Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

音声とテキストの融合が見事で、非常に臨場感のある新しいタイプの
演出が味わえました。特にリアリティの欠けるシナリオでこそ、
この演出は効を奏していて、特に某女性キャラの怖さが際立っていました。

フローの分岐の細かさそのものは私は歓迎。選択肢にルートの色を
つける試みも作業フェーズになった時にはありがたくもあったので、
クリア後の要素のためのアイデアとして面白いと思いました。

終盤のルート選択がしづらくなっているのも、安易に結末に辿り着けない
ように作られているという観点で良かったと思います。

BAD/REQUEST

音声が始まると一切コントロールが出来なくなり、ルート分岐、
エンド回収と言った、作業フェーズでは強い足枷になっていました。
特に音声しかない部分の多いシナリオなどは、繰り返し聞いている内に
飽きが来てしまいました。
さらにフローチャートの移動が縦横にかなり制約を感じる動作で、
ストレスを感じる事が多かったです。

GOODにフロー分岐の細かさは歓迎と書きましたが、これらのマイナス要素
のせいで、本来個人的には歓迎であった分岐の細かさに嫌気が差すという
困った状況に陥りました。
一度辿ったところ、一度クリアしたルートは飛ばしやすくできるような
仕組みが作れると気持ちよくプレーが出来た気がしますね。

ストーリー面での分岐が、部分的に分岐しては戻り、分岐しては戻りという
スタイルなのがあまり頂けなかったです。各ルートが入り混じる状態という
のがうまく生かせるのであれば面白いのでしょうが、残念ながらそうは
感じられず、時に話の脈絡がないようなセリフが登場するシーンも多々
ありました。
かまいたちシリーズのような完全なルートの分岐の仕方からの脱却を狙った
のだとは思うのですが、これは相当うまくやらないと生きて来ないだろうな
と思いました。

解明編のシナリオは蛇足感が強かったです。これ以上はどう書いてもネタバレ
るのでやめますが、方向性として歓迎できない代物でした。

COMMENT

意欲を感じる部分が却ってマイナス要素になっているように思えたところが
多く非常に残念でした。おそらく改良が可能な要素も多いと思いますので、
今後に期待したいと思います。