428 〜封鎖された渋谷で〜 レビュー

428 〜封鎖された渋谷で〜
発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2008/12/04
価格 7,140(税込)
レーティング C / 15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】
タギングトップ3
タイトル概要 サウンドノベル / 1人用
クラコン 対応


オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 5pt 4pt 5pt 4pt 4pt 3pt
総合点
87pt

GOOD!

この手の、文章だけをひたすら読み続けていくようなゲームは、よほど読み手を引きつける文章力がないと退屈してしまうものです。
しかしこのゲームは一旦始めると、やめるタイミングを見失うほど夢中になってしまいました。
展開がめまぐるしく飽きさせないし、他の主人公へジャンプしながら話を進めていくのが非常に楽しかったです。
また演出も素晴らしく、秀逸なカメラアングル、BGM、効果音が一体となって、もはやサウンドノベルというジャンルを超えて、総合芸術の域に達しているといっても過言ではありません。
ハードの差もあるでしょうが、演出面では「街」を越えているでしょう。

BAD/REQUEST

「街」信者である私は、前作と比較しどうしても不満だったところもあります。
この辺は完全に好みの問題ですが、「街」と「428」との違い、それは、

「街」は同じ時間、同じ街に生きる無関係な人々が複雑に影響し合いながらも、一人一人が全く違った物語を歩んでいくゲーム。
全ての登場人物が主人公になりうる、そんな無限の広がりがありました。

対して「428」は選ばれるべくして選ばれた主人公たちが、自分の役割を果たしながら最後には全員が一つの真実に収束していく物語です。
どこかストーリーに翻弄されて終わってしまった感が強いと思います。

「街」の壮大な世界観に比べ、「428」はテンポの良さだけで押している印象。「街」の続編と呼ぶには物足りなさを感じます。
まあ、メーカーとしてもそういう位置付けで制作した訳ではないようなので違っていて当然なのですが、個人的にはやや残念かな。

あとはTYPE-MOONのボーナスシナリオですが、TYPE-MOON作品の特徴は、誤解を恐れずに言うならば、難解で文学的な文体を使うことにより、独特な世界観を生み出している所にあると思います。
しかし「428」ではそれが裏目に出てしまっています。他のシナリオから完全に浮いちゃってる感じですね。
TYPE-MOON作品をやったことがない人であれば、きっとあの文章は受け付けないのではないでしょうか。

COMMENT

色々不満も書きましたが、なんだかんだ言って「428」は間違いなく名作であると断言します。
最近は萌えを前面に押し出した内容の薄っぺらなノベルゲーム(ギャルゲー等)をよく見かけますが、「428」をプレイして久々に本物のノベルゲームを味わった気がします。
また続編が出る日を心からお待ちしております。

プレイ時間:20時間以上30時間未満(クリア済)
ポポさん [2008/12/17 掲載]

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スコアボード

428 〜封鎖された渋谷で〜評価ランク
中央値
83
難易度
2.04
レビュー数
80






サイト情報

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