ロックマン9 野望の復活!! レビュー
発売元 | カプコン(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008/09/24 |
価格 | 1,000(税込) |
レーティング | A / 全年齢対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazon最新Wiiランキング 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | 【Wii Ware】 アクション / 1人用 クラコン 対応 |
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GOOD!
?音楽
「ロックマン」シリーズの良い点が戻ってきた印象でした。特に印象的だったのが、ジュエルマンステージやワイリーステージ1(これ限定だったのが惜しいほど。)の哀愁感じるメロディです。スプラッシュウーマンステージもいかにも海洋な世界観が感じられましたね。また、今作は2を意識したBGM(コンクリートマンステージ)や2そのものの使いまわしBGMも見られ、特に後者はボスマップ時BGMを聞いた時は思わず「これもかよ。」と突っ込みそうになりましたが、特に不満はありませんでした。この点に関しては・・・・・・・・
?特殊武器
全体的に燃費の面では少々微妙でしたが、性能は優秀なものばかりだったと思います。全体攻撃だけでなく、特定の足場を浮上させられるトルネードブロウ、特定の壁を破壊できるレーザートライデント、マグマなどを固められ、足場にも使えるコンクリートショット、史上最強バリアのジュエルサテライト等等・・・・・
「特殊武器の好活用」というロックマンシリーズの醍醐味の一つがここでも改めて認識させられる形となりました。
?アイテムショップ
難易度の点では既に7から回帰傾向にあり、今作(ロックマンも、チャージとスライディングが出来なくなっているという設定だったが、ストーリー的にそれなり以上の説得力があった。)もおそらく、フォルテや2に次ぐ難易度だったと思いますが、フォルテの難易度がアイテムショップ存在故な面が強かったのに対し、本作では純粋な初心者救済の面が強く、その点では、一部特定のキャラファン受けのアイテムも存在(問題なのは彼女のコスチュームでは無かったのですが・・・)しましたが、全体的にはこれも好印象です。
BAD/REQUEST
?中途半端な話の盛り上げ方
ロックマンとワイリーは、アンパンマンとバイキンマン、マリオとクッパのような関係(苦笑)だから、必ずしもXシリーズのような濃密なストーリーを必要としないと思うのですが、今作では、「いつも通りワイリーが黒幕だが、実は彼はいずれスクラップにされる運命であるロボット達を唆した。」という、重いストーリーが展開されてました。しかし・・・・・・・その割には中途半端、消化不良でした。(もっとも、5でも説明書でワイリーステージの存在をばらしていたそうで・・・・・・私は買った当時見なかったから、それを知ったのはつい最近でしたが。)
まず、「何度も世界征服を企んだ奴の言う事を鵜呑みにするなんて、お前らどれだけ思考停止しているんだ?」という突っ込みは置いても(苦笑)、最初から明らかにワイリーが黒幕としたのがまずNGです。「根は善人なのだが、スクラップにされる運命である、子供同然のロボットを見てついに・・・・・・・」との葛藤を思わせる描き方が出来たはずです。
4から6までのようにボスステージは2段階設けるべきだったですし、そうすればワイリーステージBGMも、悪い言い方をすれば、無理に詰め込み必要が無かった(ステージ2のBGMはライトステージのBGMにした方が良かったと思う。)と思うのです。
結局最後に戦うのはやはりワイリーでしたが、エンディングは、ワイリーが逃げる事自体は別にいいのです。(逮捕されたりすると、Xシリーズにつながらなくなるとする意見も見られ、私は個人的には本家と同シリーズを同系列に繋げた事に疑問を感じていますが、それはここで詳しく言うことではないので。)しかし、いかんせん後味が悪いです。良く言えば、ワイリーはつくづく悪党なのだという事なので、一応その後を描いたと思われるショットではコンクリートマンに懲らしめられるシーンが書かれていましたが、哀愁感じる本家5までのそれや、なかなかの役者振りを披露したバラードに涙したW4のそれ、ロックマンの優しさに「何度も何度も良く頑張った!!感動した!!」と言わんばかりだった(苦笑)W5のそれのような、プレイ後のカタルシスは皆無でした。ロールちゃんの衣装?それはファンへの低次元な媚びです。そんな事をするぐらいなら、9でも8衣装で登場させれば良かっただけの事。
?追加コンテンツも・・・・・・・
まあ、元々9自体シリーズ初期を知る人を第一対象として製作されたので、「実は本編の難易度」なブルースモードや「本当に本編以上の難易度」なヒーローモード、スーパーヒーローモードなどについては特に他意はありません。(個人的にはブルースモードにもイレハンXのVAVAモードのようなストーリーをつけてほしかったけど。)しかし、「スペシャルステージモード」には正直ガッカリさせられました。フェイクマンではお金に見合ったインパクトは全くありません。
COMMENT
私はクラシックコントローラーでプレイしましたが、「これが5000円や6000円なら完全に失望させられるが、1000円ならこんなものなのかもしれない。」それがこの「ロックマン9」に対する第一感想です。2ちゃんねるでのスレでは「俺はこのチャレンジを達成したぜ。」とか「全クリ何週目だぜ。」とかの書き込みが見られますが、私にとって興味深いのは、「果たして10年ものブランクを経て、カタルシスが殆ど無かった9を出して、その後にまた10を出すつもりなのか?」という事です。例えばロックマンの性能にしても、今作では「長い平和が続いていて、元来お手伝い用ロボットだけに鈍っていた。」というそれなりに説得力のある設定が用意されてましたが、10ではチャージやスライディングはどうなるのでしょうか?何のバックストーリーなしではただロックマンが弱体化しただけですが、復活させても、6からロクロクまで制作サイドが克服できなかったジレンマにまた嵌ってしまう恐れもあります。いずれにせよ、確かに「純粋なゲームの面白さ」という点では、今作は7以降の本家シリーズではかなり健闘した方に入ると思います。しかし、それ以前の根本的な「プレイヤーに心から訴えかけられるもの」という点では、制作サイドが強く意識していたと思われる2は勿論の事、それ以外のファミコンシリーズ(6はやや微妙だったが・・・・・)を超えられたかといえば、「到底超える事は出来なかった。」というのが私の個人的な結論であり、小窓さんとはまた少し別の意味で、エンディングの展開から見ても、ロックマンに対する愛情を大いに疑う、ある意味評価の難しい作品となってしまったと思います。いずれにせよ、これ以上シリーズを重ねても失望させられる可能性が高そうですし、「もう制作されなくても結構です。」としか現時点では言い様がありません。