ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III
中央値: 71 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 9.96 難易度 2.63 mk2レビュー数 8ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
60pt
GOOD!
・このゲームのオリジナルを忘れることができない理由が自分にはある。
初めてファミコンを買い、そして初めて買ったのがDQ2。
当時9歳、とっくにDQ2は発売されていたのだが自分の中でゲームは封印していた。
しかし、そんな心の葛藤に勝てずゲームに没頭。
ムーンブルクの王女を仲間にしてから変わるフィールドの音楽に胸踊らせ、いざ前へ前へ。
ところが、マンドリルとリビングデッドの大群に何度も瞬殺。
初めてのRPGのため、ついに「もょもと」に手を出しロンタルギア、そしてハーゴン戦となる。
幾度かの挑戦の末、ようやく撃破と思ったのも束の間、
真のラスボスという存在を知らなかった自分にとって、かの敵はあまりも強敵だった。
・このゲームではどんな場所でも場面でもセーブができ、即やり直しができるのがポイント。
パーティが危険な時にセーブして逃げられなかったらロード。
はぐれメタルと出会ったらセーブで倒す。
すごろく場のゴール前でセーブ。
DQ3でレベルアップ時の能力の上がりが悪かったらロード。
改造コードですらこれに勝てるチート機能は無敵コードくらいだろう。
まさにRPGはDQしか知らないライトゲーマー達にありがたい機能と言える。
BAD/REQUEST
・中断機能は諸刃の剣。
ゲーム本来の持つ難易度を大幅に損ねてしまう可能性がある。
この誘惑に勝てる人は相当のこだわりと忍耐力が必要だと思う。
DQ5やFF4のような誰でもクリアできる難易度のRPGが好きな人には到底耐えられまい。
・DQ3と言えば、内容もシステムも前作をはるかに凌ぐ完成度の高さだったのだが
使える職業と使えない職業が大きく分かれる。
・今の子供達には到底薦められる内容ではない。
親が躍起になり、うちの子供もハマってると青筋立てるかもしれないが、
好きでもない将棋や囲碁を押しつけられた自分としては
親思いの子供達の涙ぐましい忍耐力に涙がこぼれる。
COMMENT
人生に疲れた身としては、当時ほどはハマらなかったが
コレクションアイテムとしての満足感は十分あると思う。
昔は、家ではドラクエ、外では鉄パイプを持って道路脇の雪山に向かって
「かいしんのいちげき〜」と言ってドラクエごっこしていたものだった。
そんな自分は、DQは一度も並んで買ったことがなくて全部親のコネで送られていた。
まぁ皆そうだと思ってたんだが、どうやらそれは自分だけだったらしい。
当時は手書きで地図を作り、旅の扉のワープ先をメモして、大事そうな人の話を書き写し
気がつけば買ったばかりの真っ白なノートはドラクエ一色だった。
今にして思えば、人生で一番情熱を持っていた頃だったのかもしれない。
そしてまたそれだけの情熱が子供時代の自分にはあった。
そう、全てが時の砂に消えるまで〜〜
Amazonレビュー
レビュー者: もっち レビュー日: 2012-02-08ドラクエ3がものすごく好きで、早く何かでリメイクされないかと心待ちにしていました。
楽しみだったのはドラクエ3だけではなく、1や2も入っており、ファミコン時代の人、スーパーファミコンでのリメイクからはじめた人にも懐かしくお得なゲームだと思います。
復刻攻略本や小さなメダルなどの特典もファンには嬉しく、発売が決まってから心待ちにしていたファンも少なくないと思います。
ファミコン時代・スーパーファミコン時代のドラクエはかなりの味があります。
ドラクエの醍醐味ってこんなんだったなぁと思い出さされるゲームでした。
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GOOD!
【原初的な意味でのRPG(役割を演じる)を味わえる】
とは言え、『小説を文章だけでも楽しめる』タイプの人じゃないとキツいかも知れない。初期ドラクエの基本は、文章やシンプルなグラフィックから想像力を働かせて主人公になり切ることなので、それがそもそも好きでないのなら、このゲームは苦痛でしかないと思う(だからビジュアル重視の海外では、FFの方がウケが良い)。逆にそれが好きなら、美しい世界で壮大な大冒険を心ゆくまで楽しめる。特に未開の地やダンジョンの奥の緊張感は絶妙で、強敵に遭った時の恐怖感や緊張感はバイオやデモンズソウルのそれと良く似ていて(というか、こちらが元祖なのだけど)、なんというか格別。
【音楽】
名曲のオンパレード。SFC版のオーケストラヴァージョンもそうなのだけど、FCの音色を美しく奏でることにおいては、ドラクエはトップレベルだった。(他に音色が綺麗だったのはFFやマザー、悪魔城伝説など)曲によってはFC版の方が輝いているものすらあるのが不思議なところ。因みにトリビアになるが、『1』のフィールドに敢えて物哀しいトーンを打ち出した『荒野を行く』は、ゲーム音楽界における革命的な発想だった。ドラクエによって芽吹いた長いJRPGの歴史には数多くの悲壮的な名曲が存在するが、それを運命づけたのもすぎやまこういち先生だったのかも知れないと思うと、不思議な巡り合わせだと思う。
【戦闘のバランス】
これは初期ドラクエの隠れた長所の一つ。理不尽でもマンネリでもなく、絶妙なサジ加減の緊張感を心地よく味わえる。FC版はレベルアップに必要な経験値が多いため現代の基準で言えばツラいのだけど、それでも戦闘が純粋に面白いので投げ出さずに済んだ。
【ユーモアのセンス】
『あなたはしにました。チャラリラチャラリラリラリ〜♪』
『おお○○!しんでしまうとはなにごとだ!』
『ゆうべはおたのしみでしたね。』
『へんじがない。ただのしかばねのようだ。』
全て当時、小学生のガキどもがこぞって真似していたのが懐かしい。因みに居眠りしている友達をからかうのに良く使った。流石に『ゆうべは〜』は意味が分からず、知らずに親に聞いたら殴られたが(笑)。これも初期ドラクエの隠れた長所の一つ。仮にこのユーモアのセンスがなければあそこまでのヒットにはならなかっただろう。それだけにこのセンスを受け継ぐJRPGは(『4』以降のドラクエも含めて)中々見つからないのが、少し寂しいところ。
BAD/REQUEST
【中断セーブ】
既出だが、ご家族と楽しみたい方々には相当な問題だろう。ただ考察すると、PSPの一部のゲームアーカイブスでも同様の問題はあるので、恐らく取り除くには相当のコストと技術力が必要なのだと思う。擁護するつもりはないが昨今のエミュレータ作品において、元の作品のプログラミングに割り込んでシステムそのものまで作り替えている作品は任天堂のバーチャルコンソールを除いてほぼ存在しない(大量のバグを取り除いた『聖剣伝説2』など)。恐らくそこをイジれば『ランシールバグ』や『はかぶさの剣』、復活の呪文の法則などにも影響が出るだろうから、コスト/リスク/リターン的な意味でこの中断の仕様がギリギリだったことは何となく想像がつく(因みにバーチャルコンソールは任天堂側に相当のマージンを取られるので、戦略的にもスクエニにはキツい)。勿論、だからといって許されるというワケでもないのだけど。
【FC版の難易度】
2011年度発売のゲームとして見た場合、やはりこの難易度は鬼畜の部類に入る。FC版に関して言えば、昨今のゲームの『very hard』がデフォルトだと思ってくれればほぼ間違いない。イヤ、問題なのは厳密に言えば難易度ではなくレベル上げで、最狂として知られるFC版『2』は寧ろ慣れればとてもバランスが良い(レベルアップのパラメーター上昇が固定の上、獲得経験値やお金、アイテムの値段なども絶妙。加えて中断機能を駆使すれば『ロンダルキアの悪夢』なども軽減できる)。キツいのは寧ろ『1』と『3』で、まず『3』はレベルアップ時の上昇値がランダムなため、編成やレベルアップ管理が不遇だった場合シャンパーニの塔辺りから眼に見えてキツくなる。ヤバいのは『1』で、武器も防具も冗談みたいに高く、そのくせ装備やレベルアップ上昇値は低い。敵のラリホーは必中で、こちらの攻撃は良くミスる(快心の一撃すら外す)。ホイミは燃費が悪く、薬草は高い。そして何より中盤以降はレベルアップに必要な経験値が高すぎる。レベルアップに2000必要な時の敵の平均経験値が50だったりする。つまり40匹“タイマンで(!)”倒さなきゃいけないワケで・・・。また、触れる必要もないだろうがFC版のグラフィックやインターフェイスは、やはり“それなり”である。
COMMENT
【総括】
自分は30代前半だが、実は当時プレイしたことのあるFC版は『4』のみなので、その意味で想い出補正はない。それでもこのゲームからは黎明期の名作の威厳がハッキリと感じ取れる。例えるなら名匠の鍛えた一振りの剣のような。幸か不幸かこれ以降JRPGはドラクエも含めてストーリー主導型へと転換して行くため、自分から能動的に楽しめるRPGと言う意味で、現代でも(いや、現代だからこそ)貴重なゲームだと思う。
因みにSFC版は現代の基準で見ても全く引けを取らない丁寧なデキなので、レビューの主軸には据えなかった。純粋な意味でRPGが好きな人なら、問題なく楽しんでもらえると思う。参考までにおおよそのクリア時間は、
『1』 FC→15(!)時間/SFC版→6時間 殆ど経験値稼ぎが原因
『2』 FC版→25時間/SFC版→15時間
『3』 FC版/SFC版共に→約40時間
<原作経験 SFC版のみ有り>