ウイニングイレブン プレーメーカー 2008 レビュー
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008/02/21 |
価格 | 7,140(税込) |
レーティング | A / 全年齢対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | スポーツ(サッカー)、1〜2人用 Wi-Fi、ヌンチャク 対応 |
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GOOD!
「血豆を作って徹夜で練習したドリブルでごり押し」「タッチライン際でチマチマ切り返しつつ、アタッキングゾーンへ侵入」…まあ、こういうセコイ小手先の駆引きで試合するより、「パス主体の方が遥かに試合としてスピーディでしょ?」「愉しくないかい?」っていう事がゲームとして表現できている点ですね。
既存の『ウイイレ』で癌(がん)だったのは、ドリブルさえ覚えればサッカー知らなくても何とでもなったという点だったし、あれだけドリブルが強いのでは戦術なんて無いのと同じ。
(パケのC.ロナウドだって過去のユーロ選手権で無謀なドリブル突破で度々試合をぶち壊してます。”本当なら”、ドリブル一本槍と言うのはそれだけ、守る方には『怖くない』と言う事です。マラドーナ、ペレでない限りはね)。
その意味で言えば、オーウェンの快速ドリブル(30km/h)よりパス(60<km/h<90)の方が「速い」そして「有効」という点にゲームの制作意図が向いた点は評価します(カッコ内は便宜上の目安。実測値じゃないですよ、念の為)。
スペースをどう使うか、人をどう動かすか、という選択肢が増えた点は、間違いなくこれまでの「ウイイレでは」到達できなかった境地です。そしてそれを考える事で駆引きの幅が広がったのも事実ですから、これはこれで「正しい方向への」設計方針として今後、キチンと発展させていって欲しいと願います。
BAD/REQUEST
「オフ・ザ・ボール」と言うとEAの「トータルフットボール(TF)」の商標特許(その上どうも日本支社)らしいので、今回コナミは「フリーラン」と言ってるのだと思いますけど、正直言って、物足りない。
と言うのは、基本的に「ウイイレ」としてのプログラム自体は変わって無いし、AIも進歩してない。そして眼目である「フリーラン」周りの操作感にしても、結局、「パスを出したら仕事が終わり」と言う(いつもとあんま変んない単調な)動きしか指示出来ないからです。個人的にはまだ昔のEAの「TF2」の方が好きですね。
例えば実際のサッカーでは、複数の選手の流れがボール周辺で発生している訳で(複眼的)、そうした動き出しとしての「同時性」「連動性」と言うのはポインタで一つ一つ、細切れにやっていたのでは追いつかない(単眼的)。そんなに単純じゃない。
自分の持ち場を離れて(つまり守備に穴を開けて)攻撃参加する、逆に味方との距離感を窺いながら位置取りを考える…本当なら、そうした細かい操作も出来なきゃならない筈なのに(せっかくの専用リモコンだと言うのに!)、そこは手付かずのまま、ということで「逆に」少々不満です。シミュレーション的観点で言えば、「状況判断の複雑さ」「駆引きとしての醍醐味」、遠く及んでません。
まあ、試みとしては評価したいんですが、この使い方でしかリモコンを使えないなら、「ノーガードの打ち合い」しかできませんし、攻撃が有利すぎる訳だから、結局、高度な駆け引きと言うのも画餅に帰す、まあ、コナミお得意のド派手な宣伝に終始といったところでしょうか(ちょっと厳しすぎる『かも』だけど、WEファンには申し訳ない)。
COMMENT
厳しい事を言ったけど、僕は「部活経験者」レベルでサッカーやって無いから当然見方も厳しくなります。つまり、コナミが事前に言っていた事が、「それほどでもなかった」という事なら、叩きます。サッカーを真面目にやってきた者として、「おいおい、フットボールをそんなに単純化しないでくれ」「この出来で悦に入った、過剰な宣伝を打つな」と言う気持ちがあるから。
早い話、僕はサッカーファンであって、サカゲーファンではないから相対評価にはならない。ただ、まあ、この方向は支持したいし酷評にはならないけど、まあもうちっと頑張って欲しかった、と(ライトユーザに合わせたゲームを作んないと、仕事にならないのは判るのだけど、でも、ちょっとサッカー舐めてるよね、と)言うことですね。
あと、細かい所になるけど、ボールを画面の中央に置くのではなくて、画面の両端いずれかに置く、ゲーム画面を検討すべき、と思う。フランスW杯でもドイツW杯中継でも、そういうテレビ画面の撮り方になってるのは(解らない人、レンタル店へ走れ!)、欧州のテレビスタッフは『フリーラン』を見せるノウハウを持ってる事の証左です。そして、フリーランを売りにしてる割に、そういう所に気が回らないのは如何にも『口だけ』と見える訳ですねえ。
まあ、余分な金出してまで、特殊コントローラを買うのに見合う価値があったかと言うと…あった! とは断言はできませんよ、僕はね(まあ、そこそこ楽しんだけど、限界が見えるのが結構早かった、という事ですな)。