零 ~濡鴉ノ巫女~ レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014/09/27 |
価格 | 7,128(税込) |
レーティング | D / 17才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ホラー・アドベンチャー / 1人用 |
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GOOD!
・ストーリーは中々惹き込まれる内容で、続きが知りたいと思うような感じがあり、良い感じです。
・キャラクターのモデリングやグラフィック面はシリーズ恒例ではありますが、綺麗です。
キャラクターが濡れた際の服や肌の質感などはよくできています。
ただ、女性キャラクターの手がやや長過ぎたり、肩幅がありすぎるような、バランスが悪いような気もしました。
・フェイタルフレームによる大ダメージが基本だった戦闘が、通常撮影で霊片を発生させて被写対象を増やして一気に撮影するシャッターチャンスでも大ダメージを出せるようになったことで、戦い方に幅が出ました。強化レンズなどと組み合わせれば、攻撃を待つため時間がかかったり、失敗すれば体力を減らす可能性もあるフェイタルフレームを狙わなくともサクサク進めることもできるようになっています。
・パッドだけでもゲームができる。
マップ呼び出しがパッド側画面のタッチで一瞬で呼び出せるため、迷った時には便利です。本体から出力している大画面を主に見ている際はパッド画面に目を向けないと行けないのが手間ではあるかもしれません。
本体から出力している画面か、パッド画面か、どっちか一方でも良いと言えば良いんですけれど。
・ゲームがミッション制になり、次の章へのアイテムの持ち越しができなくなりました。代わりに、章を開始する際にポイントを支払って所持アイテムを増やすことができるようになっています。
使わなかったアイテムなどはリザルトでポイントに還元されるため無駄にはなりませんが、アイテムを惜しまず使うことができるようになっており、どうしてもクリアできない時などにはアイテムを多く持ち込めます。
BAD/REQUEST
・操作性が悪い
ゲームパッドを用いた射影機による撮影は、やり始めた当初は斬新かつ雰囲気もあってそれなりですが、ゲームを進めていくうちに煩わしくなるようになりました。
パッドによる撮影エリアの回転も判定が適当で、画面内では縦やナナメになっているのにパッド自体は横に持てている、なんてこともままありました。結局、スティック操作で進める方がストレスが減りました。
また、今作はこれまでと違い、カメラの向きとキャラクターの懐中電灯を向きが一致していません。カメラの回転やキャラクターの旋回、移動にも慣性がかかっており、「向きたい方角にキャラを向けようとして違う方を向く」「見たい方向に懐中電灯が中々向けられない」といったことが多々起こり、アイテム等の取得や霊との戦闘にも影響してきます。
アイテムの取得可能な位置判定が微妙で、足元に見えているのに拾うためのガイド判定が出ないため位置や向きの調整が必要になったり、同じボタン操作で行う動作が暴発したりします。
アイテム反応のガイドも、画面中心に対して方角ガイドの反応が出るため、視界内に捉えているものでもガイドマーカーが表示されることが多く、画面外に別のものがあるのかと思えてしまう場合が多々あり、不親切に感じました。
パッドのつくり自体にも問題がありそうですが、スティックやボタンの配置に対して使用するボタンの位置にイマイチ良い印象がありません。XやBが咄嗟に押し難かったり、メニュー呼び出しがYだったりするのが慣れません。
メニュー画面などから戻る際のレスポンスも遅く、少々テンポが悪いところがあります。
・あまり怖くない
雰囲気はあるのですが、霊たちが綺麗な印象が強く、恐怖感が薄れている感じがします。
また、覗いたりする動作やアイテム取得のために手を伸ばす動作がある割に、それによって発生する恐怖イベントが少な過ぎたりマンネリだったりします。
霊との戦闘も、比較的難易度は低くなっているとは思うのですが、多対一になる状況が多く、操作性があまり良くないプレイヤーに対し、回り込むような動作を頻繁に使ってきます。囲まれる状況が多いため、戦闘自体を面倒に感じることがかなり増えました。
敵に掴みかかられた際、拘束から逃れつつカウンターでフェイタルフレームを撮れるシステムもありますが、掴み攻撃で動き続けている敵の撮影可能ポイントに対してパッドを適切な角度に傾けて撮影する必要があるのですが、囲まれたりして何度も掴まれるような状況になると面倒に感じてきます。
良い点であげた濡れる表現ですが、システム上は雑魚霊との遭遇確率が上昇するなどの効果があるため、余計に戦闘が増えて面倒です。グラフィック向上や表現の関係で、雑魚霊の出現などに恐怖感があまり感じられないのが一番の原因な気がしてなりません。
・ゲームがミッション制になり、次の章へのアイテムの持ち越しができなくなりました。
次の章へアイテムが持ち越せないため、探索して貴重な消費アイテムを見つけた時の喜びは薄れています。フィルムやアイテムを温存するべきか考えたり、一息つけるセーブポイントを探したり目指したりといった、探索感も薄れてしまっています。
・フィールド自体は広いのですが、同じフィールドを違う方向へ向かったりと行ったり来たりします。
また、フィールドマップ自体は広くとも、移動可能な道や部屋は狭いことが多く、戦闘時に煩わしさを感じることが多々ありました。霊は壁を擦り抜けて全方位から襲ってきますが、壁越しに撮影できることは稀なので、視界を確保するために移動したり誘導したりが手間に感じてしまいます。プレイヤーが移動不可能な場所を平然と動いてくるため、全体的に多数を相手にするのが苦痛でした。
COMMENT
シリーズはそれなりにプレイしているため、厳しめに評価しています。
怖がりな友人たちとクリアまでプレイしましたが、共通して、
「操作性が悪い」
「カメラやキャラクター挙動のレスポンスが良くない」
「霊や戦闘が怖くない」
「霊と戦うゲームになりつつある」
「ストーリーは面白かった」
という感想を抱きました。
ミッション制になったこと自体は賛否両論だとは思いますが、プラスだともマイナスだとも感じませんでした。
ホラーゲームの「零」として面白ければそこはさほど問題ではないかなと思っています。
一番不満だったのは、操作性やレスポンスといった快適性の部分でした。そこに引き摺られて霊との戦闘が面倒くさくて仕方なく感じるところが多々あり、プレイを投げ出しそうになる時がありました(最初ノーマルで進めていたので難易度を下げてゴリ押ししましたが)
ストーリーはミステリーな感じもありつつ、過去作に関係のありそうな要素があったりと面白かったのですが、肝心のホラー部分は劣化している気がします。怖いと思うイベントや演出もあるにはあったのですが、全体としてはそこまで怖くなくなってしまったのが残念でなりません。
襲い掛かる恐ろしい怨霊が一番恐ろしいタイミングで撮影することが大ダメージを与えられるチャンスという零シリーズの特徴が、霊のモデリングや演出が美麗な方に向かっていることで薄まっているような気がします。
良いところもあるにはあるのですが、次回作では改善されていて欲しいと思うところが多かった印象です。