Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

※シリーズ過去作品でプレイしているものはトラキア７７６まで及び聖魔の光石の６作品です。よって、蒼炎の軌跡はプレイせずのレビューです。

・ユニットが兵種毎ではなく、キャラクター毎にグラフィックが用意されているので、見易くてプレイしやすい。
・動画は少ないが効果的に挿入されているので、インパクトがある。
・戦闘場面は臨場感がある。
・ＢＧＭも相変わらずエムブレムしている。
・のめり込まないように自制するつもりだったのだが、またもや睡眠時間をどれだけ削るのかという葛藤に陥ってしまった。
・前作をしていなくても、あらすじ程度には前作の内容を理解できるし、元々このシリーズは昔の話を掘り下げることが少ないので、無いものと思えば気にはならない。
・Ｗｉｉリモコンでも十分に快適に遊べた。（他のコントローラが使えるという選択の幅があるのも親切である）
・基本的にロード時間を感じさせない。
・様々な視点でストーリーが展開する部分からは、大義や理不尽さ等の演出をＮＰＣに任せるのでなく、ユーザーが直にプレイするため、ストーリーがより重厚に感じられる。
・黒幕の黒幕も、今回の戦争に関しては、手のひらで踊らされていただけ、等の引き込まれ要素満載の展開。
・今まではお助けキャラは原則終盤では使わなかったが、今作では十分使える。また、弱いキャラも今まで通りじっくり育てれば強く育つので、自分好みに編制できる。
・拠点で育成できるので、弱いキャラを救済したり、レベルアップの調整が出来る。
・ノーマルとハードのモードの違いでセリフまわしや内容が微妙に異なるところ。
・敵アイテムの盗む条件を厳しくしたことにより、不要に難易度が下がるのを防いだ点。
・増援がそのターン内に動かないので、不意打ち→リセットが少なくなり、戦略が立て易い。

BAD/REQUEST

・ラグズの化身が戦力として計算しづらいので、使いにくい。
・最終局面でユニットが膨れあがった際に、処理が少し重たくなる。（一過性のものではある）
・紋章の謎の第一部のように大幅にリメイクする必要はないが、ＧＣ版そのままで良いので、蒼炎の軌跡をセットにして欲しかった。
・狂王の実子のエピソードを見るためのハードル（条件）が高すぎる。（ある意味ＦＥらしいのだが）
・何人かのキャラクターは少女漫画チックなグラフィック。
・セリフを読み返せる内容が２５６行と少し少ない。また、誰が喋ったか書かれていないセリフは、色分けして欲しかった。

・これを悪い所と書くのもなんだが、聖戦の系譜では“壮大な兄妹喧嘩”であった。しかし今作は‥‥。

COMMENT

・視点がコロコロ変わる部分があり、それに対して賛否両論があるが、時間軸を考えるとこの演出は素晴らしく良い出来である。また、（ＦＣ版の）外伝はもっとコロコロと変わっていたので、それに比べると大した問題ではない。
　色々な国や部隊等の事情が複雑に絡み合っているので、その理由がわかると合点がいく。特に、大陸全土を巻き込む戦争を企んだ張本人がなぜ人に対して絶望したのがと言うくだりは、正誤は兎も角として共感できる。
・この作品やゼルダの伝説が販売されていることから、Ｗｉｉは軽薄短小な作品ばかりが必要とされているわけではない。
・確かに、蒼炎の軌跡をプレイしていないと解らないエピソード（ツイハークのラグズ志向など）もあるが、このソフト単体でも大局には影響無く遊べる。
・難易度（ノーマルの場合）はエンブレマーからすると低めなので、ある程度ＲＰＧやＳＬＧをプレイしていれば十分エンディングまでたどり着けるし、敷居も低くなっているので、是非プレイして欲しい。