Wii U mk2 - Wii Uの参加型レビューサイト

GOOD!

　モヒカンが使える。ヒャッハーと叫びながら凶器を振り回し同業者や
上司やヒーローをボコボコにできるのが楽しい。使い勝手はともかく、
なぜか感情移入度はケンシロウやラオウを使うときよりも高ぶる。
拠点制圧時などに言う「弱いくせにしゃしゃり出て来んな」のボイスは必聴。

BAD/REQUEST

　敵が多数表示されるとフレームレートがガタガタに落ちる。酷い時は
何をしているのか分からないくらいのコマ落ち状態になる。
60フレームで表示できるのは、せいぜい敵がいないときくらい。

　伝説編はデモやイベントが多くてダルい。漫画のコマのように大半が
ほとんど動かないか静止画で、台詞を言い終わるまで固まったままの
絵図を見続けるのは苦痛。声を当てなくても良かったんじゃないかと
思えてくるほどダルくなる。延々会話や回想シーンを見せられた挙句に
短い戦闘、そしてまた紙芝居・・・と、面倒ならスキップすれば良いのだが
(戦闘中の会話は不可)一応ストーリーや台詞を見たい初回プレイは苦行。

　攻撃を当てると、パワー系キャラならまだ我慢できるが、いちいち
ウェイトがかかるのがテンポを悪くしている印象。ダメージも全体的に
敵味方共に低く、何度殴っても蹴り飛ばしても起き上がってくる。
北斗百烈拳の威力も「えっ、これだけ?」と思うくらいに威力が低い。
雑魚敵の体力バーが表示されないので、倒す優先順位をつけにくい。

　幻闘編は、紙芝居イベント＋拠点を占拠しつつ、アリの巣のような
だだっ広いフィールドを駆け回るだけ。移動の補助となるものも
ほとんどなく次の拠点を目指して延々とジョギングをしなければならない。
どのキャラを選んでも単調な作業を何ステージも繰り返すという退屈さ。
「エンパイアーズ系の戦闘から拠点だけ残して全部省いた」という印象。

COMMENT

　「コミック版をゲームにした」ので、アニメ版の声優と全然違う、
テーマ曲が流れない、という指摘は当たらないとのこと(武論尊氏にも
声優の選定をしてもらったらしい)。それにしても、カットされた場面、
省略された演出、さらには出てこないキャラさえもいる始末で、
原作を知っている人には物足りなさを感じる人の方が多いのではと思う。

　全体の感想をただ一言で表すなら、何度も言うがとにかく「ダルい」。
進行も演出もアクションも何もかもがダルい。無双シリーズの爽快感は
どこへやら、マンネリを脱却したかったのかどうかは分からないが、
見事に脱線している感じはした。原作ファンにも無双シリーズファンにも
お勧めできないという、救いどころのないソフト。