テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士- レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008/06/26 |
価格 | 7,140(税込) |
レーティング | B / 12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | 響き合う心を信じるRPG / 1〜4人用 ヌンチャク 対応 |
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GOOD!
【グラフィック系】
全体の色彩・頭身で見ればTOAの進化。
街の新しく作り直されたテクスチャも思っていたよりも綺麗。
直前にTOSをプレイしていたので違いが分かって嬉しかった。
キャラの表情も豊かになり違和感無く、モーションキャプ
チャーを初めて使用したイベント・戦闘後の動きも自然
で良かった。
前作のデフォルメ調も頭身も良かったがシリアスシーン
で半笑いだったり、腕を振るのが気になっていたので
この進化は嬉しい。
【キャラ・ストーリー】
メインとなる仲間キャラは大幅に減ってしまったがエミル
とマルタを中心に描かれる2人の成長の過程と絆がとても
良かった。
序盤はウジウジしていて思わずイライラさせられる性格の
エミル、強気でとにかく思い込みが激しくテンションも
高いマルタ。
更に2人とも前作と今作のパルマコスタの件で、前作の
主人公やヒロインに恨みを抱いているという、前作キャラ
に思い入れが強いとプレイする前から思わず不安になったり
反発を受けるような設定になっているが、会話の内容から
前作の出来事が周りにどう受け止められていたのかが
分かって良かった。
エミルとマルタがロイド達の足取りを辿り、前作の仲間や
彼らに関わった人々の影響を受けて成長していく様を見て
「これならアリ」と思えた。
また、エミル・マルタ・テネブラエの掛け合いも見ていて
微笑ましくなる。
エミルの臆病な性格と感情が高ぶった際の苛烈な性格と
いう激しい二面性もストーリーには欠かせない要素であり、
マルタがエミルに傾倒することも後の伏線となっていて
良かった。
2人の交換日記形式のあらすじでもその時の心情が分かる。
スキットも豊富であまり急ぎすぎると見逃すかもしれない。
ファンタジアへ繋がる要素が含まれていたのも良かった。
ついでにクリア後に公式ブログの『エミルの日記』を改めて
読むと思わずゾッとした。
クリアした人は一度読んでみることをオススメする。
■ED分岐
今作は選択肢等でEDが分岐するようになっており、正式
名称は分からないがバッドエンド・ノーマルエンド・
ハッピーエンドとなっている。
TOAの最後は物悲しさが残ったのでハッピーエンドが
あるのが良かった。
■前作キャラについて
前作の実弥島氏が原案でシナリオは別のライターらしいが、
実弥島氏の監修の成果があってか前作のキャラも殆ど違和感
が無く安心した。
前作をプレイ済みならスキットや終盤の各地のサブイベント
に思わずニヤリとする。
今作に登場している前作キャラ8人の中からロイドが誰と
旅をしていたのかを選べるのも嬉しい配慮。
やや恋愛要素が強くなってはいるが、2年の間に進展したと
考えると納得。
TOSやTOAを見ていると実弥島氏は恋愛描写が苦手そうなので、
そういう部分を書いてくれたのは嬉しい。
また、前作でロイドの成長が途中からおざなりになって
「完璧な主人公」としてプッシュされたのが気になったので
今作である程度の成長を見せてくれた点も評価したい。
【システム】
■ワールドマップ
従来型のマップの廃止でどうなるかと思ったが、場所を選ぶと
キャラが歩いて(走って)いく演出とクロノトリガー・クロス
的なマップが好きなので特に反発はなかった。
移動する演出もAボタンでスキップできる。
フィールドの移動時間を取られない分サクサク進めた。
前作のノイシュの遅さにうんざりしたりやり込むと長時間移動
になって苦痛だったので快適さに感動した。
WiiでRPGをやるにはこういう方向性のマップが最適かもしれない。
■モンスター
ポケモンというよりもドラゴンクエスト5・エストポリス伝記2
(特に後者)を彷彿とさせる。
意外とモンスターに愛着が持てて、進化させたり料理で強くする
のが楽しかった。2周目以降はどれだけ強くできるか挑戦中。
個人的にウルフ系・マンドラゴラ系・キマイラ・オルカ・メロー
系・ベア・ハーピー等が好きになった。
仲間になるモンスターの種類も豊富で200を超えるのでやり込み
としてはなかなか。
同じモンスターを複数匹仲間にできるので目的のシンクロ効果が
出るまでひたすら契約していた。
■ソーサラーリング
ポインタ式になり従来のように「微妙にずれて当たらない!」
という地味にイライラする部分が解消された。
壁越しに撃てるので行ったり来たりな状態が緩和されたのも良い。
■クエスト
クエストで便利なアイテムを手に入れられたりレベル上げをする
のに活用した。
イノセンスの時はダンジョンに自動移動等が無かったらしいので
便利になっているのではないかと思う。
■合成
今回は合成がメインになるが素材を集めて新しい装備を作るのが
なかなか楽しかった。
前作よりも合成のメリットが高くなっている。
■ダンジョン
前作は「これを考えたスタッフは出て来い!」と思わず言いたく
なる程面倒な行き来とパズル要素が強かったが攻略しやすい
規模になった。
前作で使ったダンジョンもまた同じ仕掛けを解いて〜という
部分が思っていたよりも少なかったのでホッとした。
ソーサラーリングの遠距離撃ちや壁越し撃ちの恩恵もあって楽。
【難易度】
2番目の街に行くまでの難易度がやや高いが、クエストでレベル
上げができる状態になると後はボス戦で油断しない限り全滅する
ことは滅多に無くなる。
もちろん難易度が高めのままの方が良ければ、やり込みは放置
してそのまま進めば良い。
ただしエミルとマルタが死亡すると即ゲームオーバーなので考
えずに突っ込むなど油断すると簡単に死ぬ。
後述の悪い点のバランス調整不足さえ除けば防御やフリーランを
適度に使って敵の隙をちゃんと狙わなければならない仕組みに
なったのは良いと思う。
ただ敵の攻撃力が高くなったとはいえ中盤以降は気軽に1人で
無限コンボが可能になるので、必ずしも高いとは言えない。
【戦闘系】
■コンボ
術技やスキルが充実してくると特に狙わずともコンボがどんどん
繋がっていくのが爽快。
エミルの空中コンボが綺麗に入った時、マルタの通常コンボは
元より、ファイアーボールが自動で出る武器を利用してのコンボ
も気軽に出せて楽しい。グレードも高めに出るので2周目への
グレード稼ぎ要素もかなり軽減されている。
ユニゾン・アタックのヒット数がかなり多く、ゲージが貯まる
のも早いので中級者レベルでも20〜50ヒットは狙える。
エレメンタルグリッドも2〜3章で術技や属性付加スキルを
覚える頃には調整が楽にできるようになる。
■前作キャラ
レベル・装備が固定で物足りないと思われるだろうが、秘奥義の
威力が高く1周目ではエミル達の2〜3倍ダメージが出る。
ゲージが貯まりやすいのでレベルアップや装備面でのハンデは
あるが積極的に使っていける。
またモンスターにはない戦闘後の掛け合いも楽しめる上に前作を
プレイしているとやはりテンションが上がる。
モンスターも良いが是非エミル達+前作キャラでも組んでみて
欲しい。ゲスト参戦としては良かった。
【操作性・快適性】
■戦闘
初めてのWiiテイルズということで最初はメニューボタンの位置
等に違和感があったが数時間で慣れた。
両手をダランと広げて楽な姿勢でプレイできるのが特に良い。
ショートカットを振って出すのも自然と手が動くので十字キーは
別の要素に使っても良い気がする。
■移動(Bボタン)
マップ移動時に進みたい方向にポインタを持って行きBを押す
ことでも移動できるのだが、PCで英雄伝説のようなRPGをマウスで
プレイしたことがある人ならだいたい感覚が分かると思う。
大きめのテレビの方が使いやすいが、スティック移動で指が疲れた
り特に敵が居ない時に活用していた。
■ロード(キャッシュ読み込み)
キャッシュ読み込みが入るとかなり早い。
特に雑魚戦はGC版並のロードになる。
これでフロア最初の敵の開始ロードとの差が縮まれば更に快適に
なるのではないだろうか。
【音楽】
ボス戦・闘技場(最後の章の通常音楽)がかなり格好良い。
アレンジも個人的には好き。
【その他】
■購入に向いていると思われる人
・前作をプレイしているか、特典やニンテンドーチャンネルで
得られる情報を知っている
・モンスターを仲間にするというシステムに惹かれる
・ドラクエ5が好き
・英雄伝説6・空の軌跡の主人公とヒロインのような雰囲気が好き
・重いシリアス・切ないストーリーが好き
・エミルとマルタに興味がある
・成長型主人公が好き
・成長したロイドを歓迎できる
・前作キャラのゲスト扱いは続編での扱いとしては妥当だと思う
・むしろクラトス以外を続編で動かせるのは豪華
・ロイドはコレット以外の異性と恋愛関係になって欲しい
・どのルートを通っているのかあまり重視していない
・クラトスが声しか出なくても平気
BAD/REQUEST
【ストーリー】
■ストーリー構成(伏線)
※ややネタバレあり※
TOAでもそうだったが、マルタがどのような立場の人間だったの
かが1章で丸分かりな上にエミルの秘密もRPGを何作かプレイして
いる人なら冒頭の違和感に気がつくだろうし、2章の時点である
程度予測ができてしまう。
序盤から重要なバレに繋がる場面や伏線を出しすぎた感有り。
前作のコレットがどうなるという部分は、あくまでも序盤〜中盤の
伏線だったので気にならなかったが、今回のようにバレバレだと
あともう一捻り欲しい。
特に終章付近は駆け足だったので、あと1章あれば良かった。
■空回った配慮?
※ややネタバレあり※
物語の冒頭に出てくるロイドで完全に●●だと前作をプレイ済み
の人間には察しがついてしまい、予想する楽しさを奪ってしまい
やや残念。
バレてしまっているので余計にエミルやマルタへの反発を強めて
しまう結果になっている。
必要以上に前作キャラが詰られるのも辛いが、前作キャラは凄い、
正しいという持ち上げすぎている部分もやや見受けられ残念。
そういうのが嫌いな人はイラつくかもしれない。
いくら英雄でもパルマコスタの崩壊は明らかに前作キャラ達の
責任であり、フォローは要らなかった。そこは続編は続編で
割り切って欲しかった。
また大人びたロイド、自信のついたコレット以外の成長の
伸び幅がほぼ無いのが惜しい。
序盤のコレットとマルタのイベントは良かったと思う。
■一部のイベント演出
伏線に関係するが、バレてはいけない場面が演出でバレバレに
なっていることがあった。
特にラスト部分の例のアレはエミルとテネブラエの会話を回想に
するなり敵味方を逆にするなりして演出にもっと工夫が欲しい。
■新作敵キャラの扱い
テイルズは勧善懲悪ではない敵が多いのだが、敵を殺す理由に
なるのか?と思えるような展開になることが度々起こっている。
今作もそうだった。
何となく製作サイドに勧善懲悪ではない敵は死んだ方が人気が
出ると思われている節があるような気がする。
テイルズでこれを悪い点として挙げること自体ナンセンスかも
しれないが最近気になる。
個人的には前作キャラの扱いよりもこちらが気になった。
前作キャラに十分すぎる配慮をしたようにエミル、マルタ以外の
新キャラの扱い方にももっと配慮してくれれば…。
【システム】
■戦闘(バランス)
AI自体はおそらくいつもの3Dテイルズ(突っ込む・敵前で詠唱)
なのだが、敵の攻撃力が高く一撃が痛い。
集中攻撃を受けると雑魚戦でも全滅する恐れがある。
号令も無くなったのでエレメンタルグリッドを揃えたい時に
指示を変えるのが面倒だった。
複数人で動かしてみれば戦闘の操作に問題があるのではなく、
AI調整や敵のステータスバランスに問題があることが分かる。
また、前作に続き相変わらず軸がぶれて攻撃ミスが起こるのも
コンボを繋げたい時に気になった。
秘奥義も全体範囲系が反則的に使いやすくこれはこれでバラン
スが悪い気がする。
ただ、例えば前作で術技の使用をかなり制限しないと攻撃魔法
を使ってくれなかったゼロスが「節約しろ」だけで術と物理を
バランス良く使う、攻撃中にコンボを繋げてくれる等一部では
良くなっている。
キャラによってAIの調整に差があったのか?
■難易度・操作人数
とりあえずアクションが苦手なら2人プレイを推奨。
敵の攻撃力が高いのでオートだけでクリアできるような難易度
ではない。
また通常攻撃だけでも2人で上手く繋げばHIT数をかなり出せる。
しかし4人までプレイできると書いているのに、固定キャラが
2人しか居らずゲストが入らない限り2人プレイ状態が続くのは
どうかと思った。
新規キャラを入れるか既存のキャラを仲間にさせるかレアモン
スターを操作させるか等で最低でも3人は欲しかった。
PVで味方側で紹介されていたキャラが入らないのは新キャラを
楽しみにしていたプレイヤーの1人として詐欺だと思う。
■戦闘演出(ユニゾン・アタックと秘奥義)
ヒット数は多いし使いやすいが全体的に間に合わなかったのか
手抜き臭い。
せっかくポリゴンがなかなか良く出来ているのに非常に勿体無い
ことをしている。
秘奥義でもエミル・マルタのカットインが入る部分はとても
良いのに地味であともう一押し。
全体的に地味な中でも進行でカットインやセリフのパターンが
変わるエミルや前作キャラでは無難な演出のロイドやネタが
可愛いコレット、派手に仕上がったゼロス、エフェクト重視の
ジーニアス達に比べると、マルタやリーガル、プレセアの地味
っぷりが悲しい。
今回はゲージを溜めて奥義からで簡単に出せるとはいえもう少
し頑張って欲しかった。
ヒット時のSEも軽すぎる。
■チュートリアル
シンクロの効果等が戦闘中メニューでZ押さないと見られない
のはどうかと。通常メニューで見られるようにして欲しかった。
■前作キャラ
定期的にレベルの調整でも入るのかと思ったら抜けて別の章で
会うまで固定。
クエストを素通りすることが前提のバランス設定なのかクエスト
や2周目をやるとレベルが低めで装備も変更不可能となっている。
やり込みをしながら進めているとレベル差が10以上開いてしまう
ことも多々あった。
あと操作はできるものの戦闘中のメニューで毎回操作キャラ変更
というのが面倒臭い。
とりあえず戦闘での扱いは完全にゲスト扱いなので注意。
後に全員使えるようになるが。
自分は使えるだけでほぼ満足できるタイプなので、どちらかと
いえばTOAのアッシュ(彼よりは余程使えるレベルだが)のよう
な調整不足が際立っているという意味での欠点と、前作キャラ
の操作キャラの変更を戦闘中のメニューで毎回やることになる
のが面倒という点が気になった。
ちなみにクラトスは声しか出てこないので彼に期待している人
は注意。正直前作キャラを戦闘キャラとして無理に出す必要は
あまり無かったように思える。
それよりも新キャラを1人でも増やして欲しかった。
■モンスター
強いモンスターと弱いモンスター、賢い、馬鹿の差がありすぎ。
フェニアやフェンリルは救済処置なのか単なる調整不足なのか
攻撃力等が異常。
オートだけなのだからシンクロ値のアップで賢くなる等の工夫
が欲しい。
あとせっかく愛着が涌いてもショートカット含めて操作不可・
名前がランダムなのは頂けない。
編成画面でステータスを見られないのも育成メインでやって
いると地味に辛い。枠も足らない。
モンスター6、人間4の方が良かった。
■ロード
イベントやフロアに入った時の1回目の戦闘のロードがやや
長い。フロア初回とイベントのみなのでTOAレベルとまでは
感じないが、キャッシュ読み込みとの時間差がハッキリ分か
るのが逆に気になった。
BGM先読み等ロード画面をもっと工夫して体感的なロードを
軽減するようにして欲しい。
クエスト系のダンジョンに入ると戦闘後やや暗転ロードが
やや長くなっているような気がした。
ただしGC版の前作をプレイしていない人は意外と気になら
ないかもしれない。
プレイに支障があるとまではいかないので。
■クエスト
何故か同じ内容のクエストが何度か発生。
クエストは素材や仲間集めに使えということなのか?
一度クリアしたクエストと分けて欲しい。
ダンジョンの種類が少なく同じ仕掛けを解くのが面倒になる
のは改善して欲しい。
最初は初めて見るクエストが多かったので楽しかったが、全く
同じクエストが再度出てきた時はバグかと心配してしまった。
一度クリアしたクエストとやっていないクエストは見分けられ
るようにしてくれと思う。
■称号
称号の数が少ない&コスプレ称号が無いのは一部のプレイヤー
にとってはがっかりするかもしれない。
スキットが豊富なのだからスキットで取得できる称号も
どんどん入れても良かったのではないかと。
【その他】
悪い点では無いが、一応こちらに。
■購入に向かないと思われる人
・今作が初めてのテイルズかつアクション系が苦手
・テイルズは常に3、4人でプレイしている
・特典を持っていない、ニンテンドーチャンネルが見られない、
小説や シナリオブックを買えない等 前作の内容について
全く知らない
・油断すると雑魚戦で全滅することがあるゲームが苦手
・素材集めや合成みたいな要素が嫌い
・パッケージのキャラが全員仲間にならないと嫌
・重いシリアス・切ないストーリーが苦手
・エミルとマルタに興味が無い
■前作絡みで購入に向かないと思われる人
・前作キャラにしか興味がない
・エミルもマルタもモンスターもラタトスクの騎士絡みの要素に
対して何一つ興味が湧かない
・前作キャラに思い入れがありすぎる
(ガンダムSEEDの続編のような)
・秘奥義が強くても前作キャラがレベル装備固定でただゲスト的に
使えるだけなのは耐えられない
・前作キャラは新作キャラよりも常に上であるべきだ
・テイルズは実弥島氏のシナリオじゃないと拒否感が出る
・クレス&ミントやロイド&コレットのように最初からある程度
人格が完成されている方がいい
・成長型の主人公&ヒロインが苦手
・ロイド持ち上げが苦手
・自分の中ではクラトスルートが正史だ
COMMENT
■ストーリーやキャラについて
今作では主人公達の設定故に熱狂的な前作キャラファンには
反発を招くシーンも多くあるだろうが、その部分だけを見て
作品を判断するのではなく、エミル達がその状態からどう成
長していくのか、その姿を見て欲しい内容。
もちろん粗はあるが、少なくとも前作キャラに批判的な立場
から始まるから、成長の過程で辛らつな言葉を吐くからとい
う理由で非難されるべき内容ではないだろう。
ずっと新キャラを動かしてきたので愛着が湧いて、特に後半の
エミルに対しては成長したなとしみじみと思った。
キャラは濃いが主人公とヒロイン+章毎に他のキャラが関わって
最後に全員集合という方向性は『英雄伝説シリーズ(海の檻歌、
最近では空の軌跡)』に近いのではないだろうか。
空の軌跡タイプが好きな人にはオススメする。
■おおまかな感想
初のWiiテイルズということで、不安は多々あったが戦闘時の
操作性は特に大きな不満は無かった。
キャラクターの表情も良く、これならアニメシーンが無くても
不満が無い。
ロードもレベル上げや仲間集めで雑魚戦を繰り返す時にフロア
を切り替えなくても敵シンボルは復活するので許容範囲内。
ただしイベントのロード時間はTOA以下でもロードの長短に差が
あるので今後の作品では改善して欲しいところ。
また戦闘に関しては開発期間が通常より短い(モンスター育成
ゲームの企画だったため?)環境が生み出したのか、戦闘の演出
やバランスの調整不足感は拭えない。
通常操作でコンボが気持ちよく決まる分、あと半年あれば戦闘
のバランスも相当良くなっていただろうなと惜しいという気持ち
が強く残る。
素材はいいのでナムコがこれを完全新作として時間をかけて製作
させなかったのはかなり勿体無いと思う。
正直RPGのライバルが少ないWiiでそこまで急いで作らなければ
ならなかった理由があるのか疑問。
ラタトスクの騎士自体には短い期間でよくここまで作ったと
褒めてやりたい気持ちもあるので次は海外版に向けて調整を
頑張って欲しい。
2009年以降にWiiでマザーシップタイトル(本編)が出る予定なの
で、そちらにも期待している。
とりあえず、海外版で修正が入るのなら完全版を出して欲しい。
ストーリー的にはテイルズの中でも5本指に入るくらいは好み
ではあるし内容的にも十分遊べるが、糞という部分よりも惜しい
部分が多かった。