ロックマン9 野望の復活!! レビュー

ロックマン9 野望の復活!!
発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2008/09/24
価格 1,000(税込)
レーティング A / 全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク 【 Amazon最新Wiiランキング 】
タギングトップ3
タイトル概要 【Wii Ware】 アクション / 1人用
クラコン 対応


オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
5pt 4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt
総合点
83pt

GOOD!

■オリジナリティ
・FC風味での新作という前例がないものを作ったわけだから文句なしにオリジナリティは最高点。WiiWareで完全新作を配信という点においても然り。

■グラフィックス
・FCの解像度でのグラフィックはそのままに、色数制限を多少緩くした綺麗なグラフィック。さすがに色数制限まで踏襲してしまうとあまりにも貧弱になりすぎるので、このぐらいが丁度いい感じであると思う。

■音楽
・FM音源を再現したところは当然のこと、和音が一つ消えるところを再現したところは非常に高評価。これによって「FCをプレイしている感覚」というのを体現させている。
・曲自体においても、タイトル画面やトルネードマンステージ、コンクリートマンステージ、ワイリーステージ1など、往年のファンも納得できる名曲が多数存在し、過去の作品と並べてみても遜色のない曲が多い。

■熱中度
・もともとの高難度のゲーム性があり、その攻略パターンを発見するためについ何度もプレイしてしまう部分や、タイムアタックモードやチャレンジモードの搭載もあり、初心者から熟練プレイヤーまではまれる仕組みになっており、熱中度はシリーズでも更に高いものとなっている。

■満足感
・FCの新作として、シリーズのファンとしては十分に楽しむことが出来た。タイムアタックモードで全世界のロックマンファンとのスタッツでの攻略も楽しい。

BAD/REQUEST

グラフィックの点では、やはり評価が分かれるところ。
FC世代としては十二分に堪能出来るところもあるが、シリーズ8作目や別シリーズでの美麗なアニメーションやムービーシーンを見ていると、新作でそれらを見てみたかったという思いも残っていたりする(両立することは出来そうにないので我が侭みたいになってはしまうが)。


続編で過去のグラフィック・音楽を再び採用するという手法はどこにでもあるものだが、基本的に毎回違う音楽を使っていた本シリーズにおいては、一部の楽曲で2作目のものが採用されていたことは、若干評価を下げてしまう部分になってしまうかと思われる。特に今でも2作目で遊んでいたり、楽曲を聴いているディープなファンほどその思いは強いであろう。
新規のプレイヤーや、2作目を遊んでいなかったり、記憶がおぼろげなファンなどは、新鮮味が薄れるということは特になかったのでそんなに気にならないことではないかと思われる。


全体的なステージの構成として、ワイリーステージの流れが過去作品より短めだったのが残念なところ。あのドクロマークが複数表示される構成だったり、ワイリーキャッスルのようなものが二度出現する構成を期待していた自分にとってはかなり拍子抜けだったであったことは否めない。

また、個人的な趣味になってしまうが、シリーズ4作目以降のワイリーステージ後半の楽曲はどれもアップテンポでノリのいいものであったので、初期3作品のような少々暗い感じのBGMには少し残念な気もした。

COMMENT

FC風味というところをどう受け取るかによって評価は大きく変わる。自分はFCのソフトから入りその簡素なグラフィック・音楽・ゲーム内容に慣れ親しんだ世代であるので好意的に受け取ることが出来るが、ポリゴンばりばりのグラフィック、壮大な音楽でゲームを楽しんできた世代には受け入れられないこともあるのかもしれない。

FCを遊んでいる感覚でプレイしていると、FCでは再現できないような演出などもあり、「ああこれはFCではないんだな」と新鮮味を感じるところがあり、昔のワクワク感がパワーアップした印象を受ける。

一般的にロックマンシリーズは高難度であると言われているが、ほぼ必ず攻略パターンが存在し、敵の出現位置、操作のタイミングを合わせることでしっかりクリアできるようになっている作りになっており、本作ではチャレンジ項目やタイムアタックモードが搭載されていることもあって、従来の作品よりもしっかり計算されたものになっている。
シリーズ全体のコンセプトとして、特殊武器を使用すればステージ・ボス共に攻略が優しくなるシステムがあり、本作は使いどころも計算されていてかなり楽に攻略することができる。それらの攻略パターンを見つけるのがプレイヤーの熱中のしどころであり、シリーズ全体でも屈指の出来になっている。
また、7作目以降(PS版4〜6作目も同様)搭載されているショップも存在し、プレイヤー自身で難易度を大幅に調整出来ることは時代にあった好システムだと思われる。

個人的な難易度は、2作目や3作目よりは低めといったところだろうか。攻略パターンを覚えてしまえば、ステージの短さもありシリーズの中でも低めに位置されると思う。
ステージ・ボス共にパターンを覚えれば特に問題のないものであるし、ノーダメージクリアを想定している作りであるため、かならず回避パターンのようなものが存在し、かなり楽に設定されているものと思われる。
(最速クリアを目指して方向ボタンを押しっぱなしでジャンプしていけば、道中の敵を倒さずともギリギリで回避できるようになっていたりと敵の出現位置はかなり計算されている)。
従来の作品並の難易度の設定は、今後配信されるであろう追加コンテンツで楽しむべきであろう。
上記にも述べてある通り、計算された作りであるため製作者の意図が読めれば、初見でも割と回避できるトラップも多かった。

しかしながらロックマンシリーズに慣れ親しんでいないプレイヤーだと少々きついものもあるかもしれない。今ではネットなどで攻略動画を見られたりもするので、そういったものを参考にし、もっとロックマンというアクションゲームを楽しんでもらいたい。そして、是非過去作品もしっかりと遊んでもらいたい。

多くのゲームの場合、シリーズが進むにつれてハードが変わり技術も変わり、どんどんパワーアップしていくグラフィックや音楽・システムのせいで、シリーズ途中から入ったプレイヤーは過去の作品を遊びづらい傾向があるが、昔と変わらない姿をしているロックマン9は、今のプレイヤーが昔の作品も楽しく遊べるよう考えられて作られた。そんな気がしてならない。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
meloさん [2008/10/01 掲載]

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スコアボード

ロックマン9 野望の復活!!評価ランク
中央値
80
難易度
3.87
レビュー数
15






サイト情報

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