Wii mk2 :: 街へいこうよ　どうぶつの森レビュー

街へいこうよ　どうぶつの森レビュー

発売元	任天堂（オフィシャルサイト）
発売日	2008/11/20
価格	5,800（税込）
レーティング	A / 全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	【 Amazonレビューも参考にどうぞ】
タギングトップ3
タイトル概要	コミュニケーション / 1〜4人用 Wi-Fi、ヌンチャク、Wiiスピーク対応

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
2pt	3pt	4pt	4pt	1pt	1pt	1pt

総合点
48pt

GOOD!

・十字キーで簡単に装備を切り換えられるようになった
今作第一の改善点はこれだと思います。今回メニューがリモコン必須なのでなかったら今以上に面倒だったと思う。

・Wiiスピークに対応
キーボードのチャットでは会話が断片的になりやすかったためこれは正解。

・DSを使って友達のWiiの村に遊びに行ける
自分ではやっていませんが手軽におでかけできるしいいことではないでしょうか。

BAD/REQUEST

・新要素の街が全体的に物足りない
占いの館、イナリ家具、ビューティーサロンは旧作にもあったものを無理やり街にひっぱってきただけだし、劇場はリアクションを覚えられるだけで、前作のシショー訪問の形を変えただけです。ハッピールームは今までの手紙評価と大して変わらない気がするし、くつみがきは色が変わるだけなので何か物足りない。

しかし目新しい要素の少ない街の施設の中でも、グレイシーグレースだけは超高価のブランド品をたくさん取り揃えていて、たぬきちの店ともイナリ家具とも変わった販売スタイルが確立されており、一番まともかなと思った。だけど商品が変わるのが3か月に一回というのはいくら何でも長すぎる。ただでさえ新要素が少ないんだからそんなに待ってたら絶対飽きると思う。あと家具は全部新規のものですが服は使い回しありなのも残念。

一番理解に苦しんだのはオークションです。最初は面白そう！と思いましたが、なんとフレンド限定だと知って驚きました。フレンドなら相手が欲しいものを持っていた時、おでかけして直接贈るか、交換するかのケースが圧倒的に多いでしょう。フレンド同士のアイテムのやり取りでわざわざ非効率的なオークションを使う意味がわかりません。同じ家具を2人のフレンドがくれと言ってきたとしてもカタログでいくらでも注文できるんですから、わざわざ競売する必要がありません。仮にゲームとしてオークションをやるとしても時間がかかりすぎて少々面倒です。

・獣道の存在
誰かがどこを走ったかということがわかったとして、このゲームでそれにどれほどの意味があるのでしょうか？中途半端に禿げると汚く見えるし、グロというほどではないですが気持ち悪いです。獣道はどうぶつの森に必要はないと思います。

・Wiiリモコンの強要
メニューやデザイン作成など、明らかにGCコントローラの方がやりやすいと思えるところで無理矢理リモコンを強要しています。特にデザインを描く時にリモコンを強要されるのはひどすぎる。スタッフの正気を疑いました。頑張ればそれなりに描けるんでしょうが一気にやる気が失せてしまいました。これは快適性以前の問題かと。

・自宅の部屋数の減少
前作ではローンを返済していくことで家に最大で5部屋も作ることができてとてもうれしかったのですが、今回はGC時代の最大3部屋に戻ってしまいました。

・住民がある程度時間を空けないと同じことしか言わない
普通のRPGの村人みたいでどうも不気味。

・住民がお手伝いを頼んでくることが少なくなった
旧作のように3つも4つもかけもちできるにしてとは言いませんが、もうちょっと割合を上げてもよかったのでは・・・。

・魚影がやや見辛い
特に海の魚影。海岸線ギリギリまで近づかないとよく見えません。

・村が狭い
昔と同じ広さで問題ないと思います。

・住民の最大数が少ない
村はもっと賑やかになった方がいい。

・アイテムが全体的に増えていない
特に虫、魚、壁紙、じゅうたん、花、ミュージックなどでしょうか。目新しいものをほとんど見ていません。

・深夜に物を売ることができる店がない
リアルタイムのゲームである以上、いい加減実装して欲しいものです。多少買取価格が低くなってもいいので。今のままだと店が閉まった後何もやることのないゲームのまま続いてしまいますよ。

COMMENT

Wiiで出るどうぶつの森の新作ということで期待していたのですが、64版からやり続けてきた中で今までで一番変化がなく、快適性もすこぶる悪いものでした。新作というにはほど遠いです。追加版と言った方が適当でしょう。開発期間が長かったですが、一体今まで何をしてきたんでしょう？

お暇でしたら公式HPの"新しいどうぶつの森でできること"というページを見てください。今までのどうぶつの森シリーズに登場した美容院や灯台、オブジェ、ハロウィン、クリスマス、写真撮影、Wi-Fi通信が今作初登場の新要素と紹介されています。これははっきり言ってひどすぎます。

あんまり手抜きとは言いたくありませんが、電源を入れた瞬間からスタッフのやる気の無さを感じてしょうがない作品であることは事実です。歳を取ってきたシリーズとは言え、ネタ切れにはまだ早いように思えますので、次回作があるならもっとアイデアを出して欲しいところ。シリーズ未経験の方には楽しめると思いますが、経験者の方、特に64版や+から遊んできた方が買って得をする内容とは思えません。