Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

・絶妙な難易度。
どのステージも最初は少し難しく感じ、２〜３回プレイして必ずクリア出来るといった絶妙なバランスに保たれている。越えられない崖も、必ず複数の手段がある。それを発見した時の快感がある。ステージを通してプレイヤーの腕を徐々に上げさせてくれる。終盤は自分で驚くほど沢山の技を自然と駆使している。
理不尽な強さの敵やステージは無く、必ずコツがある。またそのコツは必ず発見できる親切な配慮。
誰でも楽しめるという意味で、難易度を１とした。決して簡単すぎるという意味ではない。

・ステージの作りこみ。
グラフィック、トリックやギミック、バランスの良い敵の配置、１２０余りあるステージはどれも一切手抜きが無い。でっかいキャラが惜しみなく動きまくり、横で見ているだけでも楽しい。見ていて飽きない美しいステージから、溶岩が噴出す恐ろしいステージ、幽霊船やお菓子の国など、多種多様。どれも個性に溢れ、またよく練られている。近年作りこみの甘いゲームが多い中、この手の込み様は、絶賛に値する。

・オーケストラによる、壮大でスケールの大きいＢＧＭ。
「ギャラクシー」の名にふさわしい荘厳な曲の数々。ドラクエやウィザードリィに並ぶ音楽の完成度。サントラだけ聴き続けたい美しい曲だ。

・豊富なステージ数。
普通にクリアするまではさほど時間が掛からない。しかしその後のステージが膨大（１２０以上）で、クリア後もかなり楽しめる。かなり太っ腹。
更にその後も・・・？？

・丁寧なグラフィック。
無駄が無く、シンプルだが美しいグラフィック。単にリアル志向なゲームが多い中、キャラクターデザインや個性に磨きを掛け、出来る限り美しいエフェクトを掛け、「見栄え」に力を入れている。また、自然とプレイしやすい構図やカメラアングルに配慮した技術は、任天堂の職人芸と言える。

・どのプレイヤー層にも適する。
初心者にも抵抗を感じさせない親切設計・敷居の低さと、ゲーマーも飽きさせない難易度・やり込み要素を兼ね備えている。序盤は説明書を見なくとも殆どプレイでき、途中から徐々に技を使わないと難しくなってくる。しかしその難度アップの二次曲線が緩やかなので、自然と技を身に着けて進めている自分がいる。

・快適な操作性
「これぞWii」と言わしめる、Wiiリモコンの特徴を最大限生かした操作。なのに全くストレスを感じない快適性。この操作性にたどり着くまで、いったい任天堂社内でどれだけ議論され尽くしたのだろうと余計な事を想像してしまう。
３Ｄ空間で煩雑になりがちな操作を、非常にシンプルかつ自然に再現している。左手でマリオを動かし、右手でアクション、かつカーソルでスターを集める動作などは、普通は思いつかない。実際やってみると、違和感が無い事に驚く。

・協力プレイで更に初心者向けに
ゲームの苦手な人がプレイする際、２Ｐで敵の動きを封じたり、スター集めを手伝ってあげられるという発想は斬新。これならゲームが苦手な人でも、更に難度を下げてあげる事が出来、かつ二人で楽しめるという素晴らしい発想。

BAD/REQUEST

殆ど無いといっていいが、強いて挙げるなら、
・稀に見たいカメラアングルで見れない場合がある。
・水中、飛行中（フライングマリオ）の操作が難しい。
・後半、スターチップが余って使い道が無いので、その使い道を考えてくれると更に良かった。
・名曲揃いなので、サウンドテストなどおまけモードが欲しかった。

いずれも、更なる要望であって「悪い」ということにはならないが・・・。

COMMENT

まさにシリーズ最高の出来。
なにせ、広大なステージを走り回っているだけでも楽しい。風にゆれる草花、眼下の惑星や銀河、壮大な音楽に合わせて飛び回るだけで、これだけ楽しいものなのかと思わせる。
一言で言い表すなら、ゲーム界のディズニーランドといった感じか。

特筆すべきは絶妙なゲームバランスで、この完成度に至るまで、果たしてどれだけのスタッフがどれだけの時間を費やしてテストプレイをしたのだろうか、と思わせる。まさにこの点は、他のメーカーは見習うべきだ。
万人に楽しめる方向性を突き詰めると、こうなるであろうという見本。

どのステージも全く手抜きを感じさせず、無駄が無く、簡単すぎず難しすぎない。
初心者でも楽しめる親切設計、ゲーマーも唸らせるギミックの数々、そしてクリア後もかなり楽しめる、圧倒的なボリューム。
自分はヘビーゲーマーで妻は全くゲームをプレイしないが、この二人がそれぞれ１２０ステージ全てコンプリートしてしまうほど。
勿論、標準のコントローラー＆ヌンチャクで、全く問題なく楽しめる。

とにかく丁寧な作りこみは、任天堂の真価が発揮されていると言える。
どのプレイヤーにも自信を持ってオススメできる、間違い無く名作である。