Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

[オリジナリティ]
リモコンを使って剣で斬る、弓を撃つ、ハンマーを振るう、槍で突く、杖を振る…
ありそうでなかった、wiiリモコンならではのアクションゲームです。
剣で斬るといえばドラゴンクエストソードが先に発売されていますが、あれとはまた違ったゲーム性です。
FPSの操作性をアクションゲームに落とし込んだ、という感じでしょうか。
製作はPS2やXBOX360で地球防衛軍シリーズを作ったサンドロットで、広大なフィールドで巨大な敵を単身なぎ払う楽しさは他社のゲームでは味わえないですね。

[グラフィックス]
綺麗さで評価するならば、よくも悪くもありません。wiiの標準ぐらいといったところでしょうか。
3Dモデルの造形などは粗を感じる部分もあります。
一方、フィールドにある木や建物、一度に登場する敵モンスターの量に関しては評価できます。
広い草原の地平線を埋め尽くすほどの敵の進軍、超大型のモンスターが建物を叩き潰しながら突進してくる様はド迫力です。

[満足感]
まず何よりもリモコンを振る、という操作が爽快です。
剣を振ったときなどに出るSE音、敵に当てたときのリモコンの振動が非常に心地良く、いつまでもプレイしていたくなります。
ついやりすぎて筋肉痛になってしまうほどです。
こんなにリモコンでゲームをやることが楽しいとは思いませんでした。
加えて、種類豊富なステージ(オンラインを含めると130以上になります)、敵を倒すことで手に入る結晶を集めて300種類を超える多様な武器を作っていく楽しさ、進めるほどに増える新しい敵、邪魔にならない熱いストーリーは飽きを感じさせません。
更にwifiにつなげてオンラインで協力プレイをするモードもあり、長く遊べそうです。

[音楽]
全体的によくできていると思います。
盛り上がりや絶望を掻き立てるBGMが場面に応じて流れます。
但し、初期設定ではBGMボリュームが低く設定されているので、NPCの声にかき消されて聞こえないことがよくありますが…
SEが非常に良いというのは上記の通りです。

[難易度]
イージー、ノーマル、ハード、ハーデスト、インフェルノの５つから選択できます。
一回クリアするまではイージーとノーマルしか遊べません。
私はノーマルでクリアしましたが、序盤はサクサク進めて、ラストの方は爽快ながらも結構歯ごたえのある難易度でした。
一周するだけでも、必然的にプレイが洗練される程度の難しさだと思います。
難易度が上がると敵の攻撃力、スピード、耐久力が上がり、ただ無闇に突っ込むだけでは勝てません。戦略的な攻略が必要となります。
最高難易度は、説明書曰く『インフェルノの存在はそっと心の中にしまっておきましょう。』とのことですので、腕自慢は挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみにオンラインのステージは多人数前提の作りで、更に難しくなっています。
初心者でも楽しめるのですが、奥は深い作りです。

BAD/REQUEST

[快適さ]
初期設定では、かなり動かしにくいです。
オプションで、視点の移動方法、旋回速度、モーション＋の感度などを細かく設定できるので、自分でいじることが必須と言えます。
また、フィールドに対して自キャラの移動速度が遅いのが気になります。
一応、高速移動のための「神速」というステップ移動ができるのですが、これがちょっと問題があります。
この操作、ヌンチャクを振ることで行うのですが、慣れるまで思い通りの方向に出せず、処理落ち時には入力の認識が出来ていないのか、違う方向に暴発することが結構あります。暴発は結構なストレス要素です。
フィールドの移動時、常にヌンチャクを振ることになるので左腕の負担も非常に大きいです。
せめてボタンを押して発動してくれれば良かったと思います。
後、本当に些細なのですが、メニューでの操作感が少し重いのが気になりました。

COMMENT

従来からwiiに求められていたゲームの理想像のひとつ、だと思います。
これこそ「体感」という要素が、今までのゲームを更に面白くしてくれることの証明ではないでしょうか。
wiiを持っているならぜひ一度はプレイしてもらいたい、そんなゲームです。
惜しい部分はありますが、それを補って突き抜けた魅力のある作品です。合う人はいつまでも遊び続けられる楽しみがあると思います。
願わくば、これからこういったゲームがもっと発売されて欲しいですね。

前述の通り、初めに設定された操作に難がありますので、自分に合う設定をプレイしながら探すことが必須です。
また、モーション＋が有るのと無いのとでは操作感に雲泥の差があるようです。(画面外にポインタがいくと警告が出るなど)
持ってない方は同時に購入を強く勧めます。
それら抜きに「これってつまらないね」と思われてしまうのは、非常に勿体無い！かつ残念だと感じてしまいます。
多くの人に、このゲームの楽しみを知ってほしいです。