Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

・操作性
wiiリモコン一本で複雑でカッコイイ３Dアクションを堪能できます。
やろうとすれば操作をここまで簡略化できるのかと感心しました。また、十字キーを用いたキレのあるデジタルな動きも非常に好感触です。
アナログスティックと複雑な操作大系が主流な３Dアクションというジャンルで、このような極めて簡略でありながらシャープな操作性は他にはないものでしょう。
リモコン持ち替えによる主観視点での捜索も楽しいです。

・演出
素直にかっこいい演出が多いです。特に宿敵であるリドリーとの決闘シーンは非常に熱いです。
また、ムービーと操作シーンの切り変わりが非常にスムーズで、うまいと思いました（逆に、どこからがどこが操作シーンなのかわからなくなってしまう場面もありましたが）

・グラフィック
特別目を見張るほどではありませんが、安定して綺麗です。

BAD/REQUEST

・主観視点の操作性
お世辞にも良いとは言えません。ロックオンの判定が微妙で、狙ってほしいところをロックできず、逆にどうでもいいところに反応してしまったりというような事態が多発します。
また、強制的に主観視点を強いられる場面がありますが、サーチしなければならない対象があまりにも小さかったり地味だったりで気付きにくい場面がいくつかあり、少々気になりました。

・ボリュームと起承転結
長ければいいというわけではありませんが、ちょっと１周が短すぎるように思えます。
また、終盤の展開に難があり、いよいよクライマックスか、というところでそのまま終わってしまい「え？もう終わり？さっきのがラスボスだったの？」というような肩透かし感が強く、これがシナリオの短さに対する不満に拍車をかけます。

・世界観
他のシリーズ作品と比べて、世界観や雰囲気の多様性や深さに欠けているように思えます。
熱帯、雪、溶岩といった要素はありますが、いずれもそれまでの作品にあったようなダークさや美しさといった要素が弱く、変化にも乏しいです。
音楽が緊張感を煽るようなタイプの曲ばかりなのも一因でしょうか。
エリア区分が５つしかない（そのうち一つはほぼ終盤のイベント専用なので実質４つ）のも物足りないです。

・装備の制限
シナリオの都合上仕方ないとは言え、少々不自然なように思えます。
特に、スーツの熱耐性機能を封印した上で、高温エリアをダメージ受けながら移動しなければならないというのは突っ込まずにはいられません。

・その他
グラフィックの関係上、通れるところと通れないところの区別がしにくい。
雑魚敵が硬く、少々ストレスがたまる。
結局誰が誰を殺したのか、真相が最後まで分かりにくい。など

COMMENT

とりあえず、ノーマルでアイテム１００パーセントでクリアした時点での感想です。
確かに面白いゲームであるのですが、ちょっと期待外れだった印象です。
操作性、演出などの点で非常に実験的なゲームであるためか、斬新で面白い要素はいくつもあると思いますが、それ以上に粗や不満点も多かったように思えます、
この１本で終わるのは本当に勿体ないと思うので、本作を踏まえた上で、より洗練して作りこんだ次回作があることを願います。