ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー レビュー

ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー
発売元 スクウェア・エニックスオフィシャルサイト
発売日 2010/07/15
価格 6,090(税込)
レーティング A / 全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】
タギングトップ3
タイトル概要 カードバトル / 1〜4人用
クラコン 対応


オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
3pt 4pt 4pt 3pt 3pt 2pt 1pt
総合点
61pt

GOOD!

*アーケード版は発売前2ヶ月程プレイ(対戦台がなかったので対戦はwii版が初めてです)

■オリジナリティ
・アーケードを完全再現している
 アーケード版のカードは「ほぼ全て」手に入ります。(一部BGM変更カードが対応していません)
手持ちのカードをスキャンして画面上にチームが出来上がっていく快感が家で手軽に味わえます。

■グラフィックス
・モンスターデザインがシャープでかっこいい(あるいはかわいい)ものになっている
 特に魔王、大魔王カードはそう感じられる方もいらっしゃるのではないかと思います。
そのほかのモンスターも各々に愛嬌やメリハリのある動きなどがあり、戦闘中のカメラワーク等から「魅せる」演出に特化しているゲームだとわかります。

・とどめの一撃
 ゲーム中に行動を素早く決定し、攻撃の際にボタンをタイミング良く押すことで画面内の「オーブ」に「ゆうき」が溜まっていきます。この「ゆうき」が最大まで溜まると、とどめの一撃という大技(出せばダメージ3300程度)を出すことが出来るのですが、この攻撃の演出がとても凝っています。
 選んだカードによって技が決まるのですが、選ぶ際にキャラクターの描かれたカード(SPカード、レジェンドカード)を読みこむとそのキャラクターが派手な動きでとどめを撃ってくれます。ナンバリング作品の重要キャラと中ボス、ラスボスクラスのキャラは一通り揃っていますので、このとどめの一撃を見るのが楽しみになります。

■音楽
・下手なオリジナル曲がない
 これは人によっては評価が下がる部分だと思います。
BGMはすぎやまこういち氏が作曲された過去作品のものをアレンジした曲のみが使われており、このゲームオリジナルの曲は一曲もありません。
 私はナンバリングの曲がどれも大好きな上、アレンジのレベルも低くはないと感じましたので点数を高めにつけました。元が名曲ばかりだからです。この点を「手抜き」と感じる方はBGM評価を2点くらいと考えたほうがいいと思います。

■熱中度
・カードが増えていくのが楽しい
 大会モードでカードを買ったり、ライバルと戦って勝てばカードが手に入ります。絵柄がいろいろ考えられており、「これはいいデザインだ」と思えるカードが手に入ったときの喜びはひとしおです。カードが揃ったあとはデッキ構成を考える楽しみがあります。

■満足感
 投稿時点ではこのゲームのもう一つの肝である「レジェンドクエスト」が配信されていないため、判断材料不足ということでノーマルの3点をつけさせて頂きます。
 ただし、BAD項目に記述しますが、現時点で満足感についての減点要素もいくつかあります。

■快適さ
・チーム登録が行える
 オリジナルのチーム登録を予め行えるため、戦闘ごとにスキャンする手間が省けます。

■難易度
 手持ちのカードをゲーム開始前に読み込んだ上での評価です。

BAD/REQUEST

■オリジナリティ
・アーケードの仕様を完全再現「しすぎて」いる
 アーケード版では手持ちのカードからチームをスキャンする、ということもあり、余計なカードをたくさん持ち歩くことはほとんどありませんでした(かさばるので)。
 しかし、家庭用のこのゲームでは一括登録した以外のチームを組みたい場合、膨大な量のカードが表示されるアルバムからカードを選んでスキャンする必要があります。
 ポインターが滑ったり、絵柄の違うカード(モンスターマスターは戦闘用にノーマルカードを読むことが多い)を選んでしまったときなどにキャンセルが効かないのは少し不親切だと感じました。

・大会モード序盤のバランスがきつい
 大会モードはチュートリアルもかねているのですが、このゲームを全くプレイしたことのないプレイヤーがチュートリアルとして使用するには敷居が高くなっています。
 CPUのゆうき上昇率がプレイヤーより高い、初期カードのみでは運の要素が絡む戦闘が増える、などです。特にゆうき上昇の速さは悪い点で、主人公がまものつかいだと同じだけ攻撃を当てているのに先にゆうきを溜められてしまい、「内容では勝てていたのにとどめで負けた」と理不尽な感想をもたれる方もいらっしゃるのではないかと思います。
 チュートリアルモードであればゆうきの上昇率はお互いイーブンにすべきです。

■グラフィックス
・演出に飽きたら
 モンスターの動きも凝っていて、とどめの一撃も凝っています。
 ですが、なんども見ていると必ず飽きがきます。
 その場合は「次の一手を考える時間」とするのがいいと思います。特に対人戦ではSPカードを使うタイミングやゆうきを安定して溜めるために全体攻撃にするか、相手の足を止めるために状態異常の攻撃を使うか、などの状況判断が重要になってきますので、演出の間、ただ待つのではなく次のターンの事を考える癖とつけると楽しくなります。

■音楽
・オリジナル曲が一つも無い
 GOOD項目にも書きましたが、人によってはこれは手抜きと言えます。

■熱中度
・強いモンスターが決まっている
 これを使えば勝てる!というモンスターが何匹かいます。そのモンスターを使えば一人用(大会モード)は楽に攻略できてしまいます。ただし、これは最初からカードを読んだ場合であって、強めのモンスターはある程度物語を進めるまで入手制限がかかっていますので、カードなしでプレイされる方はまた違った印象を持たれると思います。
 これは対戦モードにも影響が出ており、ランダム対戦なのに、誰と戦っても「前にみたモンスターだな」というチームが多くて、対戦していてもあまり楽しくありません。
 説明書に「職業と相性のいいモンスターを選ぶことが重要」という意味の文章が記載されているにもかかわらず、攻略本には「職業と相性がない元々強いモンスター」がお勧めモンスターとして紹介されています。

■満足感
・やや運の要素が高い
 2回攻撃が2回ともかわされたり、相手の痛恨の一撃などが続いたりして負けることが結構あります。ただし、対戦モードにおいてはそれでこちらが助かることもありました(相手がミスを連発するなど)ので、目くじら立てるほどではないと思いますが、大会モードは相手に有利すぎます。ただでさえ相手の勇気の溜まる速度が速いのに会心が発生する確率も攻撃が当たる確率もこちらより高くては理不尽と言わざるを得ません。
 同じ条件で対戦できるwi-fi対戦モードの前に大会モードをやってみようと思ったのですが、対戦時に流れる曲を増やすためにクリアしたようなものでした。
 また、大会モードで「一日一回(もしくは数回)」制限がある要素があるのに「次の日へ進む」「時間を進める」といったシステムが用意されておらず。大会でわざと負けるかクイズで不正解をしまくるくらいしか任意で時間を進めることが出来ません。これも大会モードが途中でダレる要因になっていると思います。
・DLCの配信が遅い
 レジェンドクエストの配信が遅すぎます。せめて月2回の配信にしないと客がはなれてしまうのではないでしょうか?

■快適さ
・ロードが頻繁&遅い
 グラフィックチームの頑張りにプログラマーがついてこれていない印象です。
 戦闘前に長めのロードが入るのに、戦闘中にもアナウンス、モンスターのアクションなどで頻繁にロードが入ります。前のターンに使った攻撃なのに、次のターンの同じ攻撃でまたロードが入る、といった感じです。
 極めつけはアルバムで、戦闘中にSPカードを任意で選ぼうとするとまずカードの裏面が表示され、それから絵柄を読み込んで順次表示されていきます。
 SPカード選択中にもゲーム時間はとまらないのでこの時間ロスにかなりイライラさせられました。今はカードの並び順を暗記してしまいましたのでロスはほとんどなくなりましたが、ユーザーにそこまでさせるのはどうかと思います。

●ユーザーインターフェイスが全体的に不親切です。
・キャンセルボタンとカードパスボタンが同じ
 いろいろな場面で使うキャンセルボタンとカードスキャン画面でカード選択をパスするボタンが同じです。カード選択を間違ってついうっかり「キャンセル」しようとして「パス」してしまったことが何度かありました。ソフトリセット機能がないので非常にわずらわしく感じます。
・アルバムが使いにくい(どの順番で並べても直感的にわかる配置にならない)
 アルバムに表示されるカードが小さく、一見してどのモンスターがどこにいるのかわかりません。種族別に表示しても「どうしてこいつがこの種族なんだ?」というモンスターが数体います。五十音順にならべると「色違いのモンスター名」で探してしまうことがあり混乱しました。
・登録出来るチーム数が足りない
 アーケード攻略用のチームと対人戦を想定したチームでは求めるものが全く違います。
 登録枠は16、職業の数は8種類ですので各職業2通りしか登録できません。
 また、登録したチームは「完全固定」です。「気分で武器だけ変えたい、相手に合わせて盾だけ変えたい」といったことができません。これが出来るだけで快適性が相当違ったのですが。
・チーム登録時の仕様が不十分
 チーム登録時に「職業との相性」「生息地での相性」などいろいろな相性からモンスターを検索できるようになっているのですが、「このモンスターでチームを作る」というコマンドを選択すると、そのモンスター以外はアルバムから一匹ずつ「職業相性」や「生息地相性」を調べて選ばなければなりません。どうして残りの枠のモンスターも相性検索ができるようにしなかったのでしょうか?
・ゲーム内、取り扱い説明書の説明が不十分
 各モンスターの詳しい耐性、攻撃の属性などが参照できません。攻略本を買わせるための措置でしょうか?

COMMENT

*リモコン&ヌンチャクでプレイしています。

グラフィックはとても頑張っており戦闘自体は楽しいと思います。
ただし、気心の知れた友人とネタチームでゆるく戦う場合には、です。
ネット対戦は同じ装備、一部の強いモンスターで溢れかえっており(勝つとポイントが増えるシステムなので当たり前ですが)、たくさんのモンスターがいていろいろなチームで楽しめる、といったバラエティ方面での可能性を潰してしまっています。

勝ち負けでポイントが増減しない対戦モードも別に作っておくべきだったと思います。

私はもう勝ちを捨てて「負けてもいいから好きなチームで対戦」をしていますが、それでもいい勝負ができたり、たまに勝てたりするので、結局ある程度は楽しんではいます。ですが、これでネタ対戦ができるモードがあったらと残念でなりません。

これから購入してネット対戦を期待される方、カードを持っていらっしゃらないかたは、「負けを楽しめる方」でないとこのゲームを楽しむのは難しいかもしれません。
「デッキ構成と戦略性と経験で勝ちを得るのがカードゲーム」という方にも向きません。

それと、関連商品、DLCの売り方や痒い所に手が届かない仕様にはがっかりしました。

いろいろ文句も書きましたが、個人的には大好きなゲームです。
ドラクエのモンスターが大好きで回りに一緒にプレイできる友人がいるなら買いです。

一度アーケードをプレイされて「演出が気に入った」「このゲームのテンポが悪くなった程度ならいけるかな?」と思われた方なら購入を検討されても大丈夫かと思います。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
ハスタさん [2010/08/08 掲載]

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スコアボード

ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー評価ランク
中央値
58
難易度
2.33
レビュー数
12






サイト情報

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