FRAGILE(フラジール) 〜さよなら月の廃墟〜 レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス(オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2009/01/22 |
価格 | 7,140(税込) |
レーティング | A / 全年齢対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | 廃墟探索RPG / 1人用 ヌンチャク 対応 |
← FRAGILE(フラジール) 〜さよなら月の廃墟〜のTOPページへ戻る
スコアボード
発売スケジュール
サイト情報
★ Switch mk2をオープンいたしました。 ★
レビュー投稿お待ちしております。- レビュー更新情報(17/06/08)
-
ファミコンリミックス1+2 (1件)
ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT (1件)
- レビュー更新情報(17/03/28)
-
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド (1件)
- レビュー更新情報(17/03/05)
-
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド (募集開始)
- レビュー更新情報(17/03/04)
-
幻影異聞録♯FE (1件)
- レビュー更新情報(17/02/02)
-
バットマン:アーカム・ビギンズ (1件)
幻影異聞録♯FE (1件)
- レビュー更新情報(16/10/24)
-
ピクミン3 (1件)
マリオパーティ10 (1件)
- レビュー更新情報(16/10/22)
-
幻影異聞録♯FE (1件)
マリオカート8 (1件)
GOOD!
主人公が懐中電灯片手に廃墟を探索するという個性的なゲームです。
リモコンを懐中電灯に見立て、暗い世界を照らしながら様々な出会いを体験します。
・オリジナリティ
ゲーム世界の舞台やモデルは国内であり、マップのいたるところに日本語の看板や落書きが存在します。これを見てまわるだけでもなかなか楽しいです。
加えて、言い方は悪いですが「遺品」がアイテムとして多数落ちていて、それに宿った持ち主の記憶を読み取り、世界の終わりに人々が何をしていたかを間接的に知ることが出来ます。
機械に記録されたものでも文字で残されたものでもなく、主観的な記憶という形で見られるのはとても面白いですね。(全部が全部そうというわけではありませんが)
内容も希望を抱いていたり絶望的だったり、そもそもヒトじゃなかったりと多彩です。
MAP画面は行ったことのある範囲がどんどん追加されていくタイプですが、主人公の手描き風であり、目印となる物や思い出をイラストで添えていたりとかわいらしいです。
・グラフィック
廃れた雰囲気が全体でしっかりと出ています。
特にホテルは、光のさしこむボロボロの窓際に揺れるカーテンや、
外の明るさと光の届かない奥のコントラストなどとても綺麗でした。
キャラクターも皆特徴がでていて、ボイスもバッチリです。
・サウンド
基本環境音のみで静けさを表現していてBGMはあまり印象に残りませんでした。
戦闘BGMの不気味さはすごいですが、頻繁にかかるためもう少し抑えて欲しかった。
BAD/REQUEST
あらゆる点でお粗末です。
開発チームの中に待ったの声を出せる人は居なかったのかとすら思ってしまう程です。
・ストーリーについて
何故そうなのか、何故そうなるのかといった疑問に対して、納得のいく説明や描写が足りておらず、モヤモヤを抱えながらのプレイとなります。
さらにそれは解決されることなく、蓄積され、最後の展開を見て爆発してしまいます。
・操作について
懐中電灯を向ける方向=主人公の向く方向が急に変わったり、
スティックの傾きを加減するという疲れる操作を強要される場面が多数あったり。
戦闘も攻撃ボタンは1つで単調、飽きがくるとかいう次元の問題ではありません。
・アイテム、セーブについて
持ち歩けるアイテムの量が異様に少ないです。かばんの容量が少ない、アイテムが大きいの二重苦です。倉庫のようなものがありますがセーブ地点でしか移動が出来ません。
また移動させる際にも、飛ばせないアニメーションが挟まれ手を止められます。
アイテムの売買はセーブ地点に現れるアイテム屋でしか行えず、しかも登場はランダムなので、欲しい時に来ない、用がない時に連続で現れるのはしょっちゅう。
しかも登場の度にスキップできない演出が入るのでただただストレスが溜まります。
・戦闘について
主人公の攻撃パターンは恐ろしく単調ですが敵の仕様も負けてはいません。
種類は少ないのに多くが群れで出現し、エリアチェンジなどで何度でも復活します。
強さは大したことはありませんが後半になると強いものが現れだし、配置の嫌らしさやステージの雰囲気、さらに不気味なBGMもあってのんびりした空気は消えホラーに。
武器には「壊れる」という概念があり、しかも完全なランダムで発生します。
壊れた武器、予備の武器もただでさえ少ないかばんの容量をさらに圧迫します。
武器、持ち物の取替えの際にもいちいちメッセージが表示されテンポが悪いです。
・キャラクターについて
「ストーリーについて」と同様説明不足だったり使い方そのものがまずかったりで、
せっかくの魅力的なキャラクターが生かせていません。また前述の他の問題点の巻き添えで印象を悪くしてしまう場合も。アイテム屋なんかはその最たる例ですね。
・ステージについて
OPなどでは明るい時間帯に廃墟を巡っている主人公が見られますが、実際のゲームではほとんどが夜だったり、日の光の入らない屋内だったりします。
中でも周り全てコンクリートという通路の比率が高く、しかも無駄に長いです。
もはやダンジョンであり、難あり戦闘システムと合わさってストレスになります。
・クリア後について
なんとクリア特典や2周目への引継ぎ要素などがありません。
探索ゲームとはいえ一本道なのでプレイ時間もそこまで長くない事、
それでも「遺品」という収集要素はある事などを考えると、大きなマイナスです。
COMMENT
急いだわけでもなく、むしろ積極的に遠回りを行いましたがそれでも20時間もかからず
にクリアしてしまいました。特典も何もないのでまた遊ぼうという気が起きません。
光る素材をたくさん使いながら、使い方をことごとく誤り素材の良さすら殺してしまっているという印象です。ハードの性能のせいではなく、純粋にデザインのミスです。
これといったバグはありませんが問題が多すぎるので、熱中度、満足感、快適さとどれも低い評価になりました。良い点も悪い所が足を引っ張り値を下げました。
登場するキャラクターや廃墟などによほど強く惹かれるでもなければお勧めしません。
例えそうであっても、定価での購入は見合わせたほうがいいでしょう。