Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

グラフィック
wiiの中でも特に綺麗なグラフィック。PSとXBOXも持ってはいますが、そこまで見劣りしないレベル。

音楽
民族的なノリやロック、カントリーとさまざまな曲調を用意している。私個人としてはフィールドののどかな音楽がお気に入り。アレは癒される。

熱中度
勲章を求めて四苦八苦。見えない課題にに創意工夫を凝らす人はハマれる。ただしこの点はいささか人を選ぶ。

主人公の能力のアイディア
物や人、敵を倒し持ち上げる。対象から距離が近ければ精度が上がる。捕縛したモンスターの特殊な能力を引き出せる。利便性があり奥深いアクションを可能とする能力。

個性のあるサブキャラ
いるだけなキャラが居らず、すべてのキャラがちゃんと自分の見せ場をわかっている。登場人物が少ないといってしまえばそれまでかもしれないが。

マップ上にある多くのギミック
箱庭系でもトップクラスの多くのギミックがマップ上に存在している。それらはただ淡白にストーリーを進めたのでは発見できないだろう。勲章に載る物もあれば、載っていない物もあるのですべてを発見しきるのは困難である。が、発見したときここまでこって作ったんだと改めてわかる。

そして最後に主人公
私の中では間違いなくFFシリーズで一番好きになった主人公。まさにヒーローというべき主人公。古き良きと言うわけではないが、そういった単語を髣髴とさせるヒーロー群像が好きならば、恐らく気に入ってもらえるんじゃないだろうか。

BAD/REQUEST

バトル
ここだけはさすがに眉をしかめてしまう。たとえばレイルの行えるアクションが少ない。基本が対象をロックオンし、投げる。怯ませたなら持ち上げ、投げるか敵の特殊能力を使うになるわけだが、これだけではさすがにアクションが少ない。また大技のような要素もなく、カタルシスを手軽に得られる要素がない。たとえば怯んだ敵をジャイアントスイングのようにブンブンと振り回して周囲の敵をなぎ払ったりとかそんな要素があればまた違ったはず。パンチやキックのモーションだって存在しているので、これらを使ってもう少し彩りのある戦闘ができなかった物か。

瘴気ストリーム
ただボウッと過ごすには出現までの３分は短い。だが戦闘をすぐこなしたい場合には３分は長い。戦闘時間にもそれは言えることで、３分しか戦えないのは短い。敵の生息地を造りその中では敵は絶対出てくる。チェックポイントで復活のほうが良かったんじゃないだろうか？

持ち運びのできない大量のギミック
ただもって走ることだけならば可能。ただし、チェックポイントまで到達することによってそれらのアイテムはすべて消滅してしまう。これも非常に残念な点である。Cボタンはプレイ中使うことのないボタンなので（コンフィングで変換可能）、たとえば特定のオブジェクトをCボタンでプール可能でいつでも引き出すことが可能とかできれば面白かったと思う。魔本がその際たるもので、戦闘にも使え、NPCに悪戯するのにも使えと非常に有用なはず。

意外と少ないNPCのリアクション
一応リアクションを売りにしているゲームなのに、意外と少ない。ワンパターンばかりとまでは行かないが、もう少し変化がほしい。そしてそれと平行して、話しかけられないNPC。会話が一部のキャラにしかないのは、たまに寂しく感じる。

意外とぶら下がったりなどの特殊な移動方法ができる場所が少ない
壁や地面の一部に一定感覚で突起を作って、そこをポインタした後振ると一気に移動とかして宙を舞う、一気にすっ飛んでいくような方法で特殊移動を作っても良かったんじゃないかなと思う。そもそもこれらはただストーリーを追っていくだけだと触ることもしないだろう要素で設置されているので、たとえばこれらを良く使うサブイベント（ミニイベントに在らず）用のNPCを設置すればよかったんじゃないだろうか？

COMMENT

プレイ時間
ストレートで１０時間ちょっと。
本気で遊ぼうと思えば１００時間は優にかかる。それほどの大量のお遊び要素が詰まった作品。この作品が好きな人は多分なんとなしに王都へ足を運び、道行く人に喧嘩を吹っかけながらもぼうっと眺めているだけでもそれなりに楽しめるかもしれない。
新しい要素、個性的な要素が非常に多いが、そのせいかこうすれば良かったと思う点も多く非常に惜しい作品。
個人的には楽しめた、近年では珍しいいいゲームだったが、ほかの人にはやや薦め辛い。とても尖った作品である。
ちなみに意外と誤解があるようだが（飽くまで私見）、これはアトラクションアドベンチャーであり、アクションでもRPGでもない。プレイ感覚ではオープンワールド（俗に言う箱庭ゲー）が一番感覚が近いはず。平坦にイベントを繰り返すことをゲームの常と思っているのならば、このゲームは合わない。まず合わない。人を選ぶ。箱庭系のゲームを一個でも触って、どんなものかと大体わかっているのならば、このゲームの面白さを理解できると思う。多分。