Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

・１部の強力なお助けキャラが入るまでのバランスは、手強いＳＲＰＧのＦＥに恥じない難易度だったと思います。とても楽しめました。あとは２章の終章とか。

・高低差という概念が入り、戦略やゲームとしての幅を広げようとする努力が見れて良かったです。

・前作いろいろ賛否があったバイオリズムを調節できるユニットを用意して、戦略に組み込めるようにしたのは評価できると思います。

BAD/REQUEST

・個人の主観によりシナリオの評価は変わるものだと承知のうえで書きます。非常にがっかりしました。ネタバレ禁止みたいなので詳しく書けませんが、戦争物なのにそれっぽくないストーリーが嫌いな人にはお勧めできません。スルーできるならいいですが

・奥義に個性がない。本来ユニットに個性をつけるはずの奥義が、どれも発動で殆どの敵が死ぬような性能。前作で使えないという多くの声があったと思いますが、ちょっとやりすぎだと思います。盗賊の奥義は敵の装備武器を引っぺがして盗んだり、アーマーの奥義は大盾にしたり、そういった個性付けで十分良かったと思います。もちろん他の奥義の性能も今作のより低くする前提で。

・支援会話が「元気ですか」「元気です」とか唐突に「好きです」「分かりました」みたいなとても味気のない物になってしまってるのがびっくりしました。個人的に支援はあってもなくてもいいんですが、今回のような誰とでもつけれる形式を取るなら、会話はなくしてコンビを組ませるみたいな形式でいいです。それか封印以前の、支援は指揮官支援と今作の絆支援と旧作のスキルカリスマみたいな感じでいい。そして両方の場合共通で、キャラを掘り下げるのは拠点会話でやる。こいつとこいつになんで支援がないの！？みたいな不満に答えようとしたと思うんですが、あまりにも内容が薄いしキャラも掘り下げようがないと思います。

・１部の新キャラ達の扱いがあんまりです。普通に進めていくと、１部のキャラはミカヤとサザ以外どんどん前作からの加入キャラに一軍のイスを奪われていきます。前作をやってる人には愛着のあるキャラが強いから気にならなかったかもしれません。ですが新規の人や、育成が好きな人は、１部で苦楽をともにしたキャラとの差にモチベーションを下げてしまう可能性があります。実際自分も前作をやってますが、その一人でした。３部でもう少し、暁の団に活躍させる機会を与えることは出来なかったのでしょうか？

・これが一番書きたいことなんですが、キャラを育て、動かし、手強い難度のマップを攻略していくというFEならではの楽しさを感じたのは１部だけだったということです。４部からは俺を使え！　私を使え！　と怒涛のごとく助っ人ユニットが登場し、育ててきたキャラの活躍の場を奪っていきます。今回のFEは、従来の最初から育てたキャラが最後まで生き残れるバランスのFEではないと思います。よっぽど気合入れて溺愛して育てていかないと彼らに見劣りします。てか勝てる気がしない…

COMMENT

これは今までのFEと思って買うと確実に楽しめないと思います。育成キャラの苦労をあざ笑う強いキャラが出てきても笑ってスルー、シナリオにおかしいとかなんだこれ？　と思っても笑ってスルーできる人はどうぞやってください。自分はスルーできたのでいくらか普通にプレイできました。