パンドラの塔 君のもとへ帰るまで レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011/05/26 |
価格 | 6,800(税込) |
レーティング | C / 15才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】 |
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タイトル概要 | アクションRPG / 1人用 |
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GOOD!
【オリジナリティ】……4点
ポスト・ゼルダというほど極端に目新しいシステムがあるわけではないが、一口に言ってしまえば「妻を養うアクションゲーム」。激しいアクションとファンタジー的な冒険との間に挟まる生活感がユニーク。ただひたすら探索に没頭することに歯止めをかけるヒロインの存在が、このゲームをその辺の凡庸なアクションゲームから救いだしている。
【グラフィック】……4点
ソニック・カラーズやドンキーコング・リターンズのような無茶苦茶なものを除けば、wiiハードでは最高レベル。近いところではゼノブレイドだが、ダンジョンを含めた全体的なデザインのレベルは(ちょっとした中学生っぽさはありつつも)ゼノブレイドより遥かに上。ステージは探索し甲斐があり、ボスは強大で、ヒロインは可愛らしく、老婆と老人はユーモラス。主人公とその武器は、恥ずかしい部分と思うこともあるかもしれないが、格好の良さも否定できない。ただし主人公の見た目はパッケージ詐欺、馬面です。
【音楽】……4点
少なくとも悪いと思わせる部分はない。最終局面のヒロインのオペラソングの使い方は秀逸。
【熱中度】……5点
このゲームの素晴らしいところはテンポ。レベルバランスも謎解きの難易度調整もほぼ完璧。アクションも爽快。一つのダンジョンも普通に解けば一時間前後でサクサク進める。なにより「ヒロインを救う」という動機付けが、かつてないほどに強いゲームであるため、プレイヤーのモチベーションが失われることがない。
【快適さ】……5点
他のレビュアーが第二武器の必殺技に無敵時間がないことを稚拙と評していたが、それは誤解だと擁護しておきたい。本作の必殺技は溜め時間(ただし、さほど時間は必要なく、溜めている最中も移動や緊急回避が行える)以外にコストを必要としない強攻撃であるため、無敵時間があると明らかにバランスが崩れる(無敵時間があるなら、逃げ回りながら溜め、必殺技をぶっぱなすだけで全ての敵が倒せてしまう)。また、全ての必殺技はボタンの追加入力で真価を発揮するが「敵の攻撃が当たらないことを期待して、最も威力の高い最後の追加入力まで出し切る or 追加入力あるいは発生中の必殺技をキャンセルして緊急回避する」という選択肢をプレイヤーに提示することで戦闘をスリリングにしている。多くの必殺技の出始めは敵を仰け反らせることが出来ないというのも、注目すべき戦闘バランスの優れているところ。最も強力な溜めレベル4の追加入力を、敵の猛攻を避けながら全て出し切った時の爽快感は、中々のアクションゲーマーでもうなるほどのものだと思う。
また、こちらでは回避行動後のもたつきを確認できなかった。鎖との相性は悪いが、無敵時間も含めて全く問題のない回避だったように思うが……。
戦闘面を除いても、中々のカメラワークや、ショートカットの配置、レスポンス、どれも良い。特に快適だと感じたのは、二周目の開始地点をある程度選択でき、エンディングを見直せる機能があること。必須とは言わないが、全てのマルチエンディングを搭載しているゲームは多少なりとも見習うべき。
【満足度】……4点
最良のエンディングだけを目指すことを考えれば十数時間。全てのエンディングをコンプリートしても二十時間掛からない。クリア後の追加要素もあるが、リプレイ性は高くない。が、アクションゲームとしては全然問題のないレベル。難易度もハードコアからライトユーザーまで幅広く対応出来ていると思う。
BAD/REQUEST
ストーリーがとにかく微妙。このゲームは「ヒロインを救う」ということ、それから「受肉」を中心に据えているので、それを考えれば大成功はしている。ヒロインは魅力的で、肉を長時間与えなかった時の残酷な展開は、「しょせんゲームだ」と思っていても罪悪感を覚えてしまうし、逆に肉をたくさん与えることで生じるヒロインのグロテスクな変化は恐怖を感じる。しかし一つの物語と見た場合のクオリティはとても低い。何かが矛盾しているというわけではないが、たぶん全てのエンディングを見ても、腑に落ちない部分がたくさん出てくるし、とにかく陳腐だと感じるだろう。世界観は決して魅力がないわけではないが、オリジナルの宗教観が存在しているにも関わらず、パンドラの箱というギリシア神話を持ち出した挙句、主人公が唐突に「ヴァルハラ」と呟いたときは本当にウンザリした(しかもオリジナルにせよギリシアにせよ北欧神話にせよ、物語への絡みは結構弱い)。アーカイヴスで世界観を補強できるが、ネタ的なものを除けば幻滅するようなものばかり。ただし、キャラクターの魅力も含め、エンディングまで引っ張る力がないわけではない。全てが終わった後、「なんだかなあ」と思う程度。
ウリの一つと思われる鎖アクションの出来はとてもいい。肉の引き抜きやダメージ性能、謎解きへの利用だけではなく、敵同志を結び付けてダメージを伝えたり、特定の部位に巻きつけて動きを制限したりと利用方法が幅広い。しかし、他のレビュアーも書いているがぶら下がり時の操作性が非常に悪い。結局、最後まで完璧に使いこなすことはできなかった。また二種類の巻き取り(その場で鎖を巻きとれるがゲージの溜まりが弱いcと、崖や壁付近ではスカ扱いになるがゲージが溜まりやすい方向スティック逆入力)の違いを明記してほしかった。僕が見逃しただけかもしれないが……。
二周目では、一週目では特定の(それもシークレット的な)条件でしか手に入らない、ヒロインへのプレゼントアイテムが大量に販売されるようになるが、それは一週目で販売してもよかったのではないかと思うようなものが多いのも不満点。ヒロインとの交流が楽しいゲームなので、通常プレイで手に入るプレゼントアイテムの量と質は大事だと思うのだが(もちろん悪いわけではないが)。
COMMENT
次世代を感じさせるようなゲームがやりたいというのなら他をあたるべきだが、ちょっとばかり、さくっと楽しいゲームがやりたいというなら「パンドラの塔」は手堅いかもしれない。ストーリーは陳腐なネットスラングを使えば「中二病」的でツメが甘いが目的が明確で、一風変わっているにも関わらず堅実なアクションゲームという不思議な体験が出来る。僕の記憶と知識が正しければ、製作元のガンバリオンは漫画やアニメを原作としたゲームを手掛けていた会社で、たぶんこの作品が初のオリジナルだったと思うが、今後、あるいは次作が楽しみになる出来であることは間違いない。