罪と罰 宇宙の後継者[そらのこうけいしゃ] レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009/10/29 |
価格 | 6,800(税込) |
レーティング | B / 12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | アクションシューティング / 1人用 Wi-Fi 対応 |
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GOOD!
前作からそうだけど、日本のシューティングの歴史を総括した構成の上に、今作はさらに日本のアーケードゲームの歴史まで総括したかのような構成。ステージによっては落ち物パズルの要素があったり格ゲーの要素があったりと、こうしてゲーム史のエッセンスを今凝縮し、作品化できるのも日本ゲーム界の90年代の黄金期を生きたトレジャーぐらいしか作れないだろうって作品。
ただのシューティングに終わらず何か特殊なマジックがかかっているような感じがあるのもそのあたりに理由があると思う。あの黄金期の歴史を現代にアジャストさせている最後の伝統芸能の流れ。
各ステージの演出や、シューティング的な印象を超える淡い映像など、ボリュームも無く構造的に古臭いのにやけに心に残る。この辺は黄金期のゲームの匂いに思い入れがある人とで別れると思う。ハマれるかどうかはその差で、このレビューは5点の熱中度だがまったく水に合わない人は辛いだけのゲームになるかも。
BAD/REQUEST
WIFI通信でできることがランキングのアップだけだったり、2Pでできることがイマイチだったり、そして今のゲームからしたら「イージーからハードまでやって、うまくなっていくことを楽しみ、難しいことを面白がる」ゲーム黄金期の価値観なので、「イージーもハードも関係ない、長い時間この世界でこの物語を味わいたい」というFF・MGS型の価値観でこのゲームに触れると、まったくストーリーの説明もなくボリュームもないパッケージ詐欺の似非FF風シューティングという評価になりかねない。自分が好きな所が人によっては欠点だらけに見えるかもしれない。
これはこのMK2の傾向(あるいはネットレベルの評価全体)に言えることだが(このレビューを書いている12月10日現在)このソフトの評価が高いのも、たとえば「真・女神転生3」や「デモンズソウル」などのような、派手さはないがそんな難しさを楽しみ、達成感を得るタイプだからであって、点数の高さで興味をもつのはいいけどそれだけでやってみると裏切られる可能性があり、これから買ってみようと思った人は「このゲーム難しいらしいじゃねえか」くらいのちょっとした覚悟で触れてみるくらいがいいと思う。
COMMENT
「社長が訊く」にもとりあげられた本作だけど、いつも世間一般の耳目にを集めるようなCMを作る任天堂とは思えない、流してしまうような出来の本作のCMを見て、「これはそれほど売る気のない、岩田社長がトレジャーのパトロンになって作ってもらった趣味的なものではないか」とすら思った。
Wiiが浸透した現在だが、任天堂が世間に対して売ろうとプロモーションするものと本作との差は開くばかりで、今年Wiiが失速したのもそこに理由があると思う。本来の任天堂のシナリオとしては、Wii fitなどで世間にアプローチしたあとでモンハン3などで純粋なゲームらしいゲームを次に浸透させる、というのがあったと思うのだが、結果として世間とゲームとの乖離した状況が明確になってしまった。
本作は何かそういう時代のあだ花となった感があり、同じ会社で一方にフィットネスをゲームにしたものがあれば、一方がこんな世間と断絶したゲーム黄金期の伝統芸能みたいになっている。言うなればいまのWiiの状態は、スーファミのポップさとドリキャスのマニアックな面白さがシャム双生児のようにつながった(ちょうどマリオ&ソニックのバンクーバーオリンピックみたいに。)現行ハード中最も有名にして最もいびつな存在になっている。ある意味では「ゲームハードの状況」そのものを楽しむという、ネットでゴロゴロ見かける人々にはこの2009年のWiiの状況を象徴するソフトとしておすすめと言えるかもしれない。