Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

*おまけのカードゲームは触った程度なので未評価

【無難な出来】
古き良きFFテイストを残した舞台設定、お馴染みのキャラクター、
聞き覚えのある音楽、そして慣れ親しんだゲームシステム…。
良くも悪くも予想通りな内容に、妙な安心感を覚えてしまう。
ムリヤリ感が強かったATBもどきを廃止して普通のターン制にしたのも正解だろう。

【懐かしの名曲群】
歴代FFの曲があちこちで使われており、またその選曲がファンのツボを突いている。
一部、場面に合っていないBGMもあるが、
選曲ありきの姿勢はむしろユーザーの期待に応えている。
川嶋あいのテーマソングも違和感無し。
シャイニングフォース・ネオの時も思ったことだが、
彼女の不幸ボイス＆詞はRPGのドラマ性とマッチする。

【たまに死ぬ】
脇道のレベル限定ダンジョンは、小規模ながらそこそこの手応え。
ただ、HP1限定ダンジョンは安易な発想で、質の高い難しさではない。
レベル1から育て上げる、いわゆる「もっと不思議」系の存在は現在未確認。
こっちの系統を掘り下げれば、もう少し楽しめるゲームになったと思う。

BAD/REQUEST

【ローグライクとしては三流】
レベル継続、持ち込み前提の本編は、難易度が低過ぎて眠くなる。
マップの構成はワンパターン。大部屋モンスターハウスは無し。
出会って困るようないやらしい敵はいない。餓死の危険はほぼゼロ。
取れるアイテムがある程度決まっており、ランダム要素を楽しめない。
HP高めの設定だから毒を食らっても致命傷にならない。しかもすぐ回復する。
ダンジョン内で装備を殆ど変えないから呪いも怖くない。しかも特殊能力は残る。
マップ敵アイテム罠表示、バッドステータス全無効といった超便利装備が簡単に取れる。
終始こんな調子だから、適当に歩いてマップを埋めてひたすら敵をなぎ倒していくだけ。
明確にクソだった初代チョコボダンジョンよりは遊べるが、それでもまだトルネコ未満。
「ぬるいからつまらない」のではなく、「ぬるくてつまらない」からタチが悪い。

【邪魔なだけのストーリー】
ありがちで退屈なストーリー展開に終始冷め気味だった。
特に序盤のムービー、イベントシーンの冗長さには辟易した。
さっさとダンジョンに入らせろと言いたくなる。
「ダンジョンでお宝いっぱいゲットしようぜ！」「クエーッ！」で十分。

【やたらとNow Loading】
時間的にはそれほどでもないが、ごまかし方が下手で長く感じてしまう。
ロマンチックフレーズ(短いパスワードみたいなもの)の入力画面など、
どうでもいい所で読み込みが入るのが何ともスクエニらしいというか…。
任天堂のゲームでこの手のストレスとは無縁になっていたせいか余計に気になる。

その他細かい不満点
・モーグリのチュートリアルがくどい。別の所でまとめて。
・階段を下りる毎にアニメ声で恥ずかしい台詞が流れる謎仕様。
・ダンジョン内の店のラインナップが固定でワクワク感皆無。
・釣りにゲーム性が無く、おまけにしてもつまらな過ぎる。
・風と土が四元素から降格。懐古趣味ならお約束は守ってよ。
・喫茶店のマスター「朝が来ないと云々」…何の話？→その後イベント発生

COMMENT

ちなみに私は音楽目当てで購入。
初代チョコボダンジョンで痛い目にあったので、ゲーム部分には全く期待してなかった。
せいぜい30点と見ていたら、結果40点の内容だったので不満は無い。
「おまけのぬるゲー付きFFアレンジサントラ」を安いと思うか高いと思うか。
単体のゲームとしては全くオススメできないが、ファンアイテム的価値はある。
ローグライクの本質的面白さを求める人は、黙ってシレンに期待しよう。