ゼルダの伝説 スカイウォードソード
中央値: 74 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
標準偏差 18.04 難易度 2.23 mk2レビュー数 52ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
77pt
GOOD!
今これだけ海外ゲームの質の高さと世界的なセールスの躍進が目立つ時代になっても、やはりゼルダが特筆して優れているのは、RPGの形式で全ての要素がパズルのように機能しており、レベル上げのパラメータ差なんかでボスと闘うみたいなのを例えればわかりやすいと思うがそういう不確定で作業を要求する要素が省かれ、基本的に全てプレイヤー自身で考えさせ、プレイヤー自身の技量で攻略させるようにする出来ってのは、今になってもそれほどリリースされていない。年末の同時期に出た「スカイリム」と共に評価されていたが、この不確定要素と無駄の無さというのはその真逆にあるというのは確かだ。
25周年記念らしく、ゼルダシリーズのデジャブが存分に含まれており、過去のどのゼルダの伝説の経験とも直結するだろうギミックや調整が見られ、そういう部分では特に「時のオカリナ」「トワイライトプリンセス」のエピック観と「風のタクト」のトゥーンのどっちの印象にも繋がる、ディズニー&セザンヌ印象派をモデルとしただろうグラフィックに関して非常に微妙な調節をしているなと感じた。
その上で今までやってなかっただろうゼルダとのラブストーリーっぽいものからマスターソード誕生のエピソードであったり、空を舞台にするなどなどのシリーズで実は取りこぼしてたと思われる点をフォローしているのも良い。
そして最大のハイライト、モーションプラスによるアクション。これは剣を振る9方向は決まったモーション撃ってるのかなと思いきやよーく見てみると自分が振ったリモコンの方向の微妙な角度までも反映されているようでこれはスゲエと思った。この要素によってゼルダも散々やりなれていながら、同時にやり慣れていなかった感覚ももらえるという既視感と未視感のバランス。
BAD/REQUEST
酷だけど正直、発売が5年遅いという印象が残る。これはWiiのロンチタイトルで出るべきであったと思え、直感的な操作のわかりやすさと新しさに加えてゼルダの伝説のコアなファンの琴線にかかるギミックも持ちながら、非常にシンプルでもある出来を見るにこれが2006年、wiiリリースと同時に生まれた作品が本作だったなら、「トワイライトプリンセス」よりもアプローチし切れたかもしれないという詮無いことを思ってしまう。モーションプラス専用であるというのもセールスに影響しているというのは想像に難くないけど、やはりまた酷な言い方になるが最初からモーションプラスレベルで行けなかったのか、というWII自体の能力にも思いが行く。
ゲームで大きい移動手段だろう空を飛ぶ気持ち良さというのが意外に削がれる理由を簡単に箇条書きするに
・スカイロフト(など、ホームにしている都市など)を出る時にロード
・最初から空を移動できてしまう。が、行ける場所が限定される(グランディア?など)
・空と陸のパートが完全に分かれている。さらに地方に分かれている本作では特に空を移動できる壮大さが薄い。
・そもそも着地手段がすべてエアダイブになるという。
・加速する岩をくぐるというのがぶつかったりして意外に手間で、しかも少なく、これはシンプルに「風に乗っかって加速できるポイント」にしてビュンビュン飛ばせたほうが良かった。
サイレンなどゲームを進めるにつれ見なれてきた舞台を使いまわしての新しい遊び方の提供、手抜きと感じる人も少なくないかも知れないが、自分は賛成ではある。が、それが集めものばかりになってしまうというのはちょっと難がある。
ゼルダで優れている点にダンジョンや敵の攻略が後のダンジョンやギミックを解くときの経験として生かされていくという点がよく挙げられると思うんだけど、ダウジング関連以外の集めものの味気なさって、その経験がそれほど後で生きてくるということが無いせいもある。
それで「GOOD!」に「ゼルダには作業でパラメータ上げみたいな不確定要素がなく全ての要素が整合的」と書いたけど、いざ新作ってことで新たにモンハン的な素材集めの要素が加わったり、盾に耐久度があったりするんだが、正直こういう要素とゼルダの相性は最悪!
これまでのシリーズでさえ、主要なアイテムを買った後は、後半になるほど大元のルピーが無暗に余って財布パンパンでガノンに向かい合うというリンクにどうかと思ったりしてたのに、今回さらに何故か大量のスズメバチやスライムの身体の一部を抱えながらギラヒムと闘うリンク!これはねえという。
COMMENT
「濃密ゼルダ」というより「枯れた思考の水平思考ゼルダ」で、とにかくストーリーからギミックやアクションまであまり捻じれないようにする、凝り過ぎて全体が崩れないようにするという厳密な調整を感じた。料理人は材料全体の0・8%のグラム量の食塩を使うことが味付けで一番有効であるといい、それは人間の身体全体の塩分の比率と合うから、くらいの意識の。
前作トワイライトプリンセスを「120%のゼルダ」と製作が言ってたのも、あれは当時のゲームキューブ〜wiiリリース前の時代のFFとかメタルギアとかバイオハザードだとかああいう作品と肩を並べようとする意識が、敵を倒した後に剣をしまう時にFFの戦闘終了のポーズみたいになるとか、「ロード・オブ・ザ・リング」的なムービーなんかも込みで豪華絢爛にする意図がバリバリにあった意味なんだと今更ながら思うが、それと比べるとより意識してシンプル調整しているかに見える。
モーションプラスは本作が初めてだったのだが、やってないけど「レギンレイヴ」のようなアクションではとても有効ではあるが、本作のように特に様々な動作を要求される場合統一してその機能を上手く生かすことはまだまだ難しいのかもしれない。この作品をきっかけにモーションプラスでのwiiのアクションRPGに期待・・・・・って、もう次はwiiUの時代になるんかい!?面白いんだけど掘り下げ切れないとしたら嫌だなという。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-03-19アクセスランキング
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GOOD!
・オリジナリティ
「モーションプラスを使ったゼルダの伝説」この一言に尽きます。
剣を自在に振れるのもさることながら、その操作でのバトルや謎解きが加わることで新しいゼルダの伝説を開拓できているのじゃないかと思います。
敵を倒すにも一筋縄ではいかず、謎解きも従来の3Dゼルダの常識からさらに一歩先へ進んでいます。
スタミナや盾の耐久力など新しい要素もありますが、それらがまた従来にない緊張感を生み出してゼルダ慣れしたファンも新鮮な気持ちで遊べます。
時のオカリナからついに一歩(半歩?)進化したゼルダの伝説じゃないかと思いました。
・グラフィック
素晴らしいです!暖かく温もりがあり、アニメっぽいのに絵画のようでもある。
とても綺麗でオリジナリティあるグラフィックだと思いました。
そして何よりイベントシーンの演出!同じ任天堂のゼノブレイドもこの演出面ではピカイチでしたが、それに勝るとも劣らない素晴らしい演出ばかりでした!
少ない言葉で最大限盛り上げる、見ごたえのあるイベントシーン、最適なカメラカット、どれも一級品でした。
・音楽
どの音楽も素晴らしいのですが、やはりオーケストラで奏でられるところは良いです。
とくにボス戦闘は素晴らしく盛り上がります。
そして定番の曲が流れるシーンでは、やっぱりファンとして嬉しいですv
・熱中度、満足感
「今世紀でもっとも優秀なゲームを遊びきった」と思わせてくれる満足感があります。
今作はけっこう難易度が高めなのでところどころヘコたれる場面もありますが、それでも何度も挑戦して乗り越えてやろうと思わせるものがあります。
・キャラクター、ストーリー
王道中の王道です!素晴らしい!!!
「ゼルダの伝説はじまりの物語」の広告に偽り無し!まさにはじまりにふさわしいストーリーでした。
過去作のファンやシリーズの時系列を考察して楽しめるファンには納得の内容なのじゃないかと思います。
あとキャラクターがどれも魅力的です、ほぼメインはリンクとゼルダで占められますが脇役数人が終盤から泣かせてくれます。メインストーリーも含め、脚本家の方のゼルダの伝説への愛がほとばしってると思いました。感動!
・その他
ルピーの使いどころが多いです、おかげでお金の貯める楽しさも味わえるようになりました。今までのシリーズだとルピーは余り気味なことが多かったので、これは嬉しかったです。
素材を集めて武器防具を鍛えるというのもお金を使える要素で楽しかったです。
・難易度
シリーズ中では難しい方なのじゃないかと思います。色々な場面で苦戦させられました。
とくにギラ○ム・・・・。
・サイレン
武器道具無しで13の実を集めるサイレン。最初は面倒かと思いましたが、やってみると独特の緊張感があって楽しめました。
BAD/REQUEST
・快適さ
モーションプラスのおかげで爽快に楽しめる反面、操作が誤操作してしまうことが多々あります。
自分ではこうしたいのに上手くできない、焦ってはダメなのだけどピンチのときほど焦って誤操作してしまう。仕方ないとはいえせっかくの爽快感が途切れてしまうのは何とかしてほしかったです。
あと度々カーソルがずれるのでセンターに合わせる作業が必要だったりするのも少し煩わしかったです。
・難易度
ラスボスよりもその前のボスの方が戦闘として辛いというのはいただけませんでした。
というか奴が強すぎます、せめてラスボスももっと強くしてくれないと盛り上がれません。
ただでさえラスボス戦はいろんな意味で派手で格好良くて盛り上がってるのに、なんでその前のボスより簡単なのか、、、最後のギリギリのギリでカッ!くるっ・・・ズガーン!と終わりたかったです。あともう一個ラストダンジョンというか、ボス連続戦闘とかでもいいので「これが最後のダンジョンだ〜というのが欲しかった、かな。
・虫集め
道具をパワーアップさせるのに必要な虫。もうちょっと簡単に集められてもよかったのじゃないかと思います。
あのアイテムパワーアップさせたい、そのために虫を探して四苦八苦、ちょっと面倒です。とくにカブトムシ、ハートの薬Vを作りたいのに捕まえられない。。。
COMMENT
「今世紀でもっとも優秀なゲーム」と言って過言ではないと思います。
それは良い意味でも悪い意味でもです。
徹底的に優秀な優等生ゲームゆえに飛びぬけて面白いと感じにくいです、ただ悪いところを探せと言われると難しいです。
新しい要素も入れつつ従来の楽しさも具え、それを超ハイレベルでひとつにまとめ上げている。まさにゼルダの伝説でしかできないクオリティだと思います。
Wiiのゲームの集大成、と言っていい作品です。
濃密に練りこまれたマップ、謎解きの連続、バトルの連続、どこまでやってもまさに濃密でした。
逆に時のオカリナのような広大なマップをのほほんと散歩したい、風景だけ眺めていたいって方には物足りなさがあるかもしれません。
ただゲームとして、遊べる部分は凄まじい練りこみようです。ごっつぁんです。
「ゼルダの伝説をやりたい」と言う方におすすめですw
これはもうそういうジャンルだと思います
[プレイ環境 46インチ液晶 リモコンプラス+ヌンチャク]