Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

・楽譜どおりに弾いてもいいし、それを完全に無視して自由に弾いても全然構わない。
・楽器の弾ける人も楽器の弾けない人も、音楽を楽しむことができる。
・簡単な操作で演奏できるが、小技を利かせるちょっと複雑な操作も存在する。
・一人でやり込むこともできるし、多人数でセッションすることもできる。
・短時間で気軽にプレイすることもできるし、じっくり腰を据えて長時間かけることも可能。

とにかく、どのようなシチュエーションでも楽しめるように作られており、間口の広さと奥の深さを兼ね備えているゲームに仕上がっています。

BAD/REQUEST

人を選ぶゲームであること。ハマる人はとことんハマるけど、ハマらない人は「Wiiリモコン振ったりボタン押して音が出るだけなのに、何が楽しいの？」と思ってしまう可能性があります。

収録曲は、どこの国でも同じものにするために、全世界で知られているスタンダード的なものばかりなのが少々残念。曲数も50曲と十分ではあるのですが、当初宮本茂氏が開発スタッフに要求した100曲だったらもっと楽しめたかもしれない、とも思いました。

COMMENT

メインのモードでは採点もされず、ゲーム側から提示される目的もほとんどありません。そういう目的遂行型のゲームが好きな人ほどやりがいを見つけることができず、すぐに投げ出してしまうかもしれません。

しかし、逆にハマる人は徹底的にハマってしまいます。

多人数でのセッションも楽しいのですが、このゲームの本質は一人で演奏することだと思います。一人で6パートの演奏を重ねていけるので、気に入った演奏やクリップができあがるようにする楽しみがあります。テキトーに演奏しても楽しいのですが、気に入った演奏をしたりクリップを作成するのにはかなり時間をかけてじっくり遊ぶ必要があり、実はやり込み度もかなりのものがあります。

100曲あれば、とは言いましたが、実際には60種以上のありとあらゆる楽器を使い自由自在なアレンジにして演奏できるので、50曲とはいえ遊び応えは十分すぎるほどです。Wii.comの「社長が訊く」では曲データ作成の複雑さが語られているので、プレイヤーが曲データを作ることはほとんど不可能に近いはずですが、Wi-Fiを使った新曲の有料配信などがあればうれしいかもしれません。ただ、その場合は新曲のデータを持っていない相手にクリップを送ることができなくなるので、やはり配信は難しいのでしょうかね。

まずは機会があったらぜひ実際に遊んでみることをおすすめします。『Wii Music』というものを勘違いしていることがわかったり、意外とハマってしまうかもしれませんよ。