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パンドラの塔 君のもとへ帰るまで

パンドラの塔 君のもとへ帰るまで
発売元 任天堂オフィシャルサイト
発売日 2011/05/26
価格 6,800円(税込)
レーティング C / 15才以上対象 (CERO について)
タギングトップ3    
タイトル概要 アクションRPG / 1人用
スクリーンショット
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スコアボード

パンドラの塔 君のもとへ帰るまで評価ランク
総合ポイント
80
難易度
2.26
レビュー数
23

スコアチャート パンドラの塔 君のもとへ帰るまでレビューチャート

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56.5%
80-89
13%
90-100
【60点以上】
91.3%
【標準偏差】
10.57

ユーザーレビュー


このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 3pt
総合点
93pt

GOOD!

・仕事(探索)を取るか、嫁(セレス)を取るか、
 常に悩まされるのが、ストレスじゃなくて楽しい。
 行って帰るゲームと聞いて、最初は糞仕様かと思いましたが、
 やってみると、むしろそれが面白さの根本になっていて、すごいと思いました。
 理由はよくわかりませんが、セレスと塔のバランスがとても良いのかなと思います。

・とにかくセレスが可愛い。
 イライラしないか心配でしたが、
 切なくなるほど、けな気でいい子で、
 ちゃんと守りたくなります。
 この女うぜえ!ってなったら終わりだと思いましたが、
 本当によくできていて、まったくなりませんでした。
 能登さんのチョイスもよかったのかな(新しい一面が発見できました)

・獣化が想像以上にグロイ…
 ただこれは必要なグロさです。
 これがないと、早く帰らなきゃ!と思えず、
 作業ゲーになっていたかもしれません。
 獣化で汚してしまった床を拭くのはやめてくれ…。
 土下座アクションがほしかった…。

・バランスが秀逸。
 行って帰る時間だったり、塔のショートカットの位置だったり、
 敵の強さであったり、アイテムであったり、カメラであったり…。
 あげたらきりがないですが、どれも秀逸で、
 すべてがいい感じで組み合わさって、このゲームの良さになっていると思います。
 これはすげぇ!と何度も思いました。
 すごい調整したのだろうなと感じます。

・アクションが爽快。
 ヌンチャクとの相性抜群です。
 ポインターや鎖アクションが直観的で、
 動きがとてもよく、プレイしていて気持ちいいです。
 また、爽快なだけではなく、
 鎖と第2武器(剣とか)を駆使して攻略するのが、
 ほど良く頭を使い、使いこなす楽しさがあります。

・Wiiでは最高峰のグラフィック。
 ゼノブレイドの綺麗さとは方向性が違いますが、
 雰囲気の作りこみが、世界観と相まって、素敵な事になっています。
 ハードの限界はあるものの、そういった事を感じさせない工夫が素晴らしいです。
 背景も美しいですが、得にセレスの顔(表情や艶等の表現含め)に関しては、
 次世代機にも劣らない作りこみなのではと思います。
 
・会話に手抜き感がありません。
 何度話しても楽しいです。
 一度も獣化してないねとか、今回はケガ少ないねとか、
 プレイヤーの頑張りをちゃんと評価してくれるのが、地味に良かったです。

・ちゃんとRPGしてる。
 レベルが上がったり、次第にやれる事が増えて、強くなる点はもちろん、
 客観的ではなく、主観的に、この世界と関わっていく感はすごいです。
 エンデが、ではなく、俺が助けなきゃ誰がやるんだ!といった気にさせてくれます。
 こういうのが、本当の意味でのロールプレイングなのでは?
 
・ボス戦が多彩で面白い。
 どのボスも一筋縄ではいきません。
 突破口を開かないと、ただ時間だけが過ぎていきます。
 全体的に言える事なのですが、
 基本、難易度高いと感じます。
 ただ、攻略法がわかった途端、イージーモードになります。
 その時のオレスゲー感が、半端ないです。

・音楽が良い。
 基本、クラシックのアレンジという事ですが、
 どれも雰囲気とマッチしていて、
 素晴らしいアレンジに仕上がっています。
 得にメインテーマ?(歌のやつ)は、
 様々なアレンジで、いろいろな場面で流れ、
 最後はほんとに感動します。

・クリア後のチャプター選択が便利すぎる。
 クリア後は、いつでも好きなところから再開できます。
 最初からやり直したとしても、好感度だけ上げて、
 チャプター選択でラスボス前から、とかできます。
 これによって2週目のストレスは0でした。

・グライアイがいいキャラ過ぎる。
 おじいちゃん含めて、個性強すぎます。
 出てくるキャラは少ないものの、
 キャラが良い為、逆に少ないのが浮きだって、
 どれも愛せるキャラになっています。
 怪しさ満点ですが、個人的には癒しキャラです。

・作りこみが半端じゃない。
 とにかく丁寧に作りこまれています。
 会話であったり、リアクションであったり、攻略法であったり。
 他にも、監視塔でZを押せば、セレスのほうを向くので居場所がわかったり、
 アイテムの上からアイテムを置くと、アイテムが消えるのではなくずれてくれたり、
 アーカイブで合成メモを見ると、合成レシピが増えたり…
 やればやるほど、新しい発見があります。
 今のところ、底が見えません。

・ロード短い。
 ロード自体はありますが、まったくストレスになりません。
 行ったり来たりするので、これは大きいです。

BAD/REQUEST

正直全体的にあまりないです…
要望レベルならいくつか

・カメラ固定なので、ザコ戦で敵を見失ったりする事があって、
 ピンチの時は結構ストレスになりました。
カメラ操作が必要ないので、操作性がシンプルだったり、
 移動の際は、カメラで場所を覚えれたり、
 カメラ自体がヒントになっていたりするので、
 固定カメラが全てマイナスというわけではありませんが、
 ザコが、カメラの前に集まるように動いたり、
 カメラの手前が行けないような所のみ戦えたり、
 部分的にカメラが動かせたりしてもよかったのかなと思います。
 ゴッドオブウォーはその点うまかった気がします。

・図鑑やアルバムがほしかったです。
 モンスター、アイテム、イベントシーン、BGM等。
 何度も見返したいのと、コンプリートが分かりやすく、
 埋めるモチベーションも上がると思います。

・タイムアタックが欲しかったです。
 攻略がわかった後は、どうしても作業になってしまうので、
 タイムアタックがあれば、極めようという気になり、
 やりこみ要素になったのではと思います。

とにかく面白かったので、もっとやりこみ要素が充実してたらなぁと思います。

COMMENT

ヌンチャクプレイです。

2chの評価が良かった為、迷った末、購入しましたが、
迷っていたのがバカらしいくらい、稀にみる良ゲーでした。
好みに合えば、人によっては神ゲーになりえると思います。
大満足です。

発売前は、単なる能登ゲーだろうと、あまり期待をしていなかったのですが、
蓋を開けてみれば、予想をいい意味で裏切る、とても丁寧に作りこまれた、
非常にクオリティの高いゲームでした。
製作者の熱意が感じられます。

セレスの作りこみはもちろん、
攻略する楽しさが、しっかりと詰まっています。

攻略前 → 何この糞ゲー、作った人頭おかしい
攻略後 → 何この神ゲー、作った人天才だろ

となるほど、巧妙な遊びが散りばめられています。
この感覚はゼルダに近いかもしれません。(個人的にはそれ以上)

ゼルダ、ICO、ワンダ、メトロイドプライム、DOD、バイオ、ニーア…
これの中の、一つでも好きなゲームがあれば、このゲームをオススメします。

一般的なキャッチーさが少ない為、爆発的なヒットはしないと思いますが、
確実に後世に伝えられる、素晴らしいゲームだと思います。
(というか宣伝が弱すぎる気が。良作が埋もれそうでもったないです。)

資料集とかサントラとか出ないのでしょうか。
出たら必ず買います。

プレイ時間:30時間以上40時間未満(クリア済)
ryoさん [2011/06/04 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
5pt 4pt 4pt 5pt 4pt 5pt 3pt
総合点
91pt

GOOD!

独自の世界観・表現
 行動範囲は自宅と塔(ダンジョン)のみというシンプルな設計で、今流行りのクエストなどはありません。塔にいく目的はヒロインを助けるためであり、その間は時間制限が常に付きまいます。そして塔から帰還する度にヒロインがピンチに陥っている状況に出くわし、間一髪のところで主人公が助ける。基本は、この繰り返しですが、表情豊かで会話のバリエーションも非常に多く、リアルです。

鎖を使った独自のアクション
 基本的には武器でズバスバできますが、戦闘を有利に運んだり、謎解きなどのあらゆる部分で鎖を使います。使用頻度でいうと半々くらいでしょうか。このバランスのおかげでごり押しが通用することもなく、楽しめました。個人的には鎖のズーム時に周りがスローになるあたりの配慮が素晴らしいと思いました。

音楽・快適さ
 音楽は全体的に派手でなく、スッと溶け込んでくるようなものが多いです。世界観に合っていて入り込むことができました。あと驚いたのがダンジョンでのロードがほぼないこと。昇降台に乗って上の階にいく際もそのままゲートが開き、敵と対峙することになります。画面が暗転する場面があるとすれば扉を開く一瞬のみ。

BAD/REQUEST

武器の種類
 最初は大剣だけで、プレイしていくにつれて他の武器も手に入れることができますが、特に強くもないし、その頃には大剣が育っているため切り替えしにくい。個人的にはボタンやスティック一つで気軽に切り替えができるほうが楽しかったかも。

主との戦闘
 ほとんど鎖しか使わないので、武器の出番をもう少し増やして欲しかった。ダメージを与えるのはないにしても動きが鈍くなるとか、攻撃パターンを減らすことができるとか。

COMMENT

作品全体として、ほとんど完成されているといった印象です。
しかもそれが王道ストーリーや見たことあるシステム作りではなく、独自路線なのが非常に素晴らしいと思います。個人的に、鎖による攻撃や謎解きのバリエーション、ロードのなさ、あたりは頭一つ抜けてるような凄さでした。難易度も緊張感を煽る割に、難しすぎることもないです。
怖さ、グロさが極端に苦手な人を除けば万人にオススメできる作品です。

プレイ時間:30時間以上40時間未満(クリア済)
ジオドクさん [2011/11/27 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 5pt 5pt 4pt 2pt
総合点
90pt

GOOD!

■ポインター操作による鎖の多種多様なアクション…各塔の仕掛けの解除はもちろん。ザコ戦、ボス戦すべての要素によって最大限活用され、プレイヤーがしっかり考えて攻略できる楽しさがある。ゲーム本来の面白さを久々感じた。

■拡大鏡システム(使用時はスローモーション)によって時間制限ありのギミックも落ち着いて操作できる。(自分のような)アクションが苦手な人にも配慮があって好印象。

■ボス戦の攻略…十三塔それぞれのボスが個性豊かでデザインも良い。また弱点を突く攻略法もかなり練られていてモーションも迫力たっぷり。次はどんなボスなのかと終始ワクワクした。

■メインストーリーの潔さ…ただヒロインを救うために塔を攻略していくことのシンプルさ。それでいて世界観や背景がしっかり作られていて、原因と結果がきちんとゲーム内で完結していることも印象が良い。

■獣化が進んだヒロインのグロテスクな表現方法は賛否あると思うが、個人的にはヒロインへのシンパシーを強く感じることができたので、インパクトを含めて作品を個性的にしている。監視塔内でのヒロインへの注視ボタンも地味に芸が細かい。

■ロード時間も全く気にならない程度でシステム面も快適。クラコンでも操作性に不便さを感じなかった。

BAD/REQUEST

■カメラ視点が固定なのは(他アクションゲームでも多くあるので)、それ自体悪く思いませんが、見えにくい死角部分での戦闘(ザコ戦)が若干多い気がしました。

■細かいですが、監視塔内のセーブが上書きのみ(スロット選択不可)。プレイ中のロードもあるとよかったと思います。

COMMENT

しっかり作りこまれていて作品全体の完成度はかなり高いと思います。

オープニングから多少ショッキングな演出はありますけど、塔の謎解き。ボス戦の歯ごたえ。システム面の安定感。全てにおいてバランスがよく、クリアしてみて単純に「面白かった!」と言えます。
こういった良質のオリジナルタイトルが出ると本当に嬉しくなりますね。「パンドラ」シリーズとして続編希望します。

26V、D端子。クラコン使用。

プレイ時間:20時間以上30時間未満(クリア済)
kazさん [2011/05/30 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
5pt 4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 3pt
総合点
88pt

GOOD!

鎖を使ったアクションはなかなか面白く、爽快感もあります。
キャラクターデザインが魅力的。グラフィックも良く、音楽も印象的。

単なる時間制限ではなく、もたもたしているとヒロインが徐々に獣化してしまうという設定。
そのため、時間制限にイラつくのではなく、無理をして遅くなってしまった事を反省するといった感情になりました。ヒロインの獣化のグロさは、いさぎよいほど強烈で、「獣化させてはいけない!」という緊迫感を持ってプレイできました。
また、時間を気にしながら戦いつつも、ある程度早く戻る事ができるような仕掛けやアイテムもあり、多少無理をしても、ギリギリ間に合うといううまい作りになっていています。

ヒロインが健気に喋る反面、主人公が寡黙なので、主人公へ自然に感情移入できました。
主人公役の声優さんは、セリフが少なくてちょっと物足りなかったのでは?

BAD/REQUEST

最初にこの世界のバックボーンやキャラクターなどについての説明がほとんど無く、唐突にストーリーが走り出してしまうのでとまどいます。
徐々に状況がわかる事で、ストーリーにはまって行くという要素はあるにしても、主要なキャラクターの関係性くらいは説明してくれてもよかったのでは。

プレイそのものの難易度はさほど高くなく、後半のボスキャラもある程度がんばれば初心者レベルでも倒せるが、ボスキャラのウィークポイントやステージの進み方についてのヒントが、もう少しほしかったです。特に、後半にある隠しワープポイントは、かなり分かりづらかった。
人によっては、「困った時の攻略サイト」という事になるかと・・・

COMMENT

46インチプラズマTV Wiiリモコン・ヌンチャク

基本的にすごく良くできたゲームで、グロが苦手でない方は絶対に買いだと思います。
いいゲームだけに、もう少しボリュームがあれば・・・というか、もう少し楽しみたかったという気持ちにさせてくれる作品でした。続編を期待します。
2周目でないと開けられない部屋があったり、ヒロインとの親密度によってエンディングが違ったりするのも面白いですね。
あと、内容とは関係ないのですが、主人公の顔が、目が切れ長でほりの浅い東洋人顔なのも、個人的には好きです。

プレイ時間:30時間以上40時間未満(クリア済)
モノモノさん [2012/09/13 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 5pt 2pt
総合点
88pt

GOOD!

【オリジナリティ】……4点
ポスト・ゼルダというほど極端に目新しいシステムがあるわけではないが、一口に言ってしまえば「妻を養うアクションゲーム」。激しいアクションとファンタジー的な冒険との間に挟まる生活感がユニーク。ただひたすら探索に没頭することに歯止めをかけるヒロインの存在が、このゲームをその辺の凡庸なアクションゲームから救いだしている。

【グラフィック】……4点
ソニック・カラーズやドンキーコング・リターンズのような無茶苦茶なものを除けば、wiiハードでは最高レベル。近いところではゼノブレイドだが、ダンジョンを含めた全体的なデザインのレベルは(ちょっとした中学生っぽさはありつつも)ゼノブレイドより遥かに上。ステージは探索し甲斐があり、ボスは強大で、ヒロインは可愛らしく、老婆と老人はユーモラス。主人公とその武器は、恥ずかしい部分と思うこともあるかもしれないが、格好の良さも否定できない。ただし主人公の見た目はパッケージ詐欺、馬面です。

【音楽】……4点
少なくとも悪いと思わせる部分はない。最終局面のヒロインのオペラソングの使い方は秀逸。

【熱中度】……5点
このゲームの素晴らしいところはテンポ。レベルバランスも謎解きの難易度調整もほぼ完璧。アクションも爽快。一つのダンジョンも普通に解けば一時間前後でサクサク進める。なにより「ヒロインを救う」という動機付けが、かつてないほどに強いゲームであるため、プレイヤーのモチベーションが失われることがない。

【快適さ】……5点
他のレビュアーが第二武器の必殺技に無敵時間がないことを稚拙と評していたが、それは誤解だと擁護しておきたい。本作の必殺技は溜め時間(ただし、さほど時間は必要なく、溜めている最中も移動や緊急回避が行える)以外にコストを必要としない強攻撃であるため、無敵時間があると明らかにバランスが崩れる(無敵時間があるなら、逃げ回りながら溜め、必殺技をぶっぱなすだけで全ての敵が倒せてしまう)。また、全ての必殺技はボタンの追加入力で真価を発揮するが「敵の攻撃が当たらないことを期待して、最も威力の高い最後の追加入力まで出し切る or 追加入力あるいは発生中の必殺技をキャンセルして緊急回避する」という選択肢をプレイヤーに提示することで戦闘をスリリングにしている。多くの必殺技の出始めは敵を仰け反らせることが出来ないというのも、注目すべき戦闘バランスの優れているところ。最も強力な溜めレベル4の追加入力を、敵の猛攻を避けながら全て出し切った時の爽快感は、中々のアクションゲーマーでもうなるほどのものだと思う。
 
また、こちらでは回避行動後のもたつきを確認できなかった。鎖との相性は悪いが、無敵時間も含めて全く問題のない回避だったように思うが……。
 
戦闘面を除いても、中々のカメラワークや、ショートカットの配置、レスポンス、どれも良い。特に快適だと感じたのは、二周目の開始地点をある程度選択でき、エンディングを見直せる機能があること。必須とは言わないが、全てのマルチエンディングを搭載しているゲームは多少なりとも見習うべき。
 
【満足度】……4点
最良のエンディングだけを目指すことを考えれば十数時間。全てのエンディングをコンプリートしても二十時間掛からない。クリア後の追加要素もあるが、リプレイ性は高くない。が、アクションゲームとしては全然問題のないレベル。難易度もハードコアからライトユーザーまで幅広く対応出来ていると思う。

BAD/REQUEST

ストーリーがとにかく微妙。このゲームは「ヒロインを救う」ということ、それから「受肉」を中心に据えているので、それを考えれば大成功はしている。ヒロインは魅力的で、肉を長時間与えなかった時の残酷な展開は、「しょせんゲームだ」と思っていても罪悪感を覚えてしまうし、逆に肉をたくさん与えることで生じるヒロインのグロテスクな変化は恐怖を感じる。しかし一つの物語と見た場合のクオリティはとても低い。何かが矛盾しているというわけではないが、たぶん全てのエンディングを見ても、腑に落ちない部分がたくさん出てくるし、とにかく陳腐だと感じるだろう。世界観は決して魅力がないわけではないが、オリジナルの宗教観が存在しているにも関わらず、パンドラの箱というギリシア神話を持ち出した挙句、主人公が唐突に「ヴァルハラ」と呟いたときは本当にウンザリした(しかもオリジナルにせよギリシアにせよ北欧神話にせよ、物語への絡みは結構弱い)。アーカイヴスで世界観を補強できるが、ネタ的なものを除けば幻滅するようなものばかり。ただし、キャラクターの魅力も含め、エンディングまで引っ張る力がないわけではない。全てが終わった後、「なんだかなあ」と思う程度。

ウリの一つと思われる鎖アクションの出来はとてもいい。肉の引き抜きやダメージ性能、謎解きへの利用だけではなく、敵同志を結び付けてダメージを伝えたり、特定の部位に巻きつけて動きを制限したりと利用方法が幅広い。しかし、他のレビュアーも書いているがぶら下がり時の操作性が非常に悪い。結局、最後まで完璧に使いこなすことはできなかった。また二種類の巻き取り(その場で鎖を巻きとれるがゲージの溜まりが弱いcと、崖や壁付近ではスカ扱いになるがゲージが溜まりやすい方向スティック逆入力)の違いを明記してほしかった。僕が見逃しただけかもしれないが……。

二周目では、一週目では特定の(それもシークレット的な)条件でしか手に入らない、ヒロインへのプレゼントアイテムが大量に販売されるようになるが、それは一週目で販売してもよかったのではないかと思うようなものが多いのも不満点。ヒロインとの交流が楽しいゲームなので、通常プレイで手に入るプレゼントアイテムの量と質は大事だと思うのだが(もちろん悪いわけではないが)。

COMMENT

次世代を感じさせるようなゲームがやりたいというのなら他をあたるべきだが、ちょっとばかり、さくっと楽しいゲームがやりたいというなら「パンドラの塔」は手堅いかもしれない。ストーリーは陳腐なネットスラングを使えば「中二病」的でツメが甘いが目的が明確で、一風変わっているにも関わらず堅実なアクションゲームという不思議な体験が出来る。僕の記憶と知識が正しければ、製作元のガンバリオンは漫画やアニメを原作としたゲームを手掛けていた会社で、たぶんこの作品が初のオリジナルだったと思うが、今後、あるいは次作が楽しみになる出来であることは間違いない。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
ネイバースさん [2011/06/22 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 5pt 5pt 3pt 2pt
総合点
87pt

GOOD!

 このゲームの面白さはアクションやヒロインとの生活ではなく、「少女を助け出す事」が面白いゲームだ。そう、助けたいという気持ちは面白さに繋がる。制作者側はそれが良くわかっている
 ゲームデザインもシナリオもすべてどうしたらプレイヤーが少女を助けたいと思ってくれるかという方に向いている。もちろん、そこにはゲーム性、音楽、シナリオなどがすべて高い点でまとまっているから、プレイヤーも少女を助け出す事に集中できるしっかりとした地盤があるわけだが。
 具体的には少女との生活が良い例だ。そこには好きになってほしいという狙いももちろんあるだろうが、一緒の生活をすると生きた人間としてみてしまう錯覚が起きる。そんな少女がグロテスクな姿に変わってしまうが、自分なら止められるかもしれないという立場にプレイヤーは立っているわけだ。これで行動しない奴はいないだろう
 正直、このゲームのヒロインはあまりにも良い子ちゃん過ぎて他のゲームならボツになりそうなんだが、呪いで化け物になってる時も主人公を心配する健気さは破壊力満点だ。このゲームにはこの性格のヒロインしかいないだろう。これがツンデレ嬢なら興ざめもいいところだ

 もっと面白いのが、タイトルからわかるとおり「希望」がテーマなのだが、希望は絶望が大きくなるほど強くなる。つまり少女の呪いによる正視できないほどのグロテスクな姿などが、ひどければひどいほど、プレイヤーは呪いを解くという「希望」を目指す思いが強くなり熱中度は更に上がる奇妙なからくりがある。
 だからというか、個人的にこのゲームを楽しむなら嫌でも悲惨なシーンやエンディングを見たほうが良いと思う。ただ「任天堂という名で出して良いの?」というほど、これはやっちゃったレベルのグロテスク展開があるのでグロがだめなら避けるのも手ではある。だが楽しむならやっぱり最高のエンディングは最後にとっておいて悲惨なシーンを見て希望パワー(?)を溜めておく事をおすすめする。溜めれば溜めるほどこのゲームの価値は上がっていくのだから。

 音楽の使い方もうまく特にリストの「愛の夢」の使い方やアレンジが非常にうまい。一部では段々とコーラスが増えていくといった演出を使うほど気合いが入っている。どこで使われているかはプレイしてのお楽しみ

 シナリオの出来も非常に高い。うまくゲーム性とも絡んでおり、色々ひねりがきいている。これも最後までプレイして実際に確かめてもらいたい

 ジャンルとしてはこのゲームはアクションRPGとかになるのだろうが、自分が感じたこのゲームは希望体感シミュレーションゲームといったところだ。実際にプレイして希望の強さというものがどれだけ強大なものになるのか貴重な体験ができるゲームだと思う

BAD/REQUEST

これは他の人と同じで、固定カメラの配置が悪く敵を見失ったり、振り子の用に移動する時の方向転換がうまくできなかったり、ヌンチャクだと反応が鈍いが、クラシックコントローラーだとポインターが合わせにくいといった一長一短があったりくらい。どれも、ちょっと我慢すれば気にならない程度

COMMENT

 海外ゲームに押されがちな日本ゲーム業界。グラフィック、アクション、演出どれも高いレベルが多い海外ゲームで、今、日本で勝負できるのはなんなのか。その答えの一つがギャルゲーだ。ギャルゲーというと誤解を招きそうなので、言い方を変えるといかに魅力的なヒロインを作り上がるかということ。日本のゲーム業界ではずーーーーっとその事に取り組んでいる。それは今やゲーム以外のメディアにも広がり日本の強大な力になっている。海外のゲームがガチムチ男のスーパーアクションでくるなら、こっちはヒロインで魅せてやるという一つの答えがこのゲームのような気がする。
 
 まぁそれはさておきも色々ユニークで挑戦的な試みが色々なされて、それに成功した心に残る名作が日本で生まれた事に感謝したい。ガンバリオンさん、がんばってます
 心に残るゲームがしたい人は是非これをおすすめする 

プレイ時間:30時間以上40時間未満(クリア済)
バロンさん [2011/09/19 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
5pt 4pt 5pt 4pt 4pt 4pt 2pt
総合点
85pt

GOOD!

ヒロインの歌う歌が非常にきれいで、ストーリーを進めてゆくとさらにこの曲に対する印象が良くなるはず
ストーリーは単純だが、ゲーム内でのヒロインの扱い方が斬新である
ヒロインのために一定時間内にダンジョン探索をやめて拠点に戻らなければならないが、これが逆にダンジョンをクリアするだけのゲームでなくしているのでとても面白い

BAD/REQUEST

欠点らしい欠点はないが、強いてあげるとすればクリア後の要素の少なさ
そして、全てのエンディングを見るためには同じダンジョンを何度もクリアしなければならなくなるというところ
自力ですべてみようと思わなければ欠点にはならないかもしれない

COMMENT

拠点とダンジョンを往復するだけのゲームであり、行動範囲はかなり狭いのだがなぜか飽きを感じさせないゲーム
ヒロインの存在が大きく、ヒロインを助けるために頻繁に拠点に戻らなければならないが、それが逆にダンジョン捜索にあきさせないためのスパイスとなる
主題歌(?)がすばらしく、ストーリー終盤ではユニークな使われ方をしていてとてもよい

プレイ時間:20時間以上30時間未満(クリア済)
わたしょさん [2011/07/03 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 2pt
総合点
85pt

GOOD!

○ゼルダが好きなので、探索系のアクションが好きなら面白いと思います
(ゼルダと同じオートジャンプです)

○世界観が好き。驚く程、セレスが不気味に変化します。この不気味さは漫画のベルセルクです。グリフィスを救出した後の絶望感に近いものを感じます
バイオやサイレンとは違った不気味さです。鬱的な不気味さといいますか…

○単純な内容。
塔に行って、戻って、また行って
ちょっと違いますが、風来のシレンと同じで、何をすればいいのか大きな意味で迷わない

○加工や倉庫の存在

○声優が上手なのでそこが良かったし、ここが重要だったと思う

○音楽はクラシックだが、上手い感じでアレンジされていた

○ショートカットが出来て次の探索が楽

○思ったより時間縛りがゆるいので、そんなに帰らなくても良い
(セレスが化け物になるが)

○武器も数種類ある

○クラシックコントローラーも使える

○ポインターを使ったアクション

○ロードが早い

○経験値があるので下手な人でも、レベルを上げれば若干難易度が下がる

○一応、2周目がある

○部屋の内装など替えれる

BAD/REQUEST

○カメラが固定ですが、動いたほうがいいと思う人もいると思います
個人的には、固定で構いませんが、これはカメラ引きすぎだろ?と思うところがありました

○ボスの攻略がややめんどくさい所があり、ちょっと体力を減らして欲しいボスがいた

COMMENT

任天堂が出す、ハード末期の傑作と言って過言ではないかと

ただ、世界観が黒い任天堂なので好き嫌いが物凄くはっきり出ます
漫画のベルセルクを読んで不快感を抱く人も多いと思うので、誰にでもお勧め出来ないかもしれません

ゲーム的には、驚くほど色々なゲームのエッセンスが入ってます
これはこのゲームだろうと思う人も多い筈

この作品、ガンバリオンと言う、わりあいと新しい会社が開発してるのですが
凄く熱意を感じましたね
ちょっと、老輩のラストストーリーと比べたりしちゃいましたねW

プレイ時間:30時間以上40時間未満(クリア済)
ズンドコベロンチョさん [2011/05/30 掲載]

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  • 続編物で前作のプレイを推奨
  • 対戦が燃える!
  • 協力プレイで盛り上がれる
  • 音楽・サウンド効果が優れている
  • 原作物で原作ファンにオススメ
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  • とにかく退屈な内容…
  • このソフトこそ「傑作」にふさわしい!
  • 是非続編を出して欲しい!
  • ゲームのシステムが優れている
  • 爽快感抜群でストレス発散できる
  • Wi-Fiとの相性がバッチリ!
  • プレイヤーで好みが分かれるソフト
  • とにかく簡単な内容
  • 選択しない

−掲載までの日数など−

掲載所要時間(掲載数の少ないタイトルを優先掲載中):通常3〜14日、最新作1〜3日







サイト情報

★ Switch mk2をオープンいたしました。 ★
レビュー投稿お待ちしております。
レビュー更新情報(17/06/08)
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