罪と罰 宇宙の後継者[そらのこうけいしゃ] レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009/10/29 |
価格 | 6,800(税込) |
レーティング | B / 12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | アクションシューティング / 1人用 Wi-Fi 対応 |
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GOOD!
・前作「地球の継承者」はニンテンドウ64の「レフトポジション」(「十字キー」と「アナログスティック」を同時使用する変則的持ち方)を前提にした、言わば変わり種の作品で操作にかなり慣れを要する物であったのに対し、今回はヌンチャクのアナログスティックで移動し、Wiiリモコンのポインティング機能にて敵で狙う方式を採用、直感的かつ馴染みやすい、まさにジャストフィット。Wiiリモコンを使いこなせず右往左往するメーカーが多い中、必然性を持たせつつしっかりと機能を使いこなしてる感があり、非常に遊びやすい。直球勝負でズバッとストライクって感じ。「罪と罰」特有の豪快さもしっかりパワーアップ。続編モノとしてはお手本的な作品と言えるのではないか。
・クラシックコントローラやゲームキューブコントローラも使用でき、更にはWiiザッパーにも対応しているので、前作に近い格好の操作系やスーパースコープ(苦笑)方式の操作を求めるユーザーも安心。
・難しいことは難しいのだが、「あ〜駄目。こんなのクリアできない」と思われるギリギリの線を狙った筋の通ったバランス調整がなされているあたりが、理詰めの難易度設定と言える。(一部、画面外からの不意打ちを除けば)理不尽さを感じることが少ないのはいい事だと思う。
・BGMがとってもCOOLでカッチョエエです。個人的にはサントラが出たら買ってもいいと思えるくらいいいです。効果音なんかも迫力があっていいですなぁ。
・グラフィック面はプレイステーション3やXbox360で凄いモノを色々見てるので、正直なところ驚くくらいではない。ただ、キャラや背景やマシンのモデリングは細部まで凝ってるし、何より、見せ方が相変わらず巧い。前作でもそうだったが、画質の荒さ・性能の低さを逆手にとったような技法で「よく研究してる」感があるのがいい。
・ステージの種類のバリエーションの豊さが良い。単純に見た目・風景と言った点でもそうだし、ゲーム性そのものも結構ステージ毎に個性が付けられてる感じがする。
・スクロールなんかは滑らかで上々。Wiiの性能で秒間60フレームを実現しているのは素晴らしい。
・弾避け・緊急回避などの自機移動、標準合わせ、攻撃種類の出し分け・・・等々、色んな事を同時にこなす「忙しさ」がこのシリーズ独特の味わいであり長所であるとも言える。脳の老化を防ぐにはピッタリだ!!(苦笑
・チェックポイントが多く、ゲームオーバーになっても大幅に戻されると言うことがないのは親切だと言える。コンテニューも無限。ただクリアしたい、という場合、時間と根性さえあればいつかクリアはできる・・・はず。
・攻略の自由度が高いので「どこでどうかせぐか」とか「どこで手っ取り早く敵を倒してダメージを受けなくするか」とか色々考える余地があるのがいい。シューティングで100時間以上やり込んだのは久しぶり。キャラ別でもイサ・カチ・イサ&カチいずれもで(イージーで)全国20位以内に入れた。ここまで熱中できたゲームは久しぶりかもしれない。
BAD/REQUEST
・えーと、ハイ。硬派でならしてる「トレジャー」社が作ってるだけあって、やっぱりムズいです。「イージーモードの序盤」からしっかりプレイヤーを殺しにかかってきます。まぁ言ってみればこの作品の「イージー」が他のゲームで言う「ハード」みたいなもんですね。そんなだから最早「ノーマル」以上は手に負えんです。インタビューを読んだ限りでは、いつもならブレーキをかける任天堂側がよりにもよって「これヌルいやろ。難しくせなあかんで」とか指示したとかしないとか・・・。こらこら、やり過ぎだって。実際、ハードのランキングなんかでは自分はノーコンテニューで1面ボスまでしか行けなかったのに全国38位に入ってしまった。上位の得点を見る限り、ハードをクリアできたのはもはや数人しかいないと思われる。これはちょっとバランス的に酷過ぎでは?
・シューティングゲームにしては無駄にストーリーとか裏設定が充実してる模様なれど、ゲーム内での説明が一切ない(公式HPにて背景が語られる程度)。前作でも全く同様の感覚を味わった記憶がある。これでは「想像の余地を残す云々ではなく、「明らかに説明不足」としか言えない。個人的には前作もやり込んだけど、10年経ってるから、実際に遊んでてももはやほとんど覚えてない。この辺のフォローがまったくできてないのが実に勿体ない。
・画面外から不意打ちの格好で攻撃が入ることが結構多く、必要以上に“覚えることを強要される”部分がある。ボスへの有効な攻撃方法が分かり辛い場面もあり、バランス的にはやや窮屈な部分もあるようにも感じた。
・せっかく良い出来のBGMなのにサウンドテストモードの類が一切無いのが残念・・・。
・1プレイ通しで遊ぶとなると相当時間がかかるのだが、中断機能が無いので一気に遊ばざるを得ない(一応中断できるけど、そうするとスコアが0に戻るし・・・)。
・ゲームの仕様上難しい事だとは思うが、見た目が3Dでやってることは2Dという性質を持つので、被弾した or しないの判定がしっくりこないこともあり、距離感がつかみづらい。これも前作同様の短所かね。
・ランキングは使用コントローラ別に分類される方式であってほしかったところ。いろいろ比べた感触では「圧倒的にリモコン+ヌンチャクが有利」っぽいので、敢えて不利な土俵で戦う通常コントローラ派やザッパー派の方々の気の毒。あと、上位30名と自分の前後10名までしか表示されないが、できれば全体で何人がランキングに参加してるかが知りたかった。例えば、「300位」と表示されても、自分が全体で上位にいるのか、それともケツの方なのか分からない。
COMMENT
環境:32型液晶 使用コントローラ:リモコン+ヌンチャク
操作方法が奇抜でなく、常識内の範囲に収まってる時点で、前作よりは丸くなったかなぁといった感じ。基本的にはシューティングだが、アクション要素・パズル要素も取り入れられていたり、色々な工夫がみられるのが興味深い。
ただ、難易度の面で、「難易度選択があるから一見敷居は低くしてくれてるのか?」と思いきやそんなことはまったくなく、「イージー」であろうと容赦なくプレイヤーを殺しに来る感じゆえ、誰でも問題なく楽しめる・・・とはさすがに言えない。そう言った意味ではプレイヤーを限定しているし、遊ぶ人間に覚悟と根気が必要な内容であるとは言える。
惜しまれるのはストーリーの難解さ(・・・って言うか放り投げてるし。完全に。ただ、完全版エンディングで意外な前作との繋がりが明らかになるが)。あと、言ってしまえば「全体的に地味」で華やかさが無い。トレジャー作のゲームではよくあることだが、見た目と最初の印象で損してる部分は大きい。
発売元の任天堂自体も宣伝にまったくカネかけてないみたいだったし、完成度の高さの割には全然売れてない、と言う事実がちょっと寂しい(かく言う自分も発売日には買ってないし。)。個人的には他機種で同一の日に発売し話題をさらった「BEYONETTA」よりも感触的にはイイ物を感じるだけに、その辺がちょっとお気の毒。