ゼルダの伝説 スカイウォードソード
中央値: 74 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
標準偏差 18.04 難易度 2.23 mk2レビュー数 52ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt |
52pt
GOOD!
本作には流石はゼルダの伝説、と思わせるような安定感があります
その安定感を出した上で色々新期の試みを開拓しようとしているのが非常に好印象でした
具体的には
○まずモーション+を用いた剣劇アクション
切りつけた効果音も相まって非常に素晴らしい一体感を味会うことが出来ました
その他アイテムもリモコンを用いた直観的な操作で中々こうした一体感を味わえるゲームは少ないのではないか、と思います
○続いて演出面
シリーズにおいて剣を刺す、抜く動作は重要な動作となっていますが
そうした今までだとムービーにしていたところが自身のリモコンで抜くような動作をすると抜けたりするのが非常に興奮しました
子供の頃だれしも真似したことがあるような動作が出来るのですから、ファン必見といったところでしょうか
○難易度について
ボスとの戦闘ではボスの強さとBGMも相まって中々緊迫感が持てました
雑魚敵に対してのアクションの中にも駆け引きが存在して始終緊張感を保てましたし
なるほど流石によく調整されているなぁ、と思われました
謎解きについては、難しすぎず簡単すぎずで低年齢層がメインのユーザーだと考えると中々ちょうどいい難易度だと思います
へヴィユーザーには少し物足りない気もしますが……
○ストーリーについて
王道的ストーリーで今までのシリーズより物語性が強かったです
賛否両論だとは思いますが、私は、明快かつ感情移入しやすいストーリーで良かったと思います
○フィールドについて
フィールド上に様々な仕掛けがあり色々楽しめます
結構フィールドの面積は広いのですが、仕掛けの多さによって移動が単調に感じることは全くなかったです
走り回るだけでも中々楽しめました
BAD/REQUEST
○謎解きの難易度においてGOODにおいて触れましたが、やはり自分を基準に考えると物足りなかったように思います
随所に任意でヒント映像を見せてくれるポイントが設置されているので少し難易度を高めでもよかったのではないか、と感じました
具体的には、アイテムの汎用性が低く、この見た目の仕掛けにはこの道具、という決まりきった使い方ばかりで、仕掛けを動かす、進む、仕掛けを動かす、進む……
といった単純な繰り返しに陥りやすく謎解きというより作業をしているような感覚に陥る場面がややありました
後は気になったのはお助けキャラが言わなくても良いヒントをポロポロ出してしまう点でしょうか
○続いて世界の狭さについて
初めに断っておきますが、シリーズと比較してフィールドの面積もギミックの量も決して見劣りするものではありません
寧ろ凌駕すると言っても過言ではないでしょう
しかし
フィールド同士がつながっていない
集落などのキャラクターが集まる場所が存在しない
アクションをするためのギミックばかりで、(例えば急な坂道が滑り台のようにしか感じられない等)、風景の一部のように感じられない
などの点からどうしても狭苦しく感じてしまいます
昨今広大なフィールドが出るゲームが多い中ではやはりどうしてもアスレチックのようなイメージをぬぐいきれませんでした
背景に遠景をぼかすよう処理されているのも原因の一つだと思われます
○同じフィールドが複数回出てくる
行くたびに新しい発見があると言っても限度があります
本ゲームでは砂漠、森、火山に複数回行かなければなりません
その度に行けないところにいけたりするようになるのですが
間にロードが挟まるのであまり広いように感じられません
なのでどうしても似たような印象のフィールドが何個も出てくるといった印象になってしまいます
○戦闘について
私はこれが本作においての最大のストレスだと思ってるのですが、
剣の切りつける方向で構えの隙を突くタイプの敵が多すぎるという点です
確かに剣を振る一体感やいろんな方向に切り分けするのはたのしかったのですが、
いかんせん敵に一定の方向からしかダメージを受け付けない敵が多すぎて剣を振る爽快感を著しく損なわれています
自由に剣を振ることが出来るのではなく、剣を振らされている、といった印象を受けることがままありました
これはアイテムの汎用性が低い謎解きにも言えることで、アイテムを使わさされているというという印象がぬぐえませんでした
必要以上の丁寧さがあだになっているように感じられました
○空について
ダイビングする時や鳥に乗って飛ぶのは中々雰囲気があって楽しかったのですが、いかんせん空には島が数個しかないので地上との移動の際億劫に感じてしまう人もいるかもしれません
街についても唯一の街にしてはボリュームが薄いように感じられました
○頻繁にずれるリモコンの位置
ポインタの位置を自由に設定できるのはいいのですが、ずれが酷いので直すのが少々面倒です
COMMENT
少し不満もありましたが、誰がやっても楽しめるゲームだと思います
この敷居の低さこそこのゲームの魅力だと思っています
体感的な操作やギミックの詰まったフィールドなど人の楽しいと思う壺を上手くついてきます
ゼルダの伝説シリーズ、製作期間五年、任天堂史上最高の製作費、濃密といったワードに目をつぶれば最高傑作といえるのではないでしょうか
逆に言えばそうした言葉に期待した人達には少し物足りないかもしれません
ゼルダの伝説シリーズという期待のハードルは余りに高く、そう簡単に超えることが出来ないのでしかたのないことだとは思いますが
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-03-19アクセスランキング
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GOOD!
・冒険する楽しさ。これはシリーズ共通の要素ですが、今回はダンジョンだけでなくフィールドまでギミックやイベントに凝っていて、今まで以上に冒険や探索の楽しさを味わえます。
・操作性。今回の目玉といってもいいモーションコントロールを全面的に取り入れた操作性ですが、これが非常に快適で新しい楽しみとなっています。剣での戦闘だけでなく、ビートルに代表されるようなアイテムの使用も楽しいです。また、ダッシュ等の新アクションもよく出来ています。
・戦闘。従来のゼルダシリーズは、あまり敵との戦闘は重要視されていませんでしたが、今回の戦闘は非常に凝ったものになっています。剣の向きを考えて斬る必要があるなど、敵一体一体の戦闘も考えて戦う必要があります。最初は苦戦しても、攻略法が分かっちゃえば簡単というバランスはよく出来ています。ボス戦も今まで以上に熱い物が多いです。
・世界観。グラフィックやキャラクターも合わせて、全体として明るい雰囲気となっています。また、スカイロフトの美しい街並みや、森のどこか懐かしい感じ、かつて豊かな地だった砂漠の物悲しい雰囲気など、魅力的な世界に溢れています。特に、ラネール砂海は圧巻です。
・キャラクター。登場人物は、人間から亜人、魔物まで様々ですが、いずれも個性的で愛嬌があるのが印象的です。特に表情や仕草がとても豊かで、非常に親しみを感じます。
・グラフィック。解像度やスペックの面でハンデがあるにも関わらず、トゥーン調と水彩画調を交えたグラフィックは独特で美しいです。
・音楽。場面ごとに応じて雰囲気を盛り上げてくれる優秀なBGMが揃っています。
・ストーリー。特別目新しいような点はありませんが、最初から最後までゼルダ救出という一貫したストーリーを土台とし、様々な出来事が発生するため最後まで飽きません。
・難易度。今回は全体として難易度は高めで程良く歯ごたえのあるものとなっています。特に戦闘やアクション面については、ゼルダシリーズでも特に難しめになっています。
・マンネリ要素の削除。従来のゼルダのお約束と行っていい、燭台に火をつける仕掛け、時間制限スイッチ、敵を全滅させる仕掛けといったマンネリ気味のギミックは今回はほぼ出てきません。謎解きについても素直な物が増えた印象です。
・虫取り。特にゲームの本筋には絡みませんが、妙によく出来ていてハマります。
BAD/REQUEST
・視点操作。ボタン数的に幾分しょうがない点もありますが、視点を操作する方法が、構えてカメラを背後に回すか、主観画面に切り開けるの二つしか無く不便です。もう少し自由にカメラを動かす操作が欲しかったです。
・余計な親切。セーブデータから再開すると、拾ったことのあるアイテムまで全て説明の演出が入るため、少々煩わしいです。
・アイテム。ビートルが序盤から終盤まで活躍する上に面白いアイテムである一方、その他のアイテムはイマイチ出番が少なく活かせてないように思います。性能が半端なものが多く、従来と比べて戦闘でもあまり使えません。
・終盤の展開。ネタバレになるので細かくは書けませんが、およそゲームを3分の2ほど進めた後の展開が駆け足気味で、中盤までの作り込みやボリュームと比べて少し物足りない印象があります。せめてラスボス直前にダンジョンがもう一つぐらいあってもよかったように感じます。ラスボスもあっけない感じです。
・ファイ。今回のパートナーキャラですが、ちょっと口うるさすぎます。体力が減るたびに警告が入ったり、ダンジョンでもすぐに答えに近いようなことを言ってしまったりします。
・空。今回は従来の平原的なポジションとして空、移動手段として鳥が登場しますが、ゲーム的にもシナリオ的にもイマイチ活かせてなかったように思います。空はほぼ完全にエリア選択のための移動用マップとなっています。
・ロード。細かい点ですが、スカイロフトと大空の間でロードが入ってしまうのは残念です。
COMMENT
細かい不満はありますが、全体としては素晴らしい出来です。
従来から続いた大作シリーズにモーション操作を大々的に取り入れるという、かなり勇敢な挑戦をした本作ですが、見事に成功しています。
また、明るくほのぼのとした世界観や、愛嬌ある住民のおかげで、ずっとその世界に篭もっていたいような感覚すら感じます。ここまで終わるのが残念に感じたゲームは久しぶりです。
従来(特に時のオカリナ以降)のゼルダは、ダンジョンでの謎解きを重視したゲームバランスのものが続いていましたが、今回はダンジョン自体はあっさり目にして、アクション性やフィールド探索を重視した作りとなっています。また、モーションコントロールを大々的に取り入れたことで、操作性や戦闘も大分異なったものになっています。
これは好みが分かれるかもしれませんが、ゼルダシリーズにマンネリを感じていた私としては、素直に歓迎します。
次回はwiiUでの製作になると思いますが、どんなものになるのか、今から非常に楽しみです。