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GOOD!

こんなRPGを望んでいた！！と言う感じです。
ここ数年、なかなか純粋な良いRPGに出会えずガッカリな事が殆どでした。
ところが、ここの評価を見て買ってみたこのゲームは、私の殆どの欲求を満たしてくれました。

○フィールド
・広いフィールドを歩き回れる
・街や村がたくさんある

ありがちな「フィールドが無い」「3Dキャラの大きさの割にはフィールドが狭い」「広いフィールドはあるけどストーリーがスカスカ」ではないのが最早珍しい。
ファンタジーRPGはやっぱり広い世界を歩き回って冒険したいので嬉しかった。
目的地へ急ぐためにやむを得ず別の道を･･･の時なんて久しぶりの冒険感にワクワクしました。

○戦闘
・雑魚戦が楽しい（シンボルエンカウント）
・ボス戦で手に汗握る
・戦闘モーションや演出がカッコイイ

戦闘がとにかく楽しいです。
雑魚戦は「作戦」を割り振っておけばサクサク進む。
ボス戦はボコボコに負けても、戦い方を変えてみたり魔法のジェムや武器のピースを見直してみたらなんとか勝てたりする。
行動力をどう振り分けて戦うか、その戦略を練るのが楽しいしハラハラする。
キャラ固有の必殺技や、連携技もカッコイイ。
武器のピースを枠に合わせて組み替えられるシステムが素晴らしいです。
武器自体に攻撃力という概念がないので、初期装備でも後々役に立つのが嬉しい。

○ストーリー
・剣と魔法と銃と機械が違和感なく共存する世界観
・話に引き込まれる　　

このゲームの世界観はファンタジーの王道と言っていいです。
いろいろな設定にもちゃんと説得力があります。
ストーリー中に訪れる衝撃的な出来事には感情移入してしまいました。
サクサク進むのにストーリーが長いのも嬉しい。
電源切るタイミングが分からないほど熱中しました。

○仲間
・キャラクターの設定やデザインが良い（好みもありますが）
・3Dキャラの等身が高い
・任意で仲間同士の会話を見ることができる

主人公は良い意味でも悪い意味でも男臭くて、頭も良くカッコいいです。
なよなよした主人公や空気のような主人公にイライラする人は是非。
仲間も敵もみんな個性的で素敵です。
ロリータ系が苦手なのですが、セシルはただのロリータではなかったので好きになれました。
（このゲーム、パッケージのデザインで損をしているような･･･）
仲間同士のイベントも多く、ボイス付き。
戦闘で声の掛け合いも有り。
そのバリエーションの多さには驚きました。

○音楽
耳に残るのに飽きない素敵な音楽。
ボス戦と、帝都などで流れる曲と、空移動時の曲が特に大好きです。
ずっと聞いていたい心地良いBGM。サントラが欲しい･･･！

○ゲームでは充分なグラフィック
3Dで、PS2並の自然の再現度があれば文句は無いです。
人間や建物の描写も充分綺麗というか普通なので不満には思いませんでした。

○ロードが速い
○メニュー画面が使いやすい
○お金が溜まりやすい
○ギルドで依頼を請けられる
○各ダンジョンが短め（ダレない）
○カジノや闘技場がある

BAD/REQUEST

悪いところというか、勿体無かったところです。

△カメラワーク
他のみなさんも書かれていると思いますが、主人公が移動中に画面の端に見切れてもカメラがなかなか移動しないのにはちょっと苦笑いでした。
でも許容範囲内。

△広い街の中の移動
街が広いので移動は大変かと。
人との会話が好きだから許せるけど、そうじゃない人はしんどいと思います。
せっかくエリアに分かれているのだからマップ画面でエリアごとに移動できれば良かったのに、と思いました。


あとは･･･パッケージデザインとタイトルでしょうか。
パッと見、よくあるゲームのひとつ、という印象を与えてしまってると思います。

COMMENT

RPGに求める物は人それぞれだとは思いますが、
「とにかく仲間を増やしながら冒険がしたい」
「ファンタジーのストーリーを楽しみたい」
という人にはオススメです。

移動中のカメラの視点がドラクエ８みたいだったとしたら、
個人的にはですが今までのRPGの中ではNO.1です。
そのぐらい、細かい部分やストーリー、キャラクター、システム、全てに満足できました。
やりたかったRPGに出会えたという感じです。

本当に買ってよかった。
良い意味での王道を楽しませてくれた製作者様に感謝したいぐらい。
こんな風に思えるRPGが少なくなっている近年、本当に貴重な逸材だと思います。
シリーズ化しないともったいない。
有名タイトルたちの影に隠れて埋もれるには余りに惜しい秀作です。