Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティー　剣戟、弓矢やクローショットなどの動作をあたかも自分で行っているかのような臨場感あるプレイが出来、Wiiの特性を生かしており素晴らしい。ディスプレイのみならずWiiリモコンからも効果音が飛び出すのも大変よい。特にゼルダシリーズおなじみのあの仕掛けを解いたときの音楽がリモコンから飛び出したときには感激した。

・グラフィック　当たり前だが、次世代機というだけあって以前の3Dゼルダシリーズに比べ格段によくなっており、キャラクターもより細かいところまで作られている。NINTENDO64の「時のオカリナ」では、大人リンクのショルダーベルトが省かれていたのが気になっていただけに嬉しい。

・難易度　いままでの3Dゼルダシリーズと比べてもかなり簡単になっていると思う（特に謎解きが）。但し、隠しダンジョンの難易度はかなり高く、手ごたえが無くなったわけではない。

・収集要素　3Dシリーズの黄金のタランチュラ集めのような物が複数あり、探すのが楽しい。また、ハートのかけらの回収を手助けしてくれるシステムがあり、親切。

・その他　一部のダンジョンやアイテムに2Dゼルダシリーズを思わせるものがあり、懐かしく、また新鮮な感じがする。また、奥義システムで剣戟のバリエーションが増え、騎馬状態でも剣戟が出来るようになったのも良い。それと、あまり評判は良くないようだが、宝箱のルピーが持ち切れない場合、宝箱に戻してしまうというのは、ルピーが無駄にならず寧ろ親切設計だと思う。

BAD/REQUEST

・アイテム　ほぼ一つのダンジョンでしか役に立たない物がいくつかあり、実質使い捨て。また、飛び道具のバランスが悪い。パチンコとブーメランとクローショットは一部の敵にしかダメージを与えられず、弓矢も以前の作品に比べて弱くなっており、まともなダメージを期待できるのは中盤で手に入るあれしかないのだが、癖が強く使いにくい。

・操作性　3Dスティックの反応がおかしい。蔦の壁を上に登ろうとしているのに平行移動してしまったりするなど、画面とスティックの操作方向にずれがある。また、狭い足場でリンクの向きを変えるのにいちいち主観視点に切り替えなくてはならないなど、Wiiリモコンのボタン数の少なさが災いした面もある。その他にも、十字キーにセットしたアイテムを使うときにはBボタンに再セットしなければならず、NINTENDO64の時のようにCボタンにセットしてダイレクトに使うというようなことが出来ない為、面倒臭くなっているところもある。

・奥義　使える物と使えない物に差があり過ぎる。使えない物の方が多いと思う。おまけに出しにくい。特に盾アタックを出そうとするとやたら回転斬りが出てしまう。しかも盾アタックが他の奥義の初段になっているので、本当に使えないものばかり。

・システム　狼モードが面白くない。出来ることが少な過ぎる上、攻撃力も低過ぎて苛々する。また、魔法や魔法の矢が無くなったのも納得がいかない。

・収集要素　一部異常に手間のかかるものがあるが、そのコンプリート特典が苦労に見合わない。

・その他　ラストボス戦で一部CPUに操作を任せるところがあるのだが、操作レベルが低過ぎて苛々する。あれの所為で死にかけた上攻略にかなり時間がかかった。

COMMENT

欠点も少なくは無いですが、次世代機の初期の作品と言うことを考えれば十分な出来だと思います。何より久しぶりの3Dゼルダの伝説ということもあって大変楽しめました。ただ、「誰もが同じスタートラインに立てる」というWiiのコンセプトの所為かも知れませんが、以前の作品に比べストーリーがやや味気ない感じがしました。次回作は本作に「ムジュラの仮面」のような雰囲気を取り入れたような物にして欲しいです。