Wii mk2 - Wiiの参加型レビューサイト

GOOD!

まず一番に挙げるべき点は美しいグラフィック。
色使いやキャラクターから背景にいたるまでの細かい動きに見入ってしまいます。
特に食事のシーンには驚きました。ボタンを押すことで少しずつ食べていくところがとても楽しかったです。
せっかく細かく書いたのだから遊び心も入れてみようというこの試みに好感が持てましたが、ただのお遊びで終わらせずに食事をまめに取ることで生気を充実させ、それを削って新たな刀を作るという必然性を持たせてあるところに感心しました。

戦闘中の演出面も興奮しました。刀が折れる時は軽く焦りますし、敵を斬る時に黒いもやが出るのがとても爽快でした。

音楽は昔の時代劇のような雰囲気で世界観にとても合っていたと思います。
ただ、あまりにもゲームの世界に馴染み過ぎた楽曲ばかりなので遊び終えるとあまり印象に残りませんが。

操作も複雑なコマンド入力などはなく初心者向けの難易度も用意してあるので、下手な人でもガチャガチャやっていればなんとかなるのでどなたでも楽しめると思います。
その難易度も随時変更できるところがとても便利だと思いました。
ロード時間も短いのでテンポよく遊ぶことができました。

BAD/REQUEST

グラフィック、システム面はすばらしいのですが、ゲーム内容全体のボリュームが少ないような気がします。
見て楽しい、遊んで楽しいゲーム作りが成されているのにすぐ終わってしまう…そんな印象を受けてしまいました。
やりこみ要素としては刀集めとそれに伴うエンディングの変化が楽しめますが、おまけ的なやりこみ要素ではないのが残念です。
最後のエンディングを観るためには刀を全部集めなければならないので、必然的にクリア後はただの作業になってしまっています。
新たなエンディングを観るにあたって、そのエンディングに向かう過程の新イベントがないのも悔やまれます。

奥義の種類が数種類しかないのも残念でした。
せっかくたくさんの刀を作れるのに奥義のパターンが限定されるので攻略が単調になります。
使い易い奥義の強い刀という選択肢しかなくなるので、目当ての刀が決まってしまって残りの刀はただの素材になりがちです。
欲を言えば、刀の数だけ奥義を用意して欲しかったところです。
それによって「これは序盤に作った刀だけど、奥義が使い易いので削るためにずっと装備してる」等、１本１本の刀に愛着が湧いたのではと思います。

COMMENT

クラコンProを使用。42型液晶にD端子接続で遊びました。

最近は大作RPGの膨大なやりこみ要素にうんざりしていましたが、このゲームは珍しく「もっと遊ばせてよ！」と思うほど面白いゲームでした。
逆におもしろいRPGをサクッと楽しみたいという人にはピッタリかも知れません。
アクションが苦手な人でも楽しめる配慮もされているので、どなたにもお薦めできます。

追加シナリオでも構わないので続編が出ないかな…と期待しています。