零 〜眞紅の蝶〜 レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012/06/28 |
価格 | 6,800(税込) |
レーティング | C / 15才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ホラーアドベンチャー / 1〜2人用 |
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GOOD!
・4周して今は最高難易度を進めています。零シリーズは全作クリア済み。
和製ホラーADVの新作が出なくなって久しいですが、それでも発売してくれたのは嬉しいです。
【快適さ】
・私がこれまで煩雑に感じていた、セーブ周りやアルバム操作やリトライが比較的快適になりました。特にリトライの早さは有難いです。4周しましたがこれといったバグにも遭遇せず。
【システム】
・PS2版では背景に過ぎなかった場所を調べてアイテムを入手できる様になり、探索が面白くなりました。それに伴い回復アイテムや強力なフィルムも多めに入手できます。
・戦闘も5作目にしてようやく洗練されたと思います。パターンの見極めもしやすいですし、ロックオン機能も付きました。ある強化レンズを装備すれば、フェイタルフレームを何発でも決められるようになり、戦況を一挙にひっくり返す爽快感が癖になります。戦闘に限ればシリーズ一番でしょう。
・引き継げないものは無い位に引き継ぎ要素が充実しているので、周回プレイへのモチベーションが途切れない。これは本当に素晴らしいです。
【怖さ】
・今市場に出ている同ジャンルのゲームでは最恐です。ホラーゲームは初めてやった作品が一番怖いと考えていますが、本作はその次に来るレベルで恐怖感を煽られます。PS2版をクリアした身でも何度か本気で体が跳ねました。本作でホラーゲーム初体験!という人は一生の思い出になること請け合いです。「覗く」「めくる」といった簡易な動作にすら躊躇させられます。グラフィックに頼らない恐怖演出を確立した製作者は凄いですね。
【新規要素】
・リメイク作における新規イベントや新エンディングというのは大抵イマイチなのが定石ですが、今作のそれはなかなか出来の良い内容でした。
・新テーマソングは流れた瞬間に感動で泣きました。
BAD/REQUEST
正直ものすごく多いです……。
旧作で出来ていた事が出来なくなっている点が多いように感じました。
率直に申し上げて「2012年にもなってこのユーザビリティか!?」と呆れました。
・移動速度の遅さ。ゲーム開始直後、主人公を動かして愕然としました。前作「月蝕の仮面」ですらもう少し速かった記憶があるのですが気のせいでしょうか。常に全力疾走しろとは言いませんが、使用中体力が減るなどのペナルティ付きでもいいのでダッシュが欲しかったです。
・前作にもあった「ゴーストハンド」の出現率が異常に高く、テンポを削がれます。しかも今作では掴まれるとかなりのダメージ(HARDですら体力の9割近く減る)を受ける様になったのでイライラ。2周目以降は必要最低限のアイテムだけ取得する事で対策できますが、巧くかわせても、かわした後はまた手を伸ばし直さないといけないので面倒です。
・wiiリモコンの操作性が辛いです。特に浮遊霊の撮影時に顕著なのですが、感度が良すぎるのか、いざ射影機を構えたら大して動かしてもいないのに斜め上にグイッとずれてしまい、慌てて修正している内に撮り逃すという事が何十回とありました。細かい所を見て回りたいのに、画面がなかなか上下に動いてくれなかったり、怨霊に掴まれた時はかなり激しく振らないと解けなかったりと、直感的に動かせないのはストレスでした。
・ミッションモードの削除には心底ガッカリしました。あれがあるから何十時間でも楽しめたのですが。
・2周目じゃないとイベントスキップ不可な点。これはいい加減に進めて「話がわからない」とか言うプレイヤー側にも問題があると思いますが、心配しなくても私はちゃんと見ます。
・霊リストや夜店でページ送りすら出来ないのは有り得ないですし、霊リストに番号すら振っていないのは更に有り得ないです。何故製作時に気付かないのか不思議で仕方ありません。霊リストに関しては、恐らく、プレイヤーが番号順から出現タイミングを割り出すことが出来なくして探索の楽しみを与えたのでしょうが、そういう制限をかけるやり方は嫌がらせに感じます。現に今までの作品では番号が振ってありましたし。
・お化け屋敷モードは肝心のマップが少なすぎです。大勢でやれば盛り上がりそうですが生憎一人なのですぐ飽きてしまいました。
・シナリオはPS2版の時点で完成されているとは思いますが、サブキャラとか、もう少し追加要素があっても良かった気はします。イベントと言わずとも拾えるファイルとかで。折角のリメイクなのに勿体無く思います。
・怨霊の「闇帰り」(前作で言う「咲く」状態のようなもの)は、前作と違って設定上意味ある演出にも思えませんし、ただでさえ長引きやすい戦闘が更に長引くだけで「またか……」という気分になります。「咲く」の演出は凄く好きだったのですが、今回はダサいだけです。
・強制戦闘限定でも構わないので、直前リトライを付けても世界観を壊すことはないと思うのですが……今回は全般的に怨霊の攻撃力が高いので尚更。
失礼を承知で書きますが、製作者の方々は他のゲームを研究されているのか疑問すら覚えます。「セーブポイントでしかセーブ出来ない」という時代はもう終わったと認識していますが、相変わらず終盤のあそこにセーブポイントが置かれていなかったので、きっと意図があるのでしょう。「これが零だ!嫌ならやるな!」というならそれで構いませんし、新作が出るなら買いますが。
COMMENT
確かに進化しましたし、新作が出て嬉しいのも本心です。
しかし、いい加減「快適性」を確立して欲しいです。ホラーアドベンチャーとして、「あえて」制限されて高まる緊張感や恐怖感というのも解りますが、他の快適なゲームをやってからだとストレスの方が大きいです。「零シリーズとしては比較的快適になった」だけで、他のゲームと比べると粗が目立つというか、今の時代に出来て当然の事が出来ていない印象です。Wii自体の性能の問題もあると思うので仕方ない面もありますが……
とはいえ、操作に慣れれば全エンディングを見るために何周でも出来る面白さはあるので、未プレイの人にはオススメ。PS2版経験者には、「PS2版は手元に残しておくべき」の一言です。
更に進化したWiiUでの新作を期待しています。その際にはオートセーブや移動速度の向上やリトライなども検討して頂けると嬉しいです。