零 〜眞紅の蝶〜

中央値: 66 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt | 3pt |
59pt
GOOD!
・4周して今は最高難易度を進めています。零シリーズは全作クリア済み。
和製ホラーADVの新作が出なくなって久しいですが、それでも発売してくれたのは嬉しいです。
【快適さ】
・私がこれまで煩雑に感じていた、セーブ周りやアルバム操作やリトライが比較的快適になりました。特にリトライの早さは有難いです。4周しましたがこれといったバグにも遭遇せず。
【システム】
・PS2版では背景に過ぎなかった場所を調べてアイテムを入手できる様になり、探索が面白くなりました。それに伴い回復アイテムや強力なフィルムも多めに入手できます。
・戦闘も5作目にしてようやく洗練されたと思います。パターンの見極めもしやすいですし、ロックオン機能も付きました。ある強化レンズを装備すれば、フェイタルフレームを何発でも決められるようになり、戦況を一挙にひっくり返す爽快感が癖になります。戦闘に限ればシリーズ一番でしょう。
・引き継げないものは無い位に引き継ぎ要素が充実しているので、周回プレイへのモチベーションが途切れない。これは本当に素晴らしいです。
【怖さ】
・今市場に出ている同ジャンルのゲームでは最恐です。ホラーゲームは初めてやった作品が一番怖いと考えていますが、本作はその次に来るレベルで恐怖感を煽られます。PS2版をクリアした身でも何度か本気で体が跳ねました。本作でホラーゲーム初体験!という人は一生の思い出になること請け合いです。「覗く」「めくる」といった簡易な動作にすら躊躇させられます。グラフィックに頼らない恐怖演出を確立した製作者は凄いですね。
【新規要素】
・リメイク作における新規イベントや新エンディングというのは大抵イマイチなのが定石ですが、今作のそれはなかなか出来の良い内容でした。
・新テーマソングは流れた瞬間に感動で泣きました。
BAD/REQUEST
正直ものすごく多いです……。
旧作で出来ていた事が出来なくなっている点が多いように感じました。
率直に申し上げて「2012年にもなってこのユーザビリティか!?」と呆れました。
・移動速度の遅さ。ゲーム開始直後、主人公を動かして愕然としました。前作「月蝕の仮面」ですらもう少し速かった記憶があるのですが気のせいでしょうか。常に全力疾走しろとは言いませんが、使用中体力が減るなどのペナルティ付きでもいいのでダッシュが欲しかったです。
・前作にもあった「ゴーストハンド」の出現率が異常に高く、テンポを削がれます。しかも今作では掴まれるとかなりのダメージ(HARDですら体力の9割近く減る)を受ける様になったのでイライラ。2周目以降は必要最低限のアイテムだけ取得する事で対策できますが、巧くかわせても、かわした後はまた手を伸ばし直さないといけないので面倒です。
・wiiリモコンの操作性が辛いです。特に浮遊霊の撮影時に顕著なのですが、感度が良すぎるのか、いざ射影機を構えたら大して動かしてもいないのに斜め上にグイッとずれてしまい、慌てて修正している内に撮り逃すという事が何十回とありました。細かい所を見て回りたいのに、画面がなかなか上下に動いてくれなかったり、怨霊に掴まれた時はかなり激しく振らないと解けなかったりと、直感的に動かせないのはストレスでした。
・ミッションモードの削除には心底ガッカリしました。あれがあるから何十時間でも楽しめたのですが。
・2周目じゃないとイベントスキップ不可な点。これはいい加減に進めて「話がわからない」とか言うプレイヤー側にも問題があると思いますが、心配しなくても私はちゃんと見ます。
・霊リストや夜店でページ送りすら出来ないのは有り得ないですし、霊リストに番号すら振っていないのは更に有り得ないです。何故製作時に気付かないのか不思議で仕方ありません。霊リストに関しては、恐らく、プレイヤーが番号順から出現タイミングを割り出すことが出来なくして探索の楽しみを与えたのでしょうが、そういう制限をかけるやり方は嫌がらせに感じます。現に今までの作品では番号が振ってありましたし。
・お化け屋敷モードは肝心のマップが少なすぎです。大勢でやれば盛り上がりそうですが生憎一人なのですぐ飽きてしまいました。
・シナリオはPS2版の時点で完成されているとは思いますが、サブキャラとか、もう少し追加要素があっても良かった気はします。イベントと言わずとも拾えるファイルとかで。折角のリメイクなのに勿体無く思います。
・怨霊の「闇帰り」(前作で言う「咲く」状態のようなもの)は、前作と違って設定上意味ある演出にも思えませんし、ただでさえ長引きやすい戦闘が更に長引くだけで「またか……」という気分になります。「咲く」の演出は凄く好きだったのですが、今回はダサいだけです。
・強制戦闘限定でも構わないので、直前リトライを付けても世界観を壊すことはないと思うのですが……今回は全般的に怨霊の攻撃力が高いので尚更。
失礼を承知で書きますが、製作者の方々は他のゲームを研究されているのか疑問すら覚えます。「セーブポイントでしかセーブ出来ない」という時代はもう終わったと認識していますが、相変わらず終盤のあそこにセーブポイントが置かれていなかったので、きっと意図があるのでしょう。「これが零だ!嫌ならやるな!」というならそれで構いませんし、新作が出るなら買いますが。
COMMENT
確かに進化しましたし、新作が出て嬉しいのも本心です。
しかし、いい加減「快適性」を確立して欲しいです。ホラーアドベンチャーとして、「あえて」制限されて高まる緊張感や恐怖感というのも解りますが、他の快適なゲームをやってからだとストレスの方が大きいです。「零シリーズとしては比較的快適になった」だけで、他のゲームと比べると粗が目立つというか、今の時代に出来て当然の事が出来ていない印象です。Wii自体の性能の問題もあると思うので仕方ない面もありますが……
とはいえ、操作に慣れれば全エンディングを見るために何周でも出来る面白さはあるので、未プレイの人にはオススメ。PS2版経験者には、「PS2版は手元に残しておくべき」の一言です。
更に進化したWiiUでの新作を期待しています。その際にはオートセーブや移動速度の向上やリトライなども検討して頂けると嬉しいです。
Amazonレビュー
レビュー者: きよよ レビュー日: 2015-05-31ミッションモードも頑張ってオールSにしたくらい大好きな作品でした。
話も、報われないかもしれないけど初めてクリアしたときには大きなインパクトがあったし、
主人公の双子姉妹も可愛くて、隠しコスチューム目当てに頑張って攻略しました。
wiiリモコンでの操作は自分に出来るのか不安でしたが…プレイ当初は、全く慣れなかったです。
敵をサークル内に捉えているはずなのに、ゆっくりと照準が右へ左へとズレていく。
かなり苦戦したのですが、他の人のレビューや説明書を読み返したところ、
リモコンの捻りに反応してしまっているということに気付きました。
それから意識してリモコンを水平にするように保ったところ、わりと照準はぶれなくなりました。
月蝕の仮面だとズレたりしないので、リモコンの捻りは自分にはやり辛い仕様だと思いました。
話は、紅い蝶にはないムービーや、新しいエンディングが追加されていてとても良かったです。
コスチュームも、水着やニーハイなどがあって嬉しいのですが、どうせなら紅い蝶のゴスロリ服や双子巫女の和服もあってほしかった…
xbox版のコスチュームもあればいいなと思っていたのですが、どうやら無いようです。そこは残念。
あとは、お化け屋敷モードも特に私は楽しめなかったので、最初に選べる三つだけプレイして、後は放置してしまっています。
このモードを作るなら、ミッションモードを続投してほしかった気がします。
駄目出しもしましたが、総合的にみるとすごく満足できる良いゲームでした。
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GOOD!
※オリジナル版(PS2,xbox)プレイ済み、今作に関しても全ED、難易度コンプ済みです。
主にオリジナル版と比較してのレビューになります。
・wii向けに調整されたゲームシステム
零の基本は「霊をカメラで撮影する」ことであり、その撮影の捜査に関して、
オリジナル版で撮影タイミングが非常にシビアであった一部の霊など、
どうしても細かな操作が難しいwiiのリモコンで果たして撮影できるのかと不安でしたが、
全体的に撮影の判定は甘めに設定されており、特に苦労することがありませんでした。
一部の高難易度だった霊はこれでいいのかと思うくらい簡単になっています・・・。
・新エンディング
とくに説明は不要かと思います。私はこれを見ただけで買ってよかったと思えました。
・新テーマ
相変わらず零の雰囲気に合った楽曲のチョイスだと思います。
(本音を言えばとある旧EDだけは昔のテーマをそのまま使ってほしかったですが)
BAD/REQUEST
・操作性
良い点でwii向けの調整を挙げてはいますが、操作性に関してはお世辞にも良いとは言えません。
カメラ視点移動の難しさ、180度ターンのレスポンスの悪さ、なぜかあさっての方向で固定されるロックオン等。
リモコン+ヌンチャク専用のゲームとして作るなら直感的な操作はストレスなくできるように調整してもらいたかったです。
・ゴーストハンド
序盤は恐怖の演出として成り立っていたかと思いますが、慣れてしまう中盤以降ではゲームのテンポを損なうだけです。
さらに出現率がやたらと高く、無視しようにも無視できないダメージの大きさがるため非常に面倒くさいです。
簡単に回避する方法もありますが、結局回避後はアイテムを拾い直さないといけないのでやはり面倒くさい。
周回プレイする人にとっては2週目以降はただの邪魔者でしかありません。
・ミッションの削除
なんで削除したんでしょう?残念です。
・新キャラの扱い
発売前からPV等に登場しどんな活躍をするかと期待していましたが、
終わってみれば新キャラを出す必要があったのかどうか疑問になるような存在感でした。
・ゲームバランス(難易度)、戦闘
詰まることなくプレイできるという点で一概に悪いとは言えない部分なのですが・・・
1.非常に簡単な攻撃回避の装備機能(振りほどき)
2.クリア後に簡単に入手できる強力すぎる強化レンズ
以上2点のおかげで特に高難易度モードが高難易度ではなくなっています。
攻撃回避は霊のつかみ攻撃を振りほどきノーダメージにできるという機能なのですが、
序盤から使える上につまかれたエフェクトを見てからリモコンを振るだけで簡単に発動でき、
ある程度慣れるとわざと敵に突っ込んで振りほどいてから逃げるという強引な方法が戦術として成り立ってしまいます。
強化レンズはどんな敵でも一度捉えれば逃がすことなくそのまま倒すことができ、(ある意味一撃で倒すことができる)
少し使い方を工夫すれば霊子の消費すらほとんど気にする必要がないという壊れた性能です。
一方で全く使い道のないような強化レンズも多数存在します。
私はノーマル>ハード>ナイトメアと周回ごとに難易度を上げてプレイしましたが
操作性に慣れていないかった最初のノーマル難易度が一番大変でした。
高難易度モードに本当に高難易度を求める人は制限プレイが必須になってしまうかと思います。
オリジナル版も簡単な部類ではありましたが・・・
COMMENT
オリジナル版との相違点のみに絞ってレビューしようとしていたのですが、
そうすると思ったより良い点が見つからないということに気づきました。
リメイクしたからこその良さというものはほとんど感じられなかった。
これは決して本作が悪いゲームというわけではなく、基本的にはオリジナル版に忠実なリメイクであるからだと思います。
なのでオリジナル版のファンの方には新ED以外特に目新しさはないと思います。
私も最初こそビクビクしながらプレイしていましたが、
ほとんど変わり映えしないリメイクということに気づき一気に恐怖は薄れました。
サブタイトルを変更して3回目の発売となるタイトルであるからには、
もっとたくさんの追加・変更要素があっても良かったのではないかと思います。
紅い蝶が大好きだった自分としてはそのリメイクというだけで十分熱中できましたが。
逆に未プレイの方には間違いなくおすすめできるゲームです。
完全新作のつもりで初回プレイの恐怖感や独特のゲームシステム、ストーリー等を存分に楽しめると思います。