Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

現実を模倣するコントローラに、現実を模倣する物理演算。
リアリティ溢れる物量勝負の調度品と、期待通りの挙動の数数。
そして、現実から一歩ずれた位置に属するエレビッツの多彩な表情と種類。
その高レベルな融合は、まさにもう一つの現実で、ステージを攻略する以前に、そこにあるもの全てに触れたいと思う程です。
それは、お正月の数日間で、一気に三九時間もプレイしてしまった結果を見ても明らかす。
ローンチタイトルながら、Wiiの魅力を最大限に引き出したソフトの一つになる貫禄をもっていると云っても過言ではありません。
少なくとも、今迄プレイしたWiiソフトの中で、一番コントローラを使いこなしているタイトルだと思いました。

最後迄が一個人として揺るがない視点が良かったです。
どれだけ大きなものを扱えるようになっても、神様の視点に近付く塊魂と違うゲームプレイが楽しめます。
常に全てのものがマップ上に存在するので、小さなものの取り逃しをリカバリする事が出来のは長所でしょう。
尤も、それはそのまま、“ものがあり過ぎる”と云う短所でもあるのですが。

BAD/REQUEST

音楽は、順番に聴いていくと分かるのですが、似たようなフレーズを使い回しているものが多かったので、ちょっと残念でした。
曲や歌自体は、記憶には残らないものの、結構良いものばかりなんですけどね。

全体的に、摩擦が少なく、重力が小さい気がしました。
つるつる滑るものが多く、例えば引き出しを開けると、勢いがつき過ぎて逆に閉まってしまいます。
また、ものを持ち上げると、重いものになればなる程ゆっくり落ちるようになり、思い通りに動かせない事が多多ありました。
落下スピードは、あまりに速いと照準が追いつけなるだろうとは想像出来ますし、重いもの程上手く動かせないのは現実的だとは思うんですけど。
もう少し、狙ったように動かせたらな、と思いました。

操作系では、リモコンで視点を操作するのですが、ポインタが画面外に吹っ飛んだ時に、元に戻す迄視点が動き続けるのもマイナスです。
丁寧にプレイすれば済む事ですが、ミッション開始時や、選択肢選択後に、何度混乱させられた事か。

それと、皆さんも仰っている事ですが、とんでもなく酔います。
FPSプレイヤの私ですが、慣れる迄は、何度か吐きそうになりました。

COMMENT

かなり糞真面目なFPSで、時間制限も意外と厳しく、かなり骨太なアクションゲームです。
慣れないうちは、最低評価の連続で、下手をすると、クリア条件に届かずに失敗する事も。
しかし、何度かプレイして攻略ルートを抑えれば、ある程度力業でも進める事が出来ます。
そして、ストーリをクリアする頃には、自然と最高評価が手に届く範囲に到達出来る程度で、誰でも楽しめるものになっているでしょう。
上記、悪いところを全て凌駕する程の出来である事は、間違いありません。