Xenoblade(ゼノブレイド) レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010/06/10 |
価格 | 6,800(税込) |
レーティング | B / 12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | RPG / 1人用 |
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GOOD!
【熱中度 5、オリジナリティ/満足度 4】
率直に言ってしまえばコレは決して“かつてなかった”ゲームではなく、突出して優れた点がある訳でもありません。グラフィックは言わずもがな良くないし、シナリオもゼノギアスほどのインパクトがある訳でもない。バトルも今となってはオーソドックスなタイプ。それでもここ5年間のJRPGの中では一番面白かったと言えるのは、ひとえにバランス、サジ加減の絶妙さ故です。
バトルにせよレベル上げにせよ、ヌル過ぎずキツ過ぎず、程よい緊張感を保ちながら快適さを損なわないバランスの良さは全盛期のドラクエを彷彿をさせる。またそれぞれのエリアにはかなり強めのユニークモンスターが徘徊していて、スリル満点な末倒した時の爽快感もまた格別。
そして何よりも『移動/冒険の楽しさ』を満喫できるところが良いです。マップが普通のRPGよりも格段に高低差の起伏に富んでいるため、切り立った崖から眼下に映る湖にダイブしたり、誤って踏み外すと巨大モンスターばかりの凹地に落下したり。断崖絶壁で飛行型モンスターと戦う時のスリルは(当然ミスったり突き落とされると即ゲームオーバー)少なくとも自分には新鮮だった。
【音楽/快適さ 4】
音楽: 好みの差こそあれ高水準です。ただFF13などと比べると若干音質が劣るところもあるので(仕方ないのだけれど)4点。ボイスも同様ですが、戦闘時にアニメチックなノリで叫びまくるので、ここは好き嫌いが別れるかも。オレもアニメはちょっと。。。ですが、このゲームは耐えられるレベル。
快適さ: 一度訪れたエリアは細かいポイントでエリアワープできるため、広大なフィールドの移動が苦痛になりません。バトルはMMOタイプですが、FF12などと比べるとシンプルにまとめてあるので、これも負担は軽減されています。ただそうは言っても合わない人は合わないので4点。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
はい。仕方ないのは解っています。でも、責めるつもりはないですが、それでも水準は10年前のスクウェアレベルです。具体的に言うとFF8<ゼノブレイド<FF10です。顔のパーツも平面にテクスチャーを貼ってあるだけなので、ライティングの影響を全く受けません。ただ、それでも幻想的な絶景は多いし、見せ方でカバーしようという気迫は伝わって来るので3点。
【序盤のシナリオ】
これは完全に好みの問題ですが、最初の3時間(シュルクがモナド使用者になるまで)がこれ以上ないくらいベタベタなのは、欠点ではないけどマイナスアピールだとは感じました。(過去の英雄檀、熱血相棒、幼なじみとの淡い恋・・・)不快に感ぜられたら申し訳ないが、私的には『食パン遅刻少女と角でバッタリぶつかる』くらいベタコテだった。プラス序盤は複雑なシステムやら、やたらデカイコロニー9やらに慣れる必要があるので、正直この3時間が一番ダルかった。そこを越えてしまえば、それまでがウソのようにワクワクする冒険や意表をつく展開が始まるので、もうちょっと独自性を出してもいいかな、とは思いました。まああんまりやるとあのゲームやそのゲームみたいになっちゃうが。
【快適性】
稀に操作が固まることがあります。メニューが出なかったりアーツが選択されなかったり。あとはバトル関連。連携がゲージを全て消費するワリには効果がショボイのはちとバランス悪いかな。ダメージ200%補正とかついてれば良かった。レベル上げのバランスは良いのだが、逆に言えばバランスが良すぎて融通が効かないともとれる。レベル格差が3以上あるボスやユニークモンスターに勝利するのは熾烈を極め、またバトルシステムがシンプルである弊害で、FF5やFF12のような『裏必勝法』のようなものは(多分)存在しない。そこをどうとるか、で評価は別れるかもしれません。
COMMENT
オーソドックスであるが故の、総合力の勝利。という感じの作品でしょうか。私的には誇張でもなんでもなく、この5年間(ヘタすりゃこの15年間、ドラクエ3以降)で一番熱中しているRPGです。かと言って万人にオススメ出来る、とは思わない。が、決して付け焼き刃の斬新性にとらわれることなく、むしろ過去のゲームが開拓し培って来た要素を一つ一つ丁寧にリファインした、というところは『ゴッドオブウォー』にも通じるところがある。一言で表すなら、
ゼノギアス+FF12+時のオカリナ÷?=ゼノブレイド
ただ、褒めてばかりも何なので一つだけ懸念要素があるとすれば、このゲームは『ゲームとしての面白さ』と『美麗なグラフィック』が、JRPG業界においては完全に相容れない、トレードオフの要素だと言うことを証明してしまったことでしょう。ある意味、FF13と対極にある作品で、『これでグラがFF12並みならJRPGの未来も明るいのに』とはプレイ中何度も感じたことは、正直に記しておきます。