Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

【オリジナリティ】
今回のテーマ「重力」の名に恥じない、斬新な重力システム。
小さい重力の場で幅跳びとかするとビビるし、楽しい。
星の裏側・・・普通のゲームなら「地面の裏」になる点が、今回のマリオは星の裏側に回りこめる。
そして星の裏側に回りこむ為のダイナミックなカメラシステム。
ダイナミックな地形をあまり苦にさせない視点の制御の裏には相当の苦労があった感を感じさせる。
マリオが真っ逆さまになった状態でジャンプするのはグラビティマンで既出だけど楽しい。
これまでの3Dマリオと同じかと言われれば答えは「ノー」で、むしろ2Dマリオに回帰したゲーム。操作的にも、ゲームの進め方にしても。

【グラフィックス】
任天堂の技術の結晶のような、Wiiの中で最高峰のグラフィックス。
水、鉄、炎、木・・至るものの表現がハイクオリティ。
サンシャインはフレームレートが30だったがギャラクシーは60なところも凄い。
競合する他のゲーム機がHD世代な中、SD機でこれほどのグラフィックスを出せるのは恐ろしい。

【音楽】
オーケストラでハイクオリティでナイスな曲が山盛り。
RPGのメインテーマにしてもいいレベルの曲がいくつも詰まってる。
作曲担当の横田氏には盛大なエールを送りたい。
ああ、でもサウンドトラック一般販売無しな点は流石に許しがたい。減点はしないけど。

【熱中度】
いろんな場面で、幾度と無く「新しさ」が待ち受けている。
ゲームクリアを目指すのではなく、数々のアトラクションを骨の髄までしゃぶり尽くすような楽しさ。
子供の頃、遊園地でハシャいだ時の楽しさのようなものを感じた。
「このゲームでWiiコントローラである意味は大して無いんじゃないか？」などと思っていたが、
実際プレイするとリモコンを使った沢山のアクションに魅了された。

【満足感】
ゲームの出来、技術力、デザイン、何だろうと最高。
完璧なゲームというのは中々少ないが、このゲームは完璧であると思う。
大ボリュームに、マンネリ感を微塵にも感じさせない溢れるアイデア。
このゲームが定価5800円というのはとてつもないもの。

【快適さ】
間違いなく特筆すべきなロードの短さ。
正直シームレスなレベルまで行っているぐらいの短さで、GCの8cmディスク時代に遅れをとらないレベル。
リスタートポイントがついた。（FPSとかでいうチェックポイント）　こまめについているのでダルくならない。

【難易度】
サンシャインと比べると大分ヌルい難易度になった。
開発スタッフのインタビューにもあるが、判定が相当やさしめで、クリボーとか踏んだ場所が相当アバウトでも何とかなる。
ポンプは黒歴史になったのかは知らないが、今作のアクションは「スピン」になった。
このスピンが何をするにしても手助けをしてくれる為に操作性が相当改善された。

BAD/REQUEST

【熱中度】
いたずらコメット全般が蛇足。
（コメットの説明をすると、ある特定のステージをクリアしたりするとフラグが立ち、特定のステージにいたずらコメットが出現するシステム。コメットが出現しているステージは特別のミッションしか選択できず、そのミッションはクリアしたミッションに追加要素をつけたミッション・・ということになる。時間制限がついたり、特定の場所までのレースになったりと様々）
一部例外こそあるが、個人的にパワーアップミッションというよりは使いまわし的にしか感じない。

【快適さ】
一部、カメラワークが微妙なところがある。
マリオの操作性はカメラワーク次第で相当変わるので、微妙なカメラワークの場合、相当つらくなる。

【難易度】
一部のコメットが苦行。
コメットミッションはリスタートポイントが無く一からやり直しの仕様＋難しい　なので、とにかく覚えゲー的になる。
高難易度ミッションとしてゲーマーにも手応えを感じてほしいんだろうが、やっぱり「遊園地」にこういうモノは似合わないんじゃないだろうか。

COMMENT

間違いなく近年を代表するような傑作ソフト。
とにかく楽しく、そして新しい。スタッフの苦労が結晶として実った。
海外ゲームメディアにおいて、2007年度ゲームオブザイヤーに最多数輝いたソフトを5800円で楽しめるというのは正に幸せ。
Wiiを持っているなら買わない意味は無いし、Wiiを買うなら間違いなく一番オススメするソフト。