するロード時間への対策やUIのストレス緩和などのユーザビリティも追求されています。おかげで世界の謎を解き明かしていく過程が楽しくてたまりません。そして最後は物語が破綻することもなく綺麗に完結し、もっとこの世界に浸っていたかったと思わせてくれます。ある要素が突出しているゲームはたくさんありますが、全ての要素が及第点以上で纏められているRPGはいままで自分が遊んできた中にはほとんどなく、よって熱中度と満足感を5としました。
BAD/REQUEST
・イベントシーン
イベントシーンにはそのシーン用に細かく作成されたものと、予め用意された幾つかの動作のプリセットをシーンに合わせて使用しているものの2種類があるのですが、後者では「うなずき」や「お辞儀」などがシーンの流れに沿わないタイミングで記号的に使用されていたり、動作のアイドリングが不気味の谷現象を起こしていたりと不自然なものになってしまっています。イベント総量が多いためこのような方式になるのは仕方ないのですが、イベント数を絞る、または不必要な動きをつけないといった工夫で不自然さを減らしてほしいとプレイを通して思いました。
・サブクエスト関連の何人かの街の人々のセリフ
サブクエストのほとんどはモンスターの討伐とアイテムの要求なのでウンザリすることも確かにあるのですが、それに対するメタ的なものをごく少数とはいえ街の人に言わせるのは我慢してほしかったです。作り手の照れや自虐、ストレス発散をゲーム内で見せられると白けてしまいます。
・濁点と半濁点の見分けがつかない
・終盤のレベルが上がりにくい
COMMENT
傑作です。
あるキャラクターの容貌がマニアックな点を除けば、万人に薦められるRPGです。スタッフの皆さん、本当に楽しいゲームをありがとうございました。
使用コントローラ: クラシックコントローラ
プレイ環境: ワイド切り替え機能付きブラウン管
Amazonレビュー
レビュー者: コローニャ レビュー日: 2017-01-20ネタバレはありませんが、どうしても長くなりました。
RPGに必要な要素ってなんでしょう?
広大な世界を巡る冒険? 胸躍る熱いストーリー? 物語を彩る美しいBGM?
魅力的な仲間たちとの絆? 手に汗握る戦闘? 思わずやっちゃうやり込み要素?
・・・ゼノブレイドは、全部ありまぁす!
はるか昔に滅んでしまった、超!巨大な巨神と機神が舞台です。
ここで実験。ちょっとその場に立ってみてください。右足を一歩、前に出しましょう。
そのまましゃがむように腰を落とします。はい!あなたは巨神になりました。
あなたの右太ももの上を、ノミが歩いています。それが主人公たちです!
いかがです?どれだけスケールが壮大か、おわかりでしょう。
主人公の目線になると、遠景には向かい合って立つ機神が、頭上にはその大剣が見えます。
切り立った崖や大きく隆起した地面など、高低差のある立体的な箱庭感が、実にすばらしいんです!
そんな広大なフィールドを、メインストーリーそっちのけで探索!
次はどんなところなんだろう?と、新しい場所に行くたびにワクワクです。
とりわけ落ちた腕ですとか、その最たるものでしょう!
指の先端から風景を見ていると、気の遠くなるような長い年月を感じさせてある種、感動すら覚えます。
フィールドはそれぞれ朝~昼~夜とリアルタイムで変化していますが、
昼と夜とでまったく違う雰囲気になる場所も存在します。
例えば夜のザトール、枯れた木々に光芒が一斉に灯った景色に、僕は一瞬で心を奪われました。
フィールドによっては夕焼けや、雷雨に浮かび上がる機神、幻想的な光芒を包む霧、
橋から望む大瀑布にかかる虹、金色の水晶にふぶく雪といった、ファンタスティックな光景も見られます。
とくにエルト海の流星雨!なんと美しいことでしょう。ぼんやり眺めて気が付いたら朝になっていました!
PS3等でフォトリアルなオープンワールドゲームもプレイしましたが、
ゼノブレイドは現実ではありえない、幻想的な世界を冒険することに、おもしろみがあるわけです。
巨神と機神が作り出す、圧倒的な世界観を。
僕もプレイ中、あちらの世界に行ってみたいと、何度も思いました。
SD解像度だからとか、今さら古いとか言って、プレイしないなんてもったいない!
あなたがRPG好きを自負するなら、ぜひプレイしておくべきです。すばらしい世界が待っています。
え?Wii持ってない?買いましょう! よかった、これで解決ですね。
RPG、特に和製のRPGといえば、ストーリーは非常に大きな要素だと思います。
わかりやすく一言でいいますと、週刊少年うんぬんの漫画のような、熱血ものです。
展開もわかりやすく、それでいて二転三転する物語に、興奮すること間違いなし!
固有名詞乱立でプレイヤーおいてけぼりや、クリアしても謎だらけで考察必至など野暮なことはありません。
ストーリーは監督とアニメ作家の共同執筆で、任天堂スタッフのアドバイスが入るという形が取られています。
また、イベントシーンはその漫画をアニメ化しました、といった感じで、演出が本当に熱い!
一番好きなシーンはやはり、ヴァラク雪山でのダンバンさんの対決と、その後の展開でしょうか。
曲と映像が完璧にシンクロする演出で、これはもう何度見ても飽きません!
ほかにも見どころがたくさんあり、僕は最後まで興奮が抑えられませんでした。
さらにキャラクターグラフィックはマンボ…いえ、ローポリゴンでもじゅうぶん表情豊か。
ストレートなセリフに声優さんのすばらしい熱演もあり、より一層感情移入できます。
テーマは旅立ち、そして巣立ち。古臭く感じるかもしれませんが、世代を超えて普遍的なものでしょう。
高校生や大学生など、親元を離れたり新しい環境へ独り立ちしていく若者向けと思います。
でもオッサンでも大丈夫!
冒険心をかき立てる広大なフィールド探索や、魅力的なキャラクターが織りなす熱いストーリーに、
まるで少年の心を取り戻したかのような、童心にかえった気持ちでプレイできます!
かくいう僕も、ドラゴンクエスト3やクロノトリガーを、
マップすげえ!ストーリーすげえ!音楽すげえ!とプレイしていた当時の自分に、確実に戻っていました。
実はこれが一番、嬉しかったことです。
もうひとつ、ゼノブレイドの大きな魅力に、BGMを挙げたいと思います!
ガウル平原では視界が開けるのと同時に高揚感のあるサウンドが、
燐光の地ザトールではコーラスの入った美しいメロディーが、
エルト海ではその広大な海を思わせるゆったりした曲が、などなど実にバラエティ豊か。
それぞれ昼、夜でも曲調が変わりますし、静かな曲や落ち着いた曲が多いのも個人的にはうれしい。
ギターなどの弦楽器や、ピアノがお好きでしたら、きっとお気に召すでしょう!
とくに帝都アグニラータのBGMは、音楽が感情を持ったかように、心に強く響いてきます。
バイオリンの音色が訴えるように胸に深く入り込んでくるといいましょうか、
ゲームのBGMでこんな気持ちになったのは初めてです。
作曲のみなさんは、RPGのお約束のようなサウンドを崩したかった、とのことです。
どうやら監督から相当なプレッシャーを受けたそうで、彼ら彼女らが本当に心血を注いだ曲だからこそ、
多くの人の心を惹きつけるのだと思います。
フイールドの端まで探索したり、いわゆる絶景スポットを探すのが楽しいのも、このBGMがあればこそ。
一方、戦闘シーンはエレキギターで大白熱&大熱戦です! 穏やかじゃないですね。
主人公のシュルクはお人よしの優等生タイプ、でも熱血漢。
いきなり強いわけではありません。当初の目的は幼なじみの仇討ちですから、それこそ人間らしい。
幾多の苦難の中、運命を変えようと前を向いて進んでいく姿に、多くの方が共感できるでしょう。
それに、仲間みんなに感情移入して、好きになったゲームもめずらしい!
ダンバンさんは格好いいし、カルナは頼れるし、メリアちゃんは凛々しいし。
リキは癒しだし、フィオルンは一途だし、ラインはワイルドダウンだし。
ところで、操作キャラを変えられるのが非常にうれしいところです!
操作キャラを変えるとガラリと戦略が変わりますし、自分で動かせると愛着がわきます。
例えば、ラインなら体力を生かして前線で敵の注意を引き、
メリアちゃんなら補助系のアーツで支援しながら戦況を見る、など。
強い敵と戦うために、キャラの組み合わせや連携を考えながらアーツを組み立てるのも、
時間を忘れるくらいおもしろいのです。
長くていい加減、読むのに疲れてきたと思いますので、そろそろ終わりにします。
イベントごとに街の住人のセリフが毎回変わる、住人にはすべて名前が付いて生活している、
クエストをこなすと住人同士のキズナが広がっていく、選択によって分岐するキズナもある、
ランドマークにジャンプできるので移動が楽、特定の時間だけ光る湖などの細かい演出、
ザコ敵はエンカウントしない、全滅してもペナルティなし、ラスボスより強い敵がゴロゴロ、
戦闘中のキャラの掛け合いが賑やか、キズナトークで仲間の意外な一面が見られる、
悪役がすがすがしいほど悪役、サブキャラクターや敵側にも魅力がある、メリアちゃんカワイイ、
ふつうにプレイしてもクリアまで70~80時間くらい、やり込むと余裕で200時間オーバー、
イベント中以外はいつでもセーブ可能で気軽にプレイできる、2週目は強くてニューゲーム。
なんでこんな世界が、こんな薄っぺらい円盤に入ってるんだ?と、ゲームディスクを眺めてしまう。
作り込みが凄すぎて、もはや書ききれません。
有名なRPGや高評価のRPG、果ては変わり種まで、今まで色々なRPGをプレイしてきました。
しかし社会人ともなると、まともにRPGをする時間なんか取れません。
だから、これが僕がプレイする最後のRPGになってもいい、とさえ思った。
最後に。僕が少年だったら、きっとこう言うでしょう。
ゼノブレイドすげえ!なにがすごいかってとにかくぜんぶすげえ!ゼノブレイドすげえ!
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GOOD!
ゼノブレイドの良い点はたくさんあるが、最も秀逸な点は、そのレベルデザインである。
広く、立体的なマップ。
行ってみたいと思ったところに行け、アイテムや秘境発見という形の経験値、思わぬ強敵などが絶妙に配置・構成されている。
マップを探索するだけで、歩くだけで楽しい。
こういうゲームは、特にRPGでは貴重な存在である。
上記の探索の活力にもなる、綺麗な背景グラフィック。
シームレスで、適度に戦略性のある戦闘。
広大なマップ移動を苦にしない、何時でもワープをはじめとするレスポンスの妙。
町の人々の人間関係を絡めたクエスト需給。
非常に良い音楽。
様々な行動に対する、多機種の実績やトロフィーにあたる、称号要素からも経験値を得られるなどの小さいが豊富で重要な工夫の数々。
気が付けば、クリアー前にプレイ時間がカンストしていた(99時間59分でストップする)。こんなに熱中したRPGは久しぶりである。
そのため熱中度は5点を躊躇せず付けた。
洋ゲーRPGに良くある要素を取り込んだ、新しい日本RPGのような印象を受けた。
BAD/REQUEST
背景の美麗さと裏腹に、キャラクターのモデリングには少々残念な点がある。
装備の見た目が反映されることなどを考えると及第点以上なのだが、残念は残念である。
ストーリーは良くも悪くも日本のRPGらしい物語。
嫌いな人は嫌いだろうという感じ。
ミニマップがやや小さく、見にくい。
実際に対象が画面に読み込まれてからしかマップにアイコンが表示されないことが、ちょっぴり不満であった。
COMMENT
32型液晶テレビ:クラシックコントローラーでプレイ。
本当に久しぶりに、国産RPGを夢中になって遊びました。
フォールアウトやオブリビオンなど海外のゲームと、日本産のよさが凝縮された感じ。
このシステムのままオンラインRPGで遊びたいとも思いました。
楽しい時間がすごせてよかったです。